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若山氏をめぐる謎B「2 若山氏の唐突な論文撤回呼び掛けの背景−A唐突な撤回提案に不自然さを感じさせる要因 2015/4/
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/844.html
投稿者 南青山 日時 2015 年 6 月 14 日 15:22:44: ahR4ulk6JJ6HU
 

若山氏をめぐる謎B「2 若山氏の唐突な論文撤回呼び掛けの背景−A唐突な撤回提案に不自然さを感じさせる要因 2015/4/9」
(理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問)
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16408982.html

★若山氏の転向問題(唐突な論文撤回呼び掛け)を扱ったブログ記事、その第二弾。
★唐突な論文撤回の理由をブログ主は「若山氏は、ともかくこの焦りと恐怖とから解放されたかった、というのが突発的な撤回呼び掛けの何よりの要因だった」と想像している。
★この議論は第三弾へと続く。
(南青山)


 昨2014年2月24日時点で、若山氏が小保方氏を全面擁護していた後に、STAP細胞論文の取り下げを提案したのが、3月10日でした。
 須田記者の『捏造の科学者』では、その3月10日の夜に若山氏を何とかつかまえて、電話インタビューをしています。テラトーマ画像とTCR再構成の二つの問題が、取り下げを呼びかけた主な理由だったとのことでした。

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【2014年3月10日】
「若山氏によると、論文取り下げの提案は、チャールズ・バカンティ米ハーバード大学教授らを除く国内の日本人共著者に、メールで一斉に送った。理由は、博士論文の画像の酷似の他にもあった。
小保方氏は二○一二年十二月、CDB時代の若山研究室であった週に一度の成果発表の会合でも、発表のスライドで問題の酷似画像を使っていたのだという。
「プリントアウトした発表資料が残っていたんです。研究室の中の発表なので、公にならないデータだから、イメージとして違う写真を使うことがあってもいいんですが、その場合は断りを入れる。(小保方氏から)そういう説明はありませんでした。本当のところ、ショックを受けました」
事実なら、小保方氏は、最新の実験データを発表しあうはずの内輪の会合でも、全く違う実験の画像を紹介していたことになる。また、小保方氏は同時期のセミナーで、STAP細胞がリンパ球からできたという証明になる遺伝子の痕跡、TCR再構成についても、「STAP幹細胞八株のうち数株にあった」と説明していたという。ところが、前の週に丹羽氏らが発表した実験手技には、八株のいずれにも痕跡がないとされており、食い違っていた。
テラトーマ画像とTCR再構成の二つの問題が、取り下げを呼びかけた主な理由だという。
「これだけ大ごとになっているので。メールでは、論文が正しいのであれば、取り下げをして、データをきちっときれいにして、ミスのないちゃんとした論文にして再投稿すべきだ、と書きました」
若山氏は、小保方氏から「STAP細胞」として渡された細胞を使って、テラトーマより万能性の高度な証明となるキメラマウスを作製した。キメラマウスは、受精卵にその細胞を注入し、仮親マウスの子宮に移植して作ったマウスで、元の受精卵に由来する細胞と、小保方氏から渡された細胞に由来する細胞が全身で入り混じっている。そしてこのキメラマウスは全身が緑色の蛍光を発していたのだ。つまり「STAP細胞由来」の細胞が全身にいきわたっていた。
シャーレの中でのOct4の発現、試験管内でのさまざまな細胞への分化の確認、テラトーマの形成、そしてキメラマウスの作製、その四段階をへて「STAP細胞」はたしかに万能細胞であることが証明されるわけだ。もし、テラトーマの形成までが捏造だったとしたら、若山氏が作ったキメラマウスの全身はなぜ緑色に光ったのだろうか?
「そこは想像するしかできないですが、もし僕が渡されたのがES細胞だったらキメラマウスはできるわけです。胎盤にも分化するというのがSTAP細胞の非常に重要なデータだったわけですが、胎児のキメリズムがものすごく高ければ、胎児から(ES細胞由来の)血液がたくさん胎盤に行くので、それが光った可能性はあります」」(p68-69)

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 しかし、それにしても、突然、この時に至って論文撤回の呼び掛けをするのとほぼ同時に外部にそれを出してしまったのか? ということがどうも解せないものがあります。
 解せない理由というか、もやもやを整理してみると、

