http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/838.html
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「掲載承認まで9ヶ月を要した論文」(EJ第4051号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/420313786.html
2015年06月09日 Electronic Journal
STAP論文は、2013年3月10日にネイチャー誌に送付
されましたが、ネイチャー誌から「採択する」という返事がきた
のは、2013年12月のことです。それまで、厳しいコメント
や追加データの要求があり、それをクリアするための膨大な実験
を積み重ね、何回もの論文の改定をしているのです。
そのもう2つ分の論文が書けるほどの実験を小保方氏は、笹井
氏や丹羽氏と相談しながらこなしているのです。それらの実験は
小保方氏の実験室だけでなく、笹井研究室も使って行われていま
す。それにはCDBならではの研究環境が大いに役立ったと笹井
氏は述懐しています。
実験で一番大変だったのは、次の2つのポイントをクリアする
ことです。この2つは、丹羽仁史プロジェクトリーダーから、小
保方氏に出された指示だったのです。
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1.既に体内に存在していた幹細胞ではなく、新しく初期化
された幹細胞であることを証明する。
2.STAP現象が実験の手違いや他の現象の見間違えでな
いというだめ押し的証明を行うこと。
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著
『捏造の科学者/STAP細胞事件』/文藝春秋
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この実験について、笹井芳樹氏は、須田桃子氏に対して次のよ
うなメールを送っています。あくまでもメインは小保方氏のアイ
デアなのですが、この時点でSTAP論文は、小保方氏の論文と
いうよりも、笹井研究室の論文になっていたといえます。
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これ(上記1と2)を、若山研以外の研究環境も最大限生かし
ながら、後半は私のラボでも実験しながら、2013年3月に全
く新たに生まれ変わった論文に仕上げた訳です。これは、1年前
の論文の書き換えではなく、全く一から書き直しました。しかも
前回と違い、今回は二報分(二本分)のネイチャーの論文として
です。これでも不採択から一年弱ですから、これまた小保方さん
の研究集中力の凄まじさが判ると思います。もちろん、これは、
CDBならではの研究環境が助けになったとは思います。
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著の前掲書より
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この記述を見ると、STAP論文ができるまでにはネイチャー
誌からの追加データの要求やそれに基づく論文の改訂作業が何回
もあったのです。
追加データを提供するには、そのための実験を行わなければな
らず、それらの実験は小保方氏の実験室だけではなく、笹井研究
室でも行われています。STAP細胞の研究は、小保方、笹井、
丹羽の3氏による共同研究のようになっていたのです。
もし、理化学研究所の結論である「STAP細胞の正体はES
細胞である」が正しいとすると、小保方氏はES細胞の権威であ
る笹井氏や幹細胞の権威である丹羽氏の目を盗んで、ES細胞を
盗み出し、2人の専門家の目を欺いたことになります。
しかも、ES細胞はどの研究者でも自由に使えるようになって
いたのではなく、責任者によって厳重に管理されていたのです。
そんなものをCDBの研究ユニットリーダーになったとはいえ、
新参者の小保方氏が簡単に盗み出せるはずがないのです。
百歩譲って、ES細胞のコンタミ(混入)があったとしても、
ES細胞に詳しい笹井氏が気が付かないはずがないのです。なに
しろ、彼は実験に基づいてネイチャー誌に提供する追加データを
検証していたのですから、コンタミに気が付かないはずがないし
笹井氏自身も「コンタミはない」と明言しているのです。それに
丹羽氏も「STAP細胞=ES細胞」説を否定しています。
ところで、小保方氏が早稲田大学から博士号を取得したのは、
2011年の春のことです。それ以来、ハーバード大学にポスド
クとして籍を置きながら、CDBの若山研究室の客員研究員とし
て、神戸とボストンを往復しながら、ひたすら後にSTAP細胞
と呼ばれる細胞の研究に取り組み、2012年には3本の論文を
有名科学雑誌に投稿しているのです。したがって、博士論文を含
め、論文の内容は一貫して同じ研究なのです。
小保方氏が2012年に投稿した科学誌は次の通りです。なお
共著者は、チャールズ・バカンティ医師と弟のマーティン・バカ
ンティ医師、若山照彦教授、大和雅之教授、バカンティ研究室の
小島宏司医師などです。
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2012年4月 ・・・ ネイチャー誌/却下
2012年6月 ・・・ セル誌/却下
2012年7月 ・・・ サイエンス誌/却下
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科学誌が論文を掲載するかしないかの判断は、雑誌社が指定す
る査読者のコメントによって影響を受けます。論文の投稿者は査
読者を自分では選べませんが、査読して欲しくない人を編集部に
伝えることはできるのです。面白い決まりであると思います。小
保方氏が外してほしい査読者として上げたのは、次の2人です。
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◎小保方晴子氏が指定した外してほしい査読者
1. 山中伸弥京都大学教授
2.ルドルフ・イェーニッシュ米MIT教授
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著の前掲書より
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これを見ると、小保方氏が山中伸弥教授のiPS細胞にいかに
対抗心を持っていたかがわかります。査読者のコメントは、論文
作りの稚拙さを指摘しているもののほか、最初からその種の細胞
の存在に懐疑的な立場に立ってのコメントが多く、論文に対する
否定的な意見が多かったのです。これでは却下されるのは当然の
ことです。 ―── [STAP細胞事件/024]
≪画像および関連情報≫
●STAP論文の査読コメントについて
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なぜ研究不正が起きたのか、その範囲はどこまでに及ぶのか
が焦点になっていますが、別の段階の問題として、なぜその
ような論文がネイチャー誌に掲載されたのか、ということも
あります。このことについて、ある2通のメールがリークさ
れました。2012年にサイエンス誌が、STAP論文をリ
ジェクト(掲載拒否)したときの査読コメント、そして20
13年にネイチャー誌がリバイズ(修正)を要求したときの
査読コメントです。そもそもネイチャー誌やサイエンス誌に
限らず、学術雑誌に論文が掲載されるときには、近い分野を
専門にする第三者の研究者が論文を精読し、論旨に不備がな
いかなどをチェックすることがほとんどです。これを「ピア
・レビュー(査読)」と呼び、査読する研究者はレビュアー
またはレフリーと呼ばれています。雑誌の編集部は査読を参
考にして論文を掲載するか、リジェクトするか、あるいは論
文著者に修正を依頼するかを判断します。このような過程が
あることで、掲載される論文の品質を一定以上に保つことが
できると言われています。あらかじめ断っておきますが、修
正の要求やリジェクトは一般的に行われていることで、修正
要求やリジェクトされたものはすべて捏造である、というわ
けではありません(漫画家や小説家が編集部からいろいろ要
求されるようなものに近い)。問題なのは、指摘された部分
のほとんどが修正されず(しかも研究不正を指摘したものも
あるにも関わらず)、最終的にネイチャー誌に掲載されてし
まったことです。 http://bit.ly/1Gsn2Ym
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