http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/872.html
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「STAP細胞問題を論じる前提となる「複雑な構図」を理研はきちんと説明すべきである 2015/7/8」
(理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問)
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16642596.html
★ハーバード大はまだSTAP細胞特許を維持しているようだ。
★記事の末尾の以下の文がすべてを物語っている。
「事実関係や前後の説明等の矛盾などを冷静に考えようともせず、思い込んだスキャンダル的構図から一歩も出ることなく、特ダネを流してくれるリーク者の意図、説明には一切疑念を挟まず,拡声器となって、情緒的な報道しかしない日本のマスコミや、科学とはほど遠いところでマスコミと五十歩百歩のバイアスのかかったバッシング的発言しかできない研究者たちとは、まったく別次元の思考をハーバード大とその関係者はしているように感じます。」
★阿修羅にもこの類いの連中がいるようだが、ご苦労なことだ。STAP細胞の真偽はいずれ科学が明らかにするだろう。しかし、いまはまだ科学的に断定的なことは誰も言えないでいる。否定派には残念だろうが、これが現状だ。
(南青山)
皆さん読んでおられると思いますが、「一研究者・教育者の意見」ブログのコメント欄は、様々な方が様々なコメントしておられ、専門的議論は小生にはよくわからないものの、しばしば興味を惹くものがあります。
同ブログの6月27日付け記事(「早稲田大学が明らかにすべき事」)に対するコメントの中の「103」(「謎が多い」さんのコメント)の中で、早稲田大の調査委員長の小林英明弁護士の会見録の一部が紹介されています。
http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/35357045.html#comments
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記者「Tissue誌掲載論文,若山さんとの共同研究部分の実験ノートは見たのですか?」
小林委員長「すべてかどうかはわからないが小保方さんからみせていただいたものは見ました。」
記者「実験ノートの記載は論文を網羅したものでしたか?」
小林委員長「小保方さんの供述に一定の信頼性を与えるものだったと考えている。」
記者「ハーバード大時代の実験ノートをご覧になったのですか?」
小林委員長「小保方さん所持分だけ見せてもらった。」
記者「ハーバード大にある実験ノートは取り寄せられたのですか?」
小林委員長「ハーバード大の規定で持ち出し禁止,コピーも禁止で見ることはできなかった。」
記者「若山さんとの共同研究部分の実験ノートは入手されたのですか?」
小林委員長「全部がどれだけあるのかわからないので,全部かどうかわからない。」
記者「実験は実在していたと認定したからにはそれなりの根拠のあるものだったけれども,すべて網羅したわけではないということですね?」
小林委員長「小保方さんの供述を裏付けるものがあるという心証をえるに足るものであった。」
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【その主導で行われたSTAP細胞実験の試料一切の非開示を徹底するハーバード大】
アンダーライン部分で、ハーバード大が、実験ノートについて閲覧、コピーを拒んだ旨が述べられていますが、やはりそうか・・・と改めて合点がいきました。
このハーバード大側の守秘の対応に関しては、先日の記事で、次のように書いた内容を裏付けるものだと思います。
◎「小保方氏は今どうしているか?―週刊文春記事に触発されての「憶測」です」
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16565999.html
「小保方氏が実験ノートを提出しないことについて、マスコミや一般の受け止め方は、実際にろくな実験をやっていないから出せないのだろう、というものでしょうが、そう単純な話ではないでしょう。
一連のSTAP細胞の実験の段階では、小保方氏は、あくまでハーバードから、理研との共同研究のために派遣されてきた客員研究員でしたから、その研究成果、過程の記録、残存試料等の扱いは、ハーバード側の判断に全面的に委ねられていると見るべきです。ハーバードとしても、まだ公知にできない部分があるから、開示しないということでしょうし、共同研究である以上、その契約では、守秘義務が多々課せられているはずですから、理研も知っていても開示できないし、小保方氏に開示しろといっても、小保方氏も自らの判断ではできないという構図かと思います。
早稲田大の詳細な調査の中で、早稲田の調査委は、米国のハーバードまで調査に出向き、小保方氏の供述に即した実験ノート、電子データの存在や研究室員からの証言を得て、小保方氏の実験の実在性を認定しています。
下記記事の下のほうをご覧ください。ハーバードとして開示できない部分は、黒塗りにしています。
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/15681604.html
(「意外にも小保方氏の実質的潔白証明となった早大学位論文調査報告書―理研調査委とは異なり実証の積み重ね」)
ですから、STAP細胞に関する実験についても、小保方氏担当部分については、それなりの内容の実験ノートが存在する一方で、開示できない要素が少なからず存在するがために開示されていない、と考えたほうが自然に思えます。特許が絡んできていますから、なおのこと、開示には慎重になるでしょう。」
