http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/864.html
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「STAP現象がないと説明が困難」(EJ第4068号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/421588068.html
2015年07月02日 Electronic Journal
2014年4月16日のことです。笹井芳樹理研CDB副セン
ター長(故人・当時)の記者会見が開催されたのです。小保方氏
の会見から一週間後のことです。その会見は、3時間をゆうに超
える長時間会見になったのです。
報道各社は科学に強い記者を揃え、鋭い質問を笹井氏にぶつけ
ています。それは、まるで「STAP細胞などない」という前提
に立って、その証拠を掴もうと根ほり葉ほり笹井氏を追及する異
様な展開になったのです。とくに科学雑誌の複数の女性記者の質
問はかなりヒステリックなものに終始した感があります。
それにしても「STAP細胞はある」という観点からの質問は
ほとんどなかったように思います。それは、報道各社は事前に知
り合いの科学者からアンケートを取り、それに基づいて質問項目
を決めていたからです。このようなもし事実ならノーベル賞級の
大発見には、ほとんどの科学者は反対するものだからです。それ
はある種の嫉妬が混じっていると思います。
記者の質問のなかには、「先生にはこのSTAP細胞で、山中
伸弥教授を抜いてやろうという野心があったのではないですか」
というぶしつけなものもあったのですが、笹井氏は終始落ち着い
て、どのような無礼な記者の質問にも激することなく、ていねい
に時間をかけて答えており、そこに笹井氏の誠実な人柄を少なく
とも私は感じました。
全体を通じて笹井氏の主張は「STAP細胞はある」という自
信に満ちた内容であったのです。そうでなければ、あれだけ堂々
たる論陣を張ることはできなかったと思います。
この会見の動画があります。時間は3時間で切れてしまい、最
後まで収録されていませんが、内容を把握するのに十分です。記
者会見の動画のURLと、会見のさい記者に配付されたA43枚
の説明資料のURLを次に示します。動画をご覧になるときは、
説明資料を印刷して聞くと分かり易いと思います。
─────────────────────────────
2014年4月16日
◎笹井芳樹CDB副センター長記者会見
http://bit.ly/1CCeoQa
◎科学研究面に関する説明資料/1〜3
http://bit.ly/1TX4x2d
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笹井氏は、記者から「STAP細胞があるという根拠を示して
ください」という質問に対して、次の3つを上げ、「これらはS
TAP現象を前提にしないと容易には説明できないことである」
と述べています。
─────────────────────────────
1.ライブイメージングを自分自身が目視している
2.STAP細胞は特徴ある性質の細胞であること
3.胚盤胞の細胞注入実験(キメラ)の結果である
─────────────────────────────
「1」は、笹井氏自身が酸で処理した後の培養で、細胞が変化
していく様子を自分をはじめ複数の笹井研究室の部員が見て確認
しているといっているのです。
「ライブイメージング」というのは、顕微鏡ムービーのことで
再処理後の細胞の入った培養皿をセットし、自動撮影するので、
途中で細胞を追加するなどの人為的な操作は一切不可能であると
いっています。
理研の調査委員会は、細胞の遺伝子解析結果だけを証拠に残存
するすべてのSTAP幹細胞はES細胞であると結論づけていま
すが、小保方氏がマウスをすり替えたり、培養液などにES細胞
を混入させることができたとは思えないのです。
当時小保方氏は、笹井研修室にいて笹井氏の指導を受けて実験
していたのです。CDBの笹井研究室といえば、日本のES細胞
のメッカであり、ESの専門家がたくさんいるのです。そんな環
境の下で、ES細胞の混入ができたとは考えられないのです。
「2」は、STAP細胞はES細胞と形状も性質もが異なるの
で、見る人が見れば、その違いが分かるはず、といっているので
す。これは重大な指摘であると思います。
STAP細胞はES細胞より小型で、核も小さく、細胞質がほ
とんどないのです。また、遺伝子の働き方もSTAP細胞と異な
るので、増殖能が低く、長期培養ができないのです。そのため、
それに増殖能を持たせるため、STAP幹細胞にして保管してい
るのです。STAP細胞とES細胞の違いは添付ファイルをご覧
ください。これは、笹井氏の説明資料にも載っています。
実は、槇委員長による理研の調査委員会には、STAP細胞が
ES細胞と形状が違うことを示すデータを提出ているのですが、
それらは一切無視されています。都合の悪いデータは見ない方針
のようです。最初から結論ありきです。
「3」については詳しい説明が必要です。改めて詳しく述べま
すが、簡単に述べると次のようになります。STAP細胞由来の
細胞をマウスの受精卵に注入するさい、細胞の塊を注入しないと
キメラマウスができないのです。これはES細胞と大きく異なる
点です。
さらに、STAP細胞由来のキメラマウスの場合、胎児だけで
なく、胎盤にも分化するのです。これは、ES細胞にはできない
ことです。したがってこれは「STAP細胞=ES細胞」を覆す
決定的な証拠なのですが、槇委員会はこれについても無視してい
ます。あくまで遺伝子解析オンリーです。
これについては、STAP細胞は「ES細胞に胎盤に分化する
TS細胞が混ぜ合わされている」という説がありますが、これは
実際にやってみると、2つの細胞はうまくくっつかず、ひとつの
細胞塊にならないと笹井氏は述べています。
この実験は丹羽仁史氏が実際にやっており、ひとつの細胞塊に
ならないことを確認しているのです。槇委員会はこれらのことも
一切無視しています。 ─ [STAP細胞事件/041]
≪画像および関連情報≫
●STAP細胞/笹井氏の記者会見を受けて/上昌広氏
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4月16日、理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳
樹・副センター長が、STAP細胞の研究不正問題で記者会
見を行った。テレビ局が生中継したため、私も視聴すること
が出来た。笹井氏の説明は分かりやすかった。今回の論文発
表の経緯を解説し、STAP細胞「検証する価値のある合理
性の高い仮説」と結論した。ただ、様々な問題点を指摘され
たことを受けて、「論文は撤回するのが適切」と意見を述べ
た。妥当な意見だろう。ただ、筆者は、この記者会見を聞い
て違和感を抱いた。それは「最後の段階で論文仕上げに協力
しただけ」で、「実際に指導したのは若山照彦教授である」
との主張を繰り返したからだ。この発言に納得する人は少な
いだろう。笹井氏は、理研の再生科学総合研究センターのナ
ンバー2だ。一般企業に例えれば、理研本部はホールディン
グ・カンパニー、再生科学総合研究センターは事業会社に相
当する。笹井氏は、一つの事業会社の副社長で、今春に社長
昇格が予想されていた実力者である。センターの経営に大き
くかかわってきたと考えるのが普通だ。通常、経営者は、経
営判断に関して責任を負う。現に、記者会見では、小保方晴
子氏のユニット・リーダーへの抜擢人事には関係したと明言
している。今回の不祥事について、任命責任を負うのが当た
り前だ。ところが、彼の発言からは、そのような気配は感じ
られなかった。まるで、自分のことを理研のリーダーと思っ
ていないように見えた。 http://huff.to/1GHuKaY
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