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小保方氏らの処分決定に関する理研記者会見のお粗末さ―「告訴検討」の説明は支離滅裂
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/745.html
投稿者 南青山 日時 2015 年 2 月 11 日 03:12:11: ahR4ulk6JJ6HU
 

(理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問)
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16253864.html

★理研はいったい何を隠蔽しようとしてるのだろう。それがこの処分決定記者会見を見て最初に思ったことだ。
★記者会見のデタラメさは以下に紹介するブログに書かれているとおり。
★では、なぜこのような支離滅裂な記者会見をするに至ったのか、しなければならなかったのか。
★最初のボタンの掛け違えを糊塗するためというのはもちろんあるだろうが、それだけでここまでデタラメをするような組織とはとても思えない。
★とすればもっと大きな何かが、背後で蠢いているということだ。こうすることで何かに蓋を被せようとしているようにしか見えない。
(南青山)

先ほど、理研の小保方氏らの処分決定に関する記者会見の録画を見終わりました。
    https://www.youtube.com/watch?v=Uyelj40RxOI

お粗末な代物だと思いました(他の方の捉え方とは別の意味でですが・・・)。
本当にお粗末です・・・。理研には、こういう事務的なことをきっちりと仕切れる事務方や幹部が不在だということを、改めて痛感しました。
告訴関係の発言は、記者からも質問が繰り返し出ていましたが、一体何を言っているのか意味不明です。

第一に、処分、あるいは処分相当という場合には、処分内容だけでなく、処分理由とセットになっているはずです。それを発表資料に盛り込まず、口頭でふわっと言うのはおかしな話です。
  http://www.riken.jp/pr/topics/2015/20150210_1/ 
 一番肝心のポイントは、処分するに当たっての事実認定は、不正調査委員会の事実認定を含む結論を踏襲しているのか否かという点です。不正調査での事実認定と処分理由としての事実認定とは形の上では別物ですから、その点を明確にする必要があります。この点は、告訴云々という話とも絡んできますからなおさらです。
結局、質問に答える形で、不正調査委の報告の事実認定を踏まえた上でだ、ということがはっきりしました。

第二に、「告訴について検討している」ということについての説明が支離滅裂です。
「告発が可能かどうか、必要かどうかも含めて」「被疑者が小保方氏なのか、氏名不詳なのかも含めて」という以上は、「どういう被害があったのか」という事実関係がまず出発点になるはずです。罪状の可能性として、「ES細胞の窃盗や偽計業務妨害等」と説明していますが、それでは、「どのES細胞が理研の所有物で、それが被疑者が盗んで混入させた」という被害対象が特定され、被害意識がなければなりません。当たり前のことです。ところが、広報室長は、「何の被害かも含めて」とか「告訴に相当する案件かも含めて」とか言い出す始末で、それさえもはっきりしないのに、告訴も何もあったものではありません。
「この理研所有のES細胞がなくなったが、それは盗まれたのだ」と事実なり意識が明確であれば、被疑者不詳で告訴もあり得るのでしょうが、被害事実、被害意識さえも明確でないのに、告訴などできようはずがないでしょう。
 何より、処分のところでの事実認定は、不正調査委の事実認定に基づく旨を述べているわけですから、そうであれば、ES細胞混入の経緯は不明で、故意が疑われるがそれは断定はできないというスタンスだったはずです。「盗んだ」とか「故意の混入」とかの事実認定は、不正調査委の報告にはありません。ましてや出所不明のES細胞は誰も知らなかったと言っていて、前に若山研にいたそれを作った研究者が理研を去る時に全部持って行ったと記憶している旨述べているとされているのですから、盗む行為が生じようがありません。仮に記憶違いでどこかに残っていたとしても、それは理研の所有物でもありません。
では、混入したとされるES細胞の話ではなく、小保方研にあった貯蔵庫自体の話なのでしょうか? しかし、そうではないでしょう。広報室長は質問に答えて、「ES細胞の窃盗」と述べていましたから。
結局、「〜〜も含めて検討している」と連発していましたが、大前提となる被害事実と被害意識がなければ検討しようがありません。
偽計業務妨害にしてもそうでしょう。「ES細胞をSTAP細胞と故意に偽って実験をした」という認識に立たなければ、同妨害になりようがありません。調査委では、混入の経緯は不明とされていますから、その事実認定を踏まえるというのであれば、そういう故意によるものとの認識に立てるわけがありません。
 例の馬鹿な元研究者の刑事告発に引きずられて、「理研としては何も考えていないのか?!」という追及を恐れて、検討していると言ってしまったのでしょうが、輪をかけて馬鹿な話です。処分する上での事実認定は、調査委の事実認定を踏まえると言った瞬間に、刑事告訴などあり得ないということが決まってくるはずです。それをあんなことを言ってしまったから、研究費返還請求の可否の最終判断の発表の際に、告訴するしないのいずれにしても、記者からの追及を受けることになることでしょう。記者たちは、「小保方氏がES細胞を盗んだ」という頭で凝り固まっていますから、空しいやり取りが繰り返されることでしょう。

