http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/869.html
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「検証実験は本当に失敗だったのか」(EJ第4072号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/421925398.html
2015年07月08日 Electronic Journal
ある画期的な発明なり、発見が行われたとします。その発明や
発見が、それまでのその分野の常識を覆すものであり、本当なら
ノーベル賞に十分値するほど画期的なものであったとき、世間は
きっとそれを称賛するでしょう。
しかし、その発明や発見の対象分野の人たち──具体的にいう
と、その分野の学者や研究者や利害関係者は、一応儀礼的な称賛
こそ口にするものの、内心ではあまり愉快なものではないと思う
のです。そこには強い妬みの感情もあると思います。そういう場
合、きっとそれは間違いに違いない。どこかにミスがあるのでは
ないかと必死になってミスを探す人も出てくると思います。ST
AP細胞事件はまさにそれであるといえます。
それは、小保方晴子前CDB研究ユニットリーダーが2014
年1月28日のSTAP細胞の発表会のさいに口にした論文の最
初の投稿時に返されたネイチャー誌の査読者の次の言葉に象徴さ
れていると思います。
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あなたの論文は、過去何百年にもわたる細胞生物学の歴史を
愚弄している。 ──ネイチャー誌サイドのある査読者
─────────────────────────────
これを裏付けているのは、STAP論文が発表されるや、細胞
生物学分野の学者や研究者はもとより、公共放送のNHKをはじ
めとする各種メディアが総動員され、STAP細胞への一斉批判
攻撃が行われたことで明らかです。
皆で寄ってたかって論文の間違いや矛盾を指摘し、追い込まれ
た理化学研究所は、笹井氏を盾にして論文を支えようとしたもの
の、笹井氏が自殺をするや方針を変更し、結局すべての罪を小保
方氏一人にかぶせて強引に幕引きをしたのです。
小保方氏の会見のときは、事前に弁護士サイドからの周到な根
回しがあったのです。本人の精神状態が安定しておらず、病院か
ら会見場に来て、再び病院に戻るということが周知されていたの
で、報道陣の質問は抑制が効いており、本人をストレートに批判
するものは少なく、比較的穏やかなものであったと思います。
しかし、笹井芳樹CDB副センター長の会見のときは、その分
質問は情け容赦のないものだったと思います。報道各社社は科学
記者を動員し、細胞生物学者から事前にアンケートを取り、それ
を基にして執拗な質問を笹井氏に3時間以上にわたって浴びせた
のです。私は笹井氏と記者の質疑応答をすべて聞き、ノートしま
したが、90%以上が「STAP細胞は存在しない」という前提
に立っての質問であり、その存在を肯定するものは皆無であった
と思います。
笹井会見が行われたのは、STAP細胞の発表からわずか2ヶ
月足らずの時期であり、もう少し「STAP細胞は存在するかも
しれない」という前提に立ってのとらえ方があってもよいと思い
ますが、残念ながら、現在そのような声はネットでしか聞こえて
こないのが現状です
遺伝子解析の結果がすべてではないと考えます。この問題に限
らず、これまで遺伝子解析のミスで犯人にされ、後からそれがわ
かって無罪になった人も多くなっています。現に最初にSTAP
幹細胞を解析してSTAP論文内容の疑惑を指摘した若山教授の
解析結果は誤りだったではありませんか。それに疑惑を指摘する
ときは記者会見をして、誤りがあったときはメールとホームペー
ジの修正で済ますという態度は卑怯です。若山教授はSTAP論
文の共著者の一人なのですから。
ところで、理研の調査委員会の報告でさっぱり聞こえてこない
のは、小保方氏の再現実験の詳細です。本当に再現実験には失敗
したのでしょうか。理研はこれに関して詳細を語ろうとはしてい
ませんし、メディアもなぜかこれには消極的です。
理研の報告では「緑の細胞はいくつか出現したか、再現には成
功しなかった」という結論だけですから、多くの人々は「やっぱ
り本人がやっても再現はできなかったのか」と思うしかないわけ
です。これでは誰でも捏造だったのだと信じてしまいます。
これに関して、既出の内科医・西岡昌紀氏は、「小保方殺し」
第8の疑問として、次のように述べています。
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今回の理研の発表によれば、たしかにキメラの作製には成功し
なかったが、小保方さんがスクリーンの前で指さして見せたあの
緑色に発光した細胞(Oct4─GFP陽性細胞)自体は、45
回試みたうち40回、作製に成功しているというのである。
その先のキメラ形成に成功しなければ、当初、小保方さんらが
ネイチャー誌で発表した実験結果の完全な再現にはならないこと
はいうまでもない。だが、ネイチャー誌の論文で小保方さんが担
当したのは、基本的にはマウスから得た細胞を酸処理したところ
Oct4─GFPが活性化し、緑色に光る細胞が見られたという
実験の前半部分である。その後のキメラ形成は、若山教授らが分
担した実験である。
つまり、小保方さんは自分が担当した部分については、45回
中40回、再現することに成功しているのである。それにもかか
わらず、彼女がネイチャー誌で発表した実験結果が何一つ再現で
きなかったようなイメージが形成されているのは、あまりにも公
平を欠いていないだろうか?
──西岡昌紀著「『小保方殺し』九つの疑問」
『月刊WiLL』2015年3月号
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論文でもキメラ実験の担当者は若山照彦氏なのです。したがっ
て、理研が本気で検証する気であれば、小保方氏が検証実験で作
製したSTAP細胞を使って「世界の若山」がキメラマウス作り
を行うべきですが、理研の調査委員会はそれを小保方氏にやらせ
ています。なぜかというと、それからキメラマウスができてしま
うと、理研自体がさらに窮地に追い込まれるからです。幕引きの
シナリオが狂うからです。 ── [STAP細胞事件/045]
≪画像および関連情報≫
●小保方検証の失敗を伝える産経ニュース
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STAP細胞の作製に「200回以上成功した」と主張して
いた小保方晴子氏。検証実験では計48回にわたり作製を試
みたが、全て失敗した。その理由は何だったのか。STAP
細胞の作製は、マウスの体の細胞を弱酸性の溶液に浸し、万
能性遺伝子の働きを示す緑色に光ることを確認するのが最初
のハードルだ。小保方氏の実験では、光る細胞は得られたも
のの、その割合は論文よりも1桁低く、万能性遺伝子の働き
とは確認できなかった。細胞は死滅するときに自然と光るこ
とがある。作製に失敗した理研の検証チームは8月の中間報
告で、小保方氏がこうした無関係の発光現象を、万能性遺伝
子の光だと誤認した可能性を示唆していた。第2のハードル
は、作製した細胞を別のマウスの受精卵に注入し、この細胞
が全身に散らばった「キメラマウス」と呼ばれる胎児を作る
ことだ。小保方氏はこうした実験を複数回行い、万能性を確
認したと説明してきた。だが小保方氏が作製した細胞を16
15個の受精卵に注入しても、万能性を示すキメラマウスは
一匹も作れなかった。検証実験は厳密な監視下で行われてお
り、データの信頼性は高い。実験結果はSTAP細胞の存在
が根本的に疑わしいことを示している。
http://bit.ly/1NEEHer
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