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「STAP細胞に関わる5人の関係」(EJ第4044号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/419744679.html
2015年05月29日 Electronic Journal
人間関係が複雑になってきたので整理します。1998年当時
岡野光夫氏は、東京女子医科大学医用工学研究施設教授を務めて
いたのですが、同じ生体工学を研究する京都大学の筏教授との親
交により、岡野教授の施設に日本学術振興会の未来開拓学術研究
推進事業として、多額の研究予算が付くことになったのです。
しかし、生化学の研究ができる人材がないので、岡野氏は東京
大学の林利彦教授に相談し、紹介してもらったのが、林教授の弟
子である大和雅之氏なのです。
そういうわけで、大和氏は、東京女子医科大学医用工学研究施
設の助手として岡野氏の下で研究をはじめたのです。そして岡野
氏は、2001年に株式会社セルシードを設立します。
大和氏は、2001年に講師、2003年に助教授に昇進しま
す。そして、岡野氏が2008年に東京女子医科大学・早稲田大
学連携先端生命医科学研究教育施設(TWIns)を設立し、初
代理事長に就任すると、大和氏は岡野氏の後を継いで、東京女子
医科大学医用工学研究施設の教授に就任したのです。
TWInsは、東京女子医大と早稲田大学の共同事業です。な
ぜ、早稲田大学と組んだかというと、岡野氏自身が早稲田大学の
出身であることと、大学の知名度が高かったからです。それに早
稲田大学には医学部はなく、コラボレーションを組む相手として
は最適と考えたからです。
一方、小保方晴子氏は、2007年に早稲田大学大学院理工学
研究科修士課程在学中に研究テーマを変更しています。おそらく
大和雅之氏と知り合い、説得されたものと考えられます。それで
は大和氏がなぜ小保方氏を知ったかですが、それは大和氏の指導
役である林利彦教授の退職後に奉職したのが帝京平成大学であっ
たことに関係があると思います。なぜなら、この大学には、小保
方氏の母親の小保方稔子氏が学科長をしており、無関係ではない
からです。
大和氏と知り合ってから、小保方氏の運命は大きく変わり始め
るのです。まず、2008年には「日本学術振興会特別研究員D
C1」という奨学金を獲得したことです。この特別研究員は、博
士課程取得後の研究職への就職率が抜群に良いといわれるもので
「DC1」というのは、博士課程に在学中の34歳未満の学生が
該当します。小保方氏の場合はこれに該当するのです。
特別研究員DC1に採用されると、研究奨励金として月額20
万円を3年間支給され、その他に年間150万円以内の科研費も
支給されます。日本学術振興会特別研究員のサイトには次の記述
があります。
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「特別研究員」制度は優れた若手研究者に、その研究生活の初
期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びなが
ら研究に専念する機会を与えることにより、我が国の学術研究の
将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保に資することを目
的として、大学院博士課程在学者及び大学院博士課程修了者等で
優れた研究能力を有し、大学その他の研究機関で研究に専念する
ことを希望する者を「特別研究員」に採用し、研究奨励金を支給
する制度です。 http://bit.ly/1LKGCgs
─────────────────────────────
特別研究員になるのは多くの博士課程在籍の若手研究者が応募
しているので、かなりの難関であり、小保方氏にはそれだけの能
力があることが認められたことになります。もちろん、大和雅之
教授が推薦人であり、バックに岡野光夫教授の力もあるので、通
常の申請者よりも有利とはいえますが、小保方氏には通常の申請
者とは違う何かがあったと思われます。たとえ強いコネがあって
もそれだけで、取得できる奨学金ではないのです。
小保方氏にとってこの特別研究員DC1の取得は、その後の彼
女の運命を大きく変えたのです。小畑峰太郎氏は次のように書い
ています。
─────────────────────────────
大和の小保方に対する期待は大きく、2008年には小保方は
難関とされる日本学術振興会特別研究員DC1という奨学金(奨
励費)を獲得し、同年9月から文科省による大学院生を対象とし
たグローバルCOEプログラムを利用して短期語学留学の形で渡
米。ハーバード大学関連病院のヴァカンティ医師の下で働くこと
となる。ヴァカンティは、刺激による細胞の初期化説のアイデア
を指導し、小保方も研究を開始する。 ──小畑峰太郎著
『STAP細胞に群がった悪いヤツら』/新潮社刊
─────────────────────────────
大和雅之氏は、東京大学出身の理学博士ですが、本郷の理学部
ではなく、駒場の基礎科学の出身なのです。ここで大和氏は組織
工学の将来性に目覚めるのです。そのきっかけになったのが「サ
イエンス」誌に掲載されたチャールズ・バカンティの組織工学の
論文を読んだことです。ちょうどその頃、指導教授の林利彦教授
に岡野光夫教授を紹介されたのです。ここまでの記述で、岡野光
夫、大和雅之、小保方晴子、チャールズ・バカンティの5氏がす
べてつながったはずです。
チャールズ・バカンティについて述べておきます。既に述べた
ように、バカンティはジョセフ、チャールズ、マーティン、フラ
ンシスの4兄弟で、すべて生体組織工学の分野の学者なのです。
なかでもチャールズ・バカンティは、1995年10月に「バ
カンティマウス」で一躍有名人になります。なんと、マウスの背
中に人間の耳の形を作ったのです。これがBBCテレビで報道さ
れ、その視覚的に強烈なインパクトにより、バカンティと生体組
織工学は広く世に知られるようになったのです。
特別研究員DC1を取得した小保方晴子氏は、チャールズ・バ
カンティ氏の下で研究に従事することになります。そのとき、バ
カンティの部下である小島宏司医師とも知り合い、一緒に研究を
行うようになったのです。STAP細胞の原型はここで生み出さ
れることになるのです。――── [STAP細胞事件/017]
≪画像および関連情報≫
●小保方氏の指導教授「バカンティ氏」は何者か
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ハーバード大のウェブサイトに掲載されているバカンティ教
授の略歴を見ると、所属はブリガム・アンド・ウィメンズ病
院の麻酔科長となっている。これだけでは再生医療と縁がな
さそうだが、どういうことなのか。米ボストングローブ紙電
子版が2014年2月2日、バカンティ氏の研究者としての
歩みを詳しく報じていた。小保方氏らが「STAP細胞」の
研究成果を発表して時の人となった直後の記事だ。麻酔科医
であることから「競争が激しく、変化のスピードが速い幹細
胞研究の分野で実質的には部外者」と紹介。だがむしろ専門
外だからこそ、枠にとらわれずリスクを負える、また多くの
研究者が過ちを恐れて研究成果を話したがらないのと比べて
自ら進んでオープンにするタイプだと好意的に評している。
バカンティ氏の名が知られたのは「耳マウス」の発表だ。マ
ウスの背中に「人間の耳」がくっついている姿は一見ギョッ
とする。これは、軟骨細胞をポリマーの「型」に入れて人工
耳をつくり、マウスの皮下に移植したもの。組織工学の研究
成果として、バカンティ氏が開発した技術のデモンストレー
ションをしたのだという。幹細胞の研究者は実験しようと思
わない領域にも飛び込んでいく一例として、ボストングロー
ブが挙げた。 http://bit.ly/1J7TWMM
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