第三は、その研究費返還と検証実験費用の請求の話についてです。研究費返還の部分は、小保方氏が今回、データを操作したことを認めたとされる点については、なにがしかの責任を問われることはあり得るかもしれませんが、検証実験費用については、小保方氏に請求する筋合いではないでしょう。検証実験は、あくまで理研としての科学的見地、社会的責任の見地から、STAP細胞の有無を見極めるという趣旨で行ったものです。もし再現できないにしても、どこの段階でうまくいかないのかということの確認の意味もあったはずです。小保方氏が、故意にES細胞をSTAP細胞と偽っていた、騙していたという認識に立つのであれば、検証実験を無駄にさせたから負担せよ、という請求はあり得るかもしれませんが、そういう事実認識には立っておらず、検証実験の結論は、あくまで、「再現できなかった」で留まっています。その検証実験過程では、不正調査委の「ES細胞であり、STAP細胞はなかった」との認定と相容れない丹羽氏の実験結果も含まれています(「FI細胞の培地では、ES細胞は4〜5代の継体後に死滅した」)。
 ついでに言えば、桂調査委員会で認定した「データの操作」は、「もし、本当にES細胞であったならば必要のなかった操作のはずだ」という指摘も出ているようですから、妙な構図になります。
 それはともかく、いずれにしても検証実験の実施は、小保方氏に責任を問う筋のものではないことは間違いありません。

第四は、竹市氏の処分理由です。人事部長の説明によれば、「論文作成過程における多面的検討の機会を確保しなかった」、要するに改革委提言でいう「秘密主義」の責任を問うて、譴責処分(懲戒処分の一つ)にしたということだそうです。
 それだったら、当時、採用後に内部セミナーを経ずに研究を進めることにした判断においては、人事委員会も加わっていたといいます。それならば、当時の人事部長ら人事委員会の判断の責任も問われてしかるべきでしょう。
 しかし、そういうことを言わんとしているのではなく、あの時点では、研究のオリジナルの着想をした側のハーバード大からの共同研究の申し出を受けての研究について、特許申請前であった以上、内部セミナーであっても研究内容を発表や討論の対象にすることはあり得なかったということは、これまでの記事で縷々述べてきたとおりです。そういう判断に理研幹部や人事委員会も立ったからこそ、そういう扱いにしたのでしょう。
 それを今になって、そういう判断のことはどこかに押しやって、改革委提言での指摘におもねるような処分理由を前面に出すなど、ウルトラの馬鹿さ加減にはあきれ果てます。毎日新聞の須田記者の本にも、ハーバード大バカンティ教授側からの情報管理要求には厳しいものがあったことを伺わせる一節がありましたが、あそこで公開セミナーをしていたら、ハーバード大との関係でもおそらく共同研究契約上の義務違反になった可能性は大ですし、理研の知的財産(になり得るもの)を無に帰する行為として背任に相当するものであることは、既に詳しく述べた通りです。