@2月24日のインタビューの際には、数千枚もの保存画像があり、その中からの取り違えも十分にあり得る、という趣旨の擁護をしていた中で、そのテラトーマの一枚も、取り違えの一つではないのか?ということは考えなかったのか?
A何より、テラト―マより万能性のはるかに高度な証明となるキメラマウスを自ら作って、胎盤も光っていることを確認していたわけだから、なおのこと、テラトーマ画像は、何かの間違いではないのか?と思わなかったのか?
Bそもそも、テラトーマ画像の間違いに小保方氏が世間で指摘される約3週間前に気が付いて、共著者全員の名前でネイチャー誌に訂正画像を送った際に(3月9日)、若山氏もその訂正理由の説明を受けていたのではないのか?(注:受けていない模様)
  http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/15348867.html 
  いずれにしても、撤回呼び掛けの前日の3月9日時点で、テラト―マ画像は訂正手続きが取られていた。
C撤回呼び掛け直後に、笹井氏からメールで説明を受けているが、普通は、撤回呼び掛けを公けにする前に、説明を聞くものではないのか? 実際、呼び掛けの理由のもう一つの大きな要因のTCR再構成の問題については、翌3月11日の時点であっさりと「納得」してしまっている。

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「一方、共著者の笹井芳樹・CDB副センター長からは、呼びかけのきっかけとなった、博士論文との画像の酷似と、STAP幹細胞で元のリンパ球(T細胞)の遺伝子の痕跡(TCR再構成)がなかったことの二点について、若山氏の「誤解」を指摘するメールがあったという。
「画像の酷似は僕にとって一番ショックだったんですけど、とにかくあれはミスだった、という説明がいろいろ書いてありました。TCR再構成のことも、お互いの意思の疎通がなかったために起こってしまったミスであって、隠したということでは全くない、とにかく問題はないんだ、ということでした」
「それで、若山先生は納得できたのですか」
若山氏は言葉を探し、「もし相手が何かを「知らない」と言ったら、納得するしかないというのがありますよね。「ああ、そうですか」と言うしかないですから」とだけ言った。」(p74)

「ただし、TCR再構成については、若山氏はすでに「納得」している様子だった。
若山研時代に八株中数株であったという小保方氏の説明がプロトコルで覆った点については、長期培養している間に細胞が変化し、改めて調べたときには消えていた、という解釈ができるという。次いで、丹羽氏と同様に、作製効率の高さが重要だと説明した。
「体中どこからでもSTAP細胞ができる。体にほんのわずかしか存在しない未分化な細胞がたまたま採取できたときだけSTAP細胞化するなんてあり得ないと思っていたので、僕にとってはTCR再構成はあまり重要ではないんです」」(p75)

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DSTAP細胞がない限り説明できないから本当だろうという要素も残っていることを、この時点(3月11日のインタビュー)で自ら認めていた。

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「だが、論文には、STAP細胞で働いている遺伝子を網羅的に調べた解析結果もあり、ES細胞やiPS細胞などの既存の万能細胞と異なる特徴もあるとされていた。弱酸で刺激を与えたリンパ球の中で、次第に複数の細胞が緑の蛍光を発し、やがて塊を形成する動画もあった。
「そうなんですよね。本当だと思われる要素もまだ幾つも残っている。STAP細胞がない限りこんなデータはないだろうというのがあるんです」」(p77)

(ブログ主注)しかし他方で、同じインタビューの冒頭のほうで、STAP細胞全否定に近いことを言っていて、スタンスが定まっていない様子です。

「(刺激によって)細胞が変化するというところまでは正しいけれど、そこから論文で定義されているようなSTAP細胞になるというところまでは、もう信用できないんです」(P76)

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 以上のような諸点を考え合わせると、若山氏が自ら言うように、「撤回呼び掛けという大それたことをしてしまった」という行為は、慎重に考えをめぐらせた末に・・・というよりは、かなり突発的、衝動的にしたものだったように思います。
 それでは、その突発的、衝動的行動の背景にあったものは何だったのか? 
 それはやはり、再現されないことについての焦りと、このままでは自分が窮地に追い込まれるという恐怖だった・・・ということが、須田氏のインタビューでの発言からよく伝わってきます。
 若山氏は、ともかくこの焦りと恐怖とから解放されたかった、というのが突発的な撤回呼び掛けの何よりの要因だったものと想像されます。

 「このままでは自分のせいにされる」という気持ちは、4月の小保方氏会見時に生じたものではなく、3月上旬時点で既に極限にまで高まっていたものと想像されます。
                                  
(続く)  

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