http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/868.html
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「なぜ、ES混入ばかりを疑うのか」(EJ第4071号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/421866359.html
2015年07月07日 Electronic Journal
STAP細胞は増殖能を持っておらず、長期保存はできないの
です。したがって、論文の筆者たちは、増殖能を持たせたSTA
Pステムセル、すなわちSTAP幹細胞(STAP─SC)を作
り、保存していたのです。
理研の調査委員会が遺伝子解析をしたのは、これらのSTAP
幹細胞であり、その結果、それらの残存STAP幹細胞のすべて
がES細胞由来であると断定されたのです。
そうであるとすると、STAP細胞には幹細胞化する以前に何
らかの方法でES細胞が混入されたことになります。幹細胞化の
実験を実施したのは若山照彦教授ですが、小保方氏がSTAP細
胞であるとして若山教授に渡していた細胞のなかにはES細胞が
混入されていたか、あるいはES細胞そのものであったかのどち
らかになります。
もし渡されたものがES細胞そのものであった場合、STAP
細胞とES細胞は明らかに形状が異なるので、「世界の若山」の
目をごまかすことは困難であると笹井氏はいっています。そこで
ここではSTAP細胞にES細胞が混入されたと仮定します。混
入の場合は目視ではわからないかもしれません。
しかし、そのSTAP細胞を幹細胞化する時点で、わかること
になるのです。まして若山教授であれば簡単に見分けることがで
きるはずです。
ところで、STAP細胞をSTAP幹細胞にするにはどのよう
にするのでしょうか。
幹細胞を作製する場合、STAP細胞とES細胞では培養液が
違うのです。
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ES細胞 ・・・・ 2i+LIF
STAP細胞 ・・・・ACTH+LIF
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STAP細胞論文では、STAP細胞を「2i+LIF」に入
れて培養すると、すべて死亡してしまうとしています。STAP
細胞の幹細胞化は若山教授と小保方氏が何回も試行錯誤を重ねて
やっと成功したのです。おそらく最初はES細胞の培養液「2i
+LIF」で試したはずです。しかし、「2i+LIF」では、
STAP細胞は生存できないのです。
そこでACTHというホルモンを加えた特殊の培養液を作って
培養したところSTAP幹細胞を樹立できたというのです。この
経緯はSTAP論文に記載されています。
ところが奇怪なことに若山教授は、2014年6月16日の記
者見のときに次のような趣旨の発言をしているのです。
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「ACTH+LIF」でSTAP幹細胞の樹立をおこなったが
「2i+LIF」でSTAP細胞が死滅する実験は、小保方氏が
やっており、自分はやっていない。 ──若山教授
─────────────────────────────
これはおかしいです。そもそもSTAP細胞からSTAP幹細
胞にする実験の担当は若山教授であり、小保方氏との何回もの試
行錯誤のすえに「ACTH+LIF」でやる方法を案出したので
あって、若山教授がES細胞の培養液である「2i+LIF」を
使っていないとは思えないのです。若山教授はこの時点では「こ
れ以上STAP論文に関わっていると自分が全責任を負うことに
なる」と考えて、自分に責任が及ばないように逃げています。
なぜ、若山教授はSTAP細胞を「2i+LIF」で培養する
実験を自分はやっていないといったのかというと、もし、STA
P細胞にES細胞が混入していた場合、「2i+LIF」で培養
すると、STAP細胞の中のES細胞は増殖します。この時点で
STAP細胞にはES細胞が混入していることが明白にわかるは
ずです。ですから、若山教授は、その実験を自分はやったとはい
えなかったのです。
さらにSTAP細胞が胎児だけでなく、胎盤にも分化するとい
うことについては、次の2つの反論があります。胎児と胎盤の両
方に分化するのは「FI細胞」といわれます。
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1.胎児の血液が胎盤に流れ込んで光っているに過ぎない
2.STAP細胞は、TS細胞とES細胞の混合物である
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「1」に関しては、小保方氏が胎盤の切片を作って分析し、血
液の流入でないことを確かめています。つまり、胎盤の組織でも
万能細胞に特有の遺伝子である「Oct4」が働き、緑の蛍光を
発していたということになります。
「2」に関しては、毎日新聞の須田記者と丹羽仁史氏との間で
次のやり取りがあり、丹羽氏ははっきりと否定しています。
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須田:ES細胞の混入説は考えにくいと説明がありました。ST
AP細胞は細胞塊で解析しているので、ES細胞だけでは
なく、ES細胞と(胎盤に分化する)TS細胞の両方が混
入している可能性はどのようにお考えでしょうか。
丹羽:若山先生からインジェクション(受精卵への注入)の状況
をうかがったが、小保方さんからもらった細胞は極めて均
一な細胞集団と聞いています。その一方で、私自身、ES
細胞とTS細胞を混ぜたことがあるが、この2つはわずか
数日で見事に分離します。おそらく発現しているカドヘリ
ン(細胞を接着させる分子)が違うんだと思う。そういう
観点からすると、お互い均一に密着してかつ均質に混ざり
合った細胞塊を両者で作ることは、少なくとも私の経験か
らは極めて困難だというのが私的な見解です。
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著
『捏造の科学者/STAP細胞事件』/文藝春秋
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── [STAP細胞事件/044]
≪画像および関連情報≫
●存在の証拠、根底から揺らぐ/2種の細胞混合か
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STAP(スタップ)細胞の論文で、理化学研究所の小保方
晴子氏(30)らが培養しSTAP細胞として公開した遺伝
子データが、胚性幹細胞(ES細胞)など2種類の細胞を合
わせて得られたデータだった可能性の高いことが3日分かっ
た。理研の遠藤高帆(たかほ)・上級研究員が独自に解析し
たもので、STAP細胞の存在の証拠が根底から大きく揺ら
いだ。問題となったのはSTAP細胞を培養してできる幹細
胞。小保方氏らは「FI」という種類のマウスから作り、胎
盤にもなる能力があると論文に記載した。だが論文に付随し
てインターネットで公開された遺伝子の働き具合を示すデー
タを遠藤氏が解析したところ、ES細胞と、胎盤になる能力
のある幹細胞「TS細胞」が混ざった特徴があった。もとに
なったマウスも「B6」「CD1」という別の種類だった。
これにより、STAP細胞の最大の特徴である胎盤に分化で
きる能力がTS細胞に由来していた可能性が浮上。遠藤氏は
5月22日、理研に解析結果を報告し「偶然や間違いで起き
るとは考えにくく、意図的に混ぜ合わせた可能性がある」な
どと話したという。理研は「この結果だけではSTAP細胞
の存否を結論付けることはできない」として、理研内の再現
実験チームの検証結果が出てから慎重に判断する方針だ。論
文共著者の丹羽仁史・プロジェクトリーダーは4月の会見に
おいて、「ES細胞とTS細胞は均質に混ざらない」と否定
している。 http://bit.ly/1KzPUiv(静止画音声)
http://bit.ly/1GVPKM2
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ES/TSの混入を否定する丹… 2015年07月06日
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