第五は、若山氏の件です。若山氏は、出勤停止処分相当だとあります。停職処分は1年以内の期間で定めるとのことですが、それが1年間相当なのか、半年間相当なのか、あるいは1か月相当なのかで、まったく重みが違います。その点は、記者が質問していた通り、事実認定と理由とともに、○か月相当ということは定めなければならないはずです。
 しかし、ここで言いたいことはそんなことではありません。重い処分対象となったことで改めて感じますが、理研は、被調査者である若山氏とともに、遺伝子解析等をやっていたということです。例の「第三者機関に委託して」云々という分析も、若山氏のそれを一時は追認し、それとともに理研残存の細胞の分析を発表していました。本来であれば、山梨大に移ったとしても、同大に依頼して保管細胞を押さえなけれならないはずですし、不正調査の規程ではそういう条項もあったはずです。小保方氏の研究室は封鎖しておきながら、若山氏の保管資料の確保を図らないだけでなく、共同解析をしているような=調査側に位置付けているような構図にしたことは理解に苦しみます。これでは、証拠資料保全ができないどころが、不正操作も可能になってしまいます。改革委提言書では、更に遠藤氏とともに良心的研究者として褒め称え、間違った解析をそのまま採用して、世界三大不正とまで公言しました。
 不正調査という以上は、小保方氏と同様、被調査者としての扱い、けじめをつけた上で、必要な協力をさせるということにするのが筋だったと感じます。小保方氏も若山氏も、同じ被調査者としての立場は同じのはずですが、なぜか、理研もマスコミも科学者も、扱いについては完全にダブルスタンダードでした。


 感じた疑問は以上の通りです。
 冒頭にも書きましたが、理研の事務方や幹部で、全体をみて筋道を立てて処理していく司令塔的存在がないということを改めて痛感します。最初のつまづきが文科省からの法案成立促進のための性急な調査結果の要求に屈して、STAP細胞の有無と切り離した不正調査という形にしてしまったことです。そこで初めから再現実験を含む調査ということにしておけば、また展開も違ってきたことでしょう。あとは、何度でも言いますが、支離滅裂な迷走をきわめている改革委提言をさせてしまったことです。もちろん、事務方を排除した改革委が最も悪いのですが、あんな代物を独り歩きさせてしまった理研の事務方、幹部にも大いに問題があります。
そして極め付きは、12月19日の検証実験結果を何ら踏まえない桂調査委員会報告を、その数日後に出させてしまったことです。そんな馬鹿な話はないのであって、もともと、真相究明の材料とするとの趣旨も含めての検証実験だったはずです。その実験結果を何ら顧慮しない、そして、4月の笹井氏、丹羽氏の主張や2月の若山氏の指摘とそれらの根拠材料との関係も全く無視し、整合性がつかない「ES細胞だった」との断定をさせてしまったことは、大チョンボだったと思います。もし、そういう結論にするにしても、ES細胞では説明が付かないとされている点についての考え方も盛り込むよう、桂調査委に要請するなどをしないと、理研全体として窮地に陥ってしまいます。実際、窮地に陥っています。それに気が付いていないだけです。
そして今回の、告訴を検討する云々という発言です。ダッチロールしているのは、改革委だけでなく、理研本体もそうでした。
今後、もし研究費返還要求や検証実験費用請求をしたり、まさかとは思いますが、告訴するなどということになったら、いかに自分が整合がつかない窮地に立っているかということに、遅ればせながら気が付くことでしょう。その尻ぬぐいを直接しなければならないのは、改革委の委員でもなく、調査委の委員でもなく、理研の事務方なのですから、もっと慎重なスタンス形成の検討をすべきだったのです。
どちらに転ぶにしても、理研は辛い思いを当分はすることになることでしょう。

※ 毎日の須田記者の『STAP細胞の正体』を、改めて熟読しました。「いろいろな」検討材料になるものが多々含まれていて、1600円の価値は十分あると感じました。ただし、その「いろいろな検討材料」は、毎日新聞への批判材料も含めてのことです。順次書いていきたいと思います。  

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コメント
 
01. 2015年2月11日 10:58:07 : AepzsIdEqM
>そして極め付きは、12月19日の検証実験結果を何ら踏まえない桂調査委員会報告を、その数日後に出させてしまったことです。

12月19日の検証実験結果って、STAP細胞は論文の方法や、さらにその他の工夫をしてみても作成できなかったというだけのことではありませんか。踏まえるも何もないでしょう。
論文における実験が残された資料からはES細胞ですべて説明できることは、日経サイエンス3月号に詳しく解説されています。科学的な決着はついています。
あとは、人事管理(懲罰)や組織管理・財務管理の問題で、国民や科学者の納得いく後始末をつけてほしいものです。



02. 南青山 2015年2月11日 14:18:11 : ahR4ulk6JJ6HU : u82R2ggCHw
01さん

日経サイエンスの記事についての疑問点は、同ブログの以下の記事を参照してください。

日経サイエンス3月号の「STAP細胞の正体」特集について
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16206619.html

また、桂調査委員会報告は多くの問題を抱えていると思います。
桂調査委員会報告の問題点については以下の同ブログの記事を参照されたい。
普通の科学理解力を持っていれば「科学的な決着がついている」などとはとても言えないと思います。

1 桂STAP調査委員会報告書への疑問―ES細胞混入があり得ない材料と、マウスの手交・交配ミスの可能性の無視
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16134077.html

2 桂STAP調査委員会報告書への疑問―ES細胞混入があり得ない材料と、マウスの手交・交配ミスの可能性の無視
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16134085.html

3 桂STAP調査委員会報告書への疑問―ES細胞混入があり得ない材料と、マウスの手交・交配ミスの可能性の無視
http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16134115.htm


03. 2015年2月12日 01:18:05 : AkXCOE6ewM
>2

12月19日の検証実験結果を踏まえると、何か真相究明につながる新たな知見でもあるんですか?

ま、STAP細胞を信じたい人はいつまでも信じるんでしょうね。


04. 2015年2月12日 12:11:46 : lC3V74Y2IQ
実験ノートもろくに書かれていない、聴取にも体調を理由に最低限の対応どまり、おまけに不正の一部は自分でやったと聴取で認めてる。
科学者・研究者は真理の探求が楽しくてやってるわけで、オボちゃんが何やったかなんて調べても、面白くも何ともないってところでしょう。桂委員会のメンバー(全員理研外の学者)だって本務がある中でやってるわけだから。会見の質疑応答時の彼らの顔には「もう十分でしょ?」と書いてある感じだった。
それでも英文にして公表するって言うんだから、それを精査してからでも遅くないでしょう。
本件、共著者に滅茶苦茶な人が1人入ってたことが判明した段階で、大方の科学者の興味は失われてる。

05. 2015年2月12日 17:42:44 : 9bDWGOrhQg
「ES」と表示された複数の容器が、当初から疑惑を持たれていた。
その容器は小保方氏が持ち込みその中身を同氏が利用していた、と証明されたのかな?

06. ダイナモ 2015年2月12日 22:16:29 : mY9T/8MdR98ug : Kr2S1L17Og
>>05

小保方研に残されていた「STAP幹細胞」と、同じく残されていた「ES」のラベルが貼られた細胞を遺伝子レベルで調べたところ両者が同一のもの(大田マウスES1)であることが判明している。

普通に考えれば小保方がESを「STAP幹細胞」と偽ったということになる。


07. 2015年2月13日 13:16:17 : efYYgyF3F6
>>02
>日経サイエンスの記事についての疑問点
> 笹井、丹羽氏の「ES細胞では説明がつかない」諸点についての指摘との関係で、何か触れているのだろうかと思いましたが、まったく触れていませんでした。
> 丹羽氏が12月19日の会見で明らかにした「(FI培養条件下で)ES細胞は4〜5代の継体後に全壊した」との実験結果との関係にも触れていません。

あまり意味のない指摘ですねえ。というかあなたは全く何も理解できていないと言うほかはない。日経サイエンスや遠藤氏の解析でわかったことは、「STAP細胞とされているものは一様ではない」ということです。その時々で都合のいいものをSTAP細胞だと呼んでいるということ。わかりませんか?ネッシーだとされたその証拠となる切片が、例えば尻尾はワニだったり、おなかの皮膚がゾウだったりするわけです。「ワニ(だけ)では説明がつかない」のは当たり前。

> 「光る胎盤」の件も、専門家が写真をみたら「証明ができていない」との判断だったので、「『ES細胞では説明がつかない』との根拠は最初からなかったのだ」とあっさり書くのみです。

これはすでに2014年8月号に書かれています。


08. 南青山 2015年2月14日 05:05:57 : ahR4ulk6JJ6HU : u82R2ggCHw
>>06さん

普通に考えれば以下のブログ記事のようになると思います。

「あり得ない話よりはマシ。」(DORAのブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/12909474.html

小保方さんの冷凍庫にあった細胞株のうち、入手経路の不明なES細胞は129GFP/ESだけ。
この129GFP/ESは、若山研の研究員であった大田浩氏が作製したES細胞FES1と同一であるというのが調査委の出した結論である。
しかし、FES1は、大田氏が若山研を去るときに全部持って行ったという。これについて、調査委員長の桂勲氏は次のように述べている。

[FES1は、若山研に2010年まで滞在した人(大田氏)が若山研で作製して、ほとんど実験に使わなかったといわれてます。でも作ったことは作ったと。で、その人の話では、若山研を出るときに、持って行ったという記憶しかない。全部持って行ったという記憶しかない。
それから、若山先生に聞きましたところ、その人が出てから(FES1が)若山研に残っていたという記録はない。
それから、じつは、調査委員会では、若山研にいた人のノートを全部チェックしまして、FES1(別名がたくさんあるんですけれども)それがノートに書いてないかというのをチェックしました。ありませんでした。
これは、その細胞を使った人がほとんどいなかったということと一致しています」

すなわち、
(1)大田氏は「全部持って行った」と記憶している。
(2)その後、それが若山研に残っていたという記録はまったくない。
(3)その後、それが使われたという記録も全くない。

なのに、突然、小保方さんの冷凍庫にあったという。なんとも不思議な話である。
日経サイエンスは「すべて運び出したつもりだが、同じ株がCDBにあったのなら、私が置き忘れたのかもしれない」という大田氏の言葉を掲載している。しかし、これには何の意味もない。
大田氏の記憶は「すべて運び出した」であり、これは証言としての価値がある。一方、「置き忘れたかもしれない」
は本人の記憶に基づかない証言であり、「129GFP/ES=FES1」という解析結果と辻褄を合わせようとした証言にすぎない。いわば「後出しジャンケン」である。最初にグーを出す。しかし、相手がパーを出すのを見てからチョキに変える。こんなことが許されるのなら、どんなに都合のいい結論だって出せる。まさに日経サイエンスのご都合主義である。

しかし、百歩譲って(譲るつもりはないが)、大田氏が一部置き忘れたとしよう。しかし、その置き忘れたFES1は、2010年3月に大田氏が去ってから、2011年4月に小保方さんがやってくるまでの1年間、若山研に残っていたという記録がなく、誰も使ったという記録がない。
したがって、1年後に小保方さんがやってきたとき、小保方さんは、若山研にFES1が存在するという事実すら知らない。それが存在するということすら知らないのに、見つけ出して盗もうという気になるだろうか。あり得ない話である。
すると、別の可能性は、「たまたま偶然見つけた」というものだ。
すなわち、大田氏が若山研を去ってから、まる1年もの間、若山研の誰一人として見かけたことがなく、誰も使ったことのないFES1を、新たに若山研にやってきた小保方さんが、いきなり偶然みつけたというのだ。
これまた、なんとも都合のよすぎる話である。

こういう普通ではあり得ないような偶然を積み重ねた話よりも、さらに別の可能性を考えたほうが、はるかにマシだと私は思う。
すなわち、小保方さん以外の誰かが、129GFP/ESをこっそり小保方さんの冷凍庫に入れたということだ。あるいは、「129GFP/ES=FES1」という解析結果そのものがでっち上げという可能性も捨てきれない。

もちろん、これは陰謀論である。わたしも、なるべくなら、こうした陰謀論を安易に振り回したくないが、すでに述べたような、ほとんどあり得ないような偶然を信じるよりは、こうした陰謀論の方がはるかに説得力があると思う。

実際、陰謀はすでに行われているのである。NHKスペシャルなんぞは意図的に小保方さん陥れようとしている。完全な陰謀である。
石川智久氏の告発は、それ自体が陰謀である。「小保方さんが、2013年の引越しのどさくさに中国人留学生のES細胞を盗んだ」「それを使って捏造した」なんて話は、まったくあり得ない話であり、こんなデタラメな話で人を告発しようなどというのは、陰謀としか言いようがない。
この事件全体が、陰謀抜きでは語れないと思う。