したがって、小保方氏自身がいくら公開して身の潔白を示したいと思っても、ハーバード大側から公開が認められないという状況であったことは、ほぼ確実と思います。
なんといっても特許出願の成否が絡んでいますから、一研究員の事情などは眼中にはなく、ひたすら合目的的に行動している(公開させず=公知にさせず)ということでしょう。
上記記事で、
「今回のSTAP細胞をめぐる問題は、小保方氏が共同研究の時期に、客員研究員の身分(=ハーバードの指示の下にある)で実験に成功した一方で、発表したときには、理研に属する研究員になっていたということが、事態を複雑にしているように感じます。」
と書きましたが、この複雑な構図を、理研なりマスコミなりは、きちんと説明する必要があったと思います(後述の、桂調査委の調査対象の制約とも密接にかかわってくる話でもありますから)。
【STAP細胞問題の複雑な構図を理解すれば、小保方氏の実験ノート非開示の事情が氷解】
複雑な構図ということは、こういうことです。
大々的に論文発表したのが、理研としてであり、その時には小保方氏は理研の研究員の身分になっていた。しかし、その研究内容の中核となるSTAP細胞実験は、ハーバード大主導で、あくまでハーバードからのオファーによる共同研究(理研が部分的に手伝う)としての契約の下で行われたものであり、小保方氏もハーバードから派遣された客員研究員として実験に携わったため、その共同研究の柱であるSTAP関連実験に関する実験ノート、試料等は、ハーバード大にその扱いに関する決定権限があり、小保方氏も客員研究員だった時期の研究成果物の扱いについてはハーバードの指揮命令下にある。
したがって、その研究不正疑惑に関する潔白証明のための公開の可否の判断は、ハーバード大にあるため、小保方氏自らが公開したくてもできない。・・・・
このように、今回のSTAP細胞研究は、極めて異例の構図の中でのことであり、こういう複雑な構図が明確に示されていれば、小保方氏に対して、「STAP細胞ができるというなら実験ノートを公開しろ」「公開しないために、自ら不正でないことを説明する機会を放棄した」といった単純な批判にはならなかったように感じます。
「陽性確認!よかった!」という公開されたごく一部の断片を捉えて、「子供の落書きみたいだ」といった非難や嘲笑がおきましたが、上記構図を理解すれば、的外れだということがわかります。
【複雑な構図であることを明らかにせずに不正調査をした理研】
小保方氏が、このようは複雑な構図の下で、ハーバードと理研との狭間で苦しんだように、理研にしてもその不正調査を行うに当たっては、本当は苦しんだはずです。
以前から指摘しているとおり、理研の調査委による不正調査は、ハーバードに帰属すると区分された試料については、一切,調査対象にできていません。したがって、小保方氏の実験ノート、ホルマリン漬けのキメラマウス、胎盤の切片・・・等々、重要な試料は調査できませんでした。しかし、そのことを理研や桂調査委は明確には説明していません。説明したら、調査が不十分過ぎるではないか!との批判を招くことが必至だったから、隠したのでしょう。
「(キメラの)確認はできませんでした」という曖昧な発言をしても、幸い?記者からの追及はなく、すぐに続けた発言した「しかし、証明があったとは思っていません」という台詞によってSTAPを否定し、調査の不十分さを隠しおおせたというわけです。
しかし、一応、その後のモニタリング委報告書の参考資料の中で、目立たないように、さらっと「理研の帰属とされた試料で調査を行った」と記載しておいた。その弱さをカバーするために、「今までにない分析手法も用いることができて画期的だった」云々というあまり関係のないことで「目くらまし」をして、すこしでも重要試料が分析できていないことから、世間の視線を逃そうとした・・・。幸いなことに、もうこの頃には、世間やマスコミは、STAP細胞への関心を失っていたので、誰にも問題にされずに済んだ・・・やれやれ・・・。
・・・ということだったのでしょう。あのモニタリング報告書の記載を読んでいると、そういう理研側の思惑が伝わってきます。
小保方氏が実験ノートを出さないことについて多くを語らないのも、理研が調査対象が限られていたことを明確に説明しないのも、もしかすると、守秘対象であること自体を説明することにもハーバード側から制約が課せられているということがあるのかな・・・?という気もしてきます。
【日本のマスコミ、科学界とは別次元にいる?ハーバード大】
しかし、それにしても、ハーバード大側がここまで守秘というか非開示を徹底させているのをみると、その冷徹さと、特許にかける気迫がひしひしと感じられるような気がします。相当のコストがかかるであろう特許出願費用、弁理士料を依然として払い続けて、出願を維持していることも、その「意思」を感じさせます。
事実関係や前後の説明等の矛盾などを冷静に考えようともせず、思い込んだスキャンダル的構図から一歩も出ることなく、特ダネを流してくれるリーク者の意図、説明には一切疑念を挟まず,拡声器となって、情緒的な報道しかしない日本のマスコミや、科学とはほど遠いところでマスコミと五十歩百歩のバイアスのかかったバッシング的発言しかできない研究者たちとは、まったく別次元の思考をハーバード大とその関係者はしているように感じます。
今後の展開次第では、全く世間の予想と異なる展開があるやもしれず、引き続き、ハーバード大側の不正調査、特許出願の動き、刑事告発を受けた調査の動向、バカンティ教授の復帰後の動き等、注視していきたいと思います。
もし理研の調査委の「ES細胞混入」との結論とほぼ追認するような話になれば、そこで事態は収束するでしょうが、相容れない話になってきた場合には、そこで生じる事態は、想像を超えるものとなるでしょう。
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