http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/874.html
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「肝心なことをはぐらかす桂委員長」(EJ第4074号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/422060371.html
2015年07月10日 Electronic Journal
「STAP細胞は胎児にも胎盤にも分化する」──STAP論
文にはそう記述されているし、それを示す写真も付いています。
もしそれが真実であるとすると、「STAP細胞はES細胞では
あり得ない」ことになります。なぜなら、ES細胞は胎盤には分
化しないからです。
これについて既出の精神内科医・西岡昌紀氏は、次のように述
べています。
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ES細胞は受精した受精卵が細胞分裂を行い、増えた細胞のな
かから得られる細胞である。それは、受精卵の細胞分裂で生じた
初期胚の一部である。それ(ES細胞)を他の個体の受精卵に混
入すると、その受精卵の細胞と混在する形で、胎児の体を形成す
る過程に加わることが起こりえる。
しかしES細胞は、胎児と母体を繋ぐ胎盤の形成には加わらな
い。ES細胞は、他の受精卵から生じた胎児の体の一部になって
いくことはあっても、胎盤の一部にはならないのである。これは
発生生物学の常識である。この「常識」に異論を唱える専門家は
事実上、いない。──西岡昌紀著「『小保方殺し』九つの疑問」
『月刊WiLL』2015年3月号
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しかし、STAP細胞の存在を認めたくない人たちは、何とか
これを否定しようとするのです。2014年2月23日(日)、
インターネット動画共有サイト「ニコニコ動画」で、次のタイト
ルで討論会が行われたのです。
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「STAP論文徹底解説」/ニコニコ動画主催
聞き手/毎日新聞科学環境部/須田桃子記者
出演者/ 西川伸一CDB前副センター長
中武悠樹慶應義塾大学助教授
2014年2月23日(日)
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このとき、西川氏と中武氏は「もし自分がSTAP論文の査読
者だったら」という前提で討論が行われています。実は西川氏は
小保方氏が2012年にネイチャー誌に最初に出した論文を読ん
でおり、それに比べると、STAP論文はES細胞の専門家の笹
井芳樹氏、幹細胞の権威の丹羽仁史氏が加わったことで論文の真
実性が増し、内容が一段と面白くなったと話しているのです。そ
のひとつが、STAP細胞が胎児と胎盤に分化することが書き加
えられていることです。
ところが、中武悠樹慶應義塾大学助教授はこのことに強くこだ
わったのです。これについては、須田記者の本にも掲載されてい
るので、引用します。
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中武氏は、胎盤への分化に否定的だった。「そこのところの解
釈は非常に難しくて、論文上でも表現に非常に気を付けている跡
はみられる」と切り出し、STAP細胞が胎盤にも分化すること
を明確に裏付けるデータは示されていないと指摘した。さらに、
「ES細胞も“良いES細胞”は胎盤の一部の細胞に分化できる
ので、胎盤に分化できる新しい細胞という表現には、専門の研究
者はクェスチョンマークをつける」とも話した。
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著
『捏造の科学者/STAP細胞事件』/文藝春秋
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つまり、中武助教授は、非常にレアケースであるが、ES細胞
でも胎盤にも分化することがあることを指摘しているのです。こ
こで「良いES細胞」とは、キメリズムの高いES細胞という意
味だそうです。発生生物学に100%はないからです。
しかしこのことは、理研がその気になればすぐにでも決着させ
ることができるのです。なぜなら、若山教授自身が作ったキメラ
マウスはホルマリン漬けされてCDBに残っており、これを解析
すれば明白になるからです。
ところが桂調査委員長は、それをせず、論文に出ている写真だ
けを専門家に見せて意見を聞き、調査報告書には「専門家の意見
によれば、胎盤ではなく卵黄嚢の可能性が高い」と記述されてい
るだけです。白黒をつけたくはないのです。
この点は記者から次のように突っ込まれましたが、桂委員長の
対応は次のようにいい加減であり、曖昧そのものです。
─────────────────────────────
Q:胎盤がなぜあるのか?──という疑問についてはどう考える
のか?
A:これに関しては、我々は疑っている。あの光る胎盤は、血液
とか胎盤以外ものだった可能性があるということは、専門家
に見てもらったところ、そのような回答を得ている。これは
切片を切ったらそうでなかったというのがあるが、それがど
うだったかは最終的に検証できなかった。しかし、胎盤であ
るとの証明があるとは思っていない。胎盤でないというとこ
ろまで突き詰めて証明することは難しかったが・・・、胎盤
であったとの証明があったとは思っていない。
Q:つまり、GFPで光っている胎盤が確認できていないのか?
A:我々の調査委では確認できなかった。
Q:はぁ・・・、胎盤の形状を保持しているものは確認していな
いのか?
A:光っているものが、図によっては胎盤なのか別の組織なのか
専門家は、疑わしいと言っている人がいる。疑わしいという
言い方だが・・・。──桂調査委員長と記者の一問一答より
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とにかくこの調査委員会は、あらかじめ理研によって決められ
たシオリオに沿って進められ、STAP細胞事件の幕引きを図る
ことにあったといわざるを得ないのです。笹井氏は亡くなってお
り、それが可能だったのです。─ [STAP細胞事件/047]
≪画像および関連情報≫
●桂調査委員長と記者のやり取りについて
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意味不明の回答だと感じます。この点が一般には最も注目
されていて、残存資料を分析すればわかる話だということで
確認結果について、どういう説明がなされるのか大きな関心
を持って皆が待っていたわけです。ところが、桂委員長の答
えは、疑問だらけです。
@残存している現物を実地に確認したのかどうか自体が曖
昧。「調査委では確認できなかった」というのはどういうこ
とか?なぜ確認できなかったのか?専門家ではないからか?
何か物理的制約があったのか?シーケンサー?にかければす
ぐわかるというのが、もっぱらの指摘だったはずではなかっ
たか?
A専門家に見てもらったところ、「図によっては、疑わし
いと言っている人がいる」というが、「図によっては」とい
うことは現物を見せていないということか?「〜人がいる」
というのはどういう意味か?数人に見せて、その一部が言っ
ているだけなのか?
B「切片を切ったらそうでなかったというのがあるが、」
とはどういう意味か?丹羽氏は、切片によって、間違いなく
胎盤だと確認したと4月の会見時に言っているが、それとは
どういう関係になるのか? 切片は専門家にみせたのか?
C「胎盤であるとの証明があるとは思っていない」という
が、何を以て証明があったと判断されるのか?証明のための
基準、方法が示されなければ、ある、ないといっても仕方が
ない。この点の調査委の調査は明らかに杜撰です。丹羽氏の
指摘は調査対象外と桂委員長は述べましたが、ご冗談でしょ
う。 http://bit.ly/1RjSUDL
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