09. 南青山 2015年2月14日 05:37:04 : ahR4ulk6JJ6HU : u82R2ggCHw
>>07さん

反論になっていませんね。

「光る胎盤」については下記ブログ記事を参照。

「「光る胎盤」はどうなった?」(DORAのブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/12914044.html

なんだか、最近すっかり忘れ去られていることがある。
「光る胎盤」である。
当初、「光る胎盤」はSTAPがESではないことの強力な証拠とされていた。そこで、かつて侃侃ガクガクの議論が巻き起こった。TSとESを混ぜて混入しただとか、たんに混ぜてもひっつかないとか、アグルチニンを入れれば一時的にひっつく、とかいう議論まであった。
あれはどうなったんだろうか?もう一度掘り起こしてみよう。
まず、若山氏の記者会見での証言。

‥‥先生ご自身としては、間違いなく胎盤は光っていたのでしょうか?
若山「今回のキメラ実験で、胎盤もよく光ってました。これが、本当に胎盤が光っているかどうかは、コントロールを使って確認しなければいけないよ、ということを小保方さんに話しています。
そのコントロールとして受精卵ES細胞をつくって、その受精卵ES細胞でキメラをつくって、その受精卵ES細胞のキメラの胎盤がすごく光っていれば、STAP細胞のキメラの胎盤が光っていても、それは珍しいことでも何でもないことになりますので、ES細胞の胎盤をつくって、それを小保方さんに渡しています」
‥‥そのESからつくった胎盤は光っていなかったのですか?
若山「いいえ、結構光ります。それは、赤ちゃんが光るわけですけれども、赤ちゃんの血が胎盤に入りますから、胎盤の中の赤ちゃんの血の量が多ければ、胎盤はよく光ります」
‥‥ESからつくった胎盤も結構光っていたし、STAPでつくったキメラの胎盤も結構光った。それの比較は若山先生はしたのでしょうか?
若山「薄く切って切片をつくって切片の中の血管以外のところでもGFPが光るということを見ないと胎盤が光ったとはいえませんと、小保方さんに言って、小保方さんの方が、それをつくって、胎盤の細胞の血管以外のところも光っています、という報告を受けました」
‥‥その写真は見ましたか?
若山「写真は見ていません」

そこで、小保方さんは、これについて何といっていたか。記者会見での証言。

‥‥たぶんですね、最もすごい証拠というか、決定的な証拠は、あのネイチャーの論文に掲載なすった胎盤が光り、胎児も光っている細胞の標本があることだと思うんですけれども、それはどこにあるんでしょうか?
小保方「それはまだ保存してあります」
‥‥理研の小保方さんのフリーザーにあるということですか?
小保方「フリーザーといいますか、保定器の中に保存してあります」
‥‥そういうものをやはりきちんと調査委員会などに提出して、もっと詳しく調査してもらうということですか?

しかし、このときの調査(第一回目の調査報告)では、胎盤の標本の調査は行われなかったのである。
そこで、桂勲氏を委員長とする調査委員会の記者会見(12/26)では、真っ先にこの質問が飛んだ。

‥‥ESではできないと言われていた、あの光る胎盤というのは、なぜあるのか、という疑問が湧くと思うんですが、これについてはどういうふうに考えていらっしゃいますか?
桂「これに対して我々は疑っています。それで、あの光る胎盤というのは、血液とか、胎盤以外のものであった可能性がかなりあるというのを専門家にみてもらったところ、そのような回答を得ていますけれども、これは、切片を切ったらそうではなかったというのがありますね。それがどうだったかというのが、最終的には検証できませんでした。でも、胎盤であったとは、いう証明があるとは思っていません。胎盤ではないというところまで突き詰めて証明するのは難しかったんですけれども、胎盤であったとは思っていません。あったという証明ができているとは思っていません」
‥‥つまり、GFPで発光する胎盤が存在するかどうか確認できていないということですか?
桂「我々の調査委員会では確認できませんでした」
‥‥胎盤の形状を保持したままのものは確認されていないんですか?
桂「ですから、あそこで光っているのが、図によっては胎盤であるか別の組織であるかというのも、専門家に聞くと、疑わしいといっている人がいます。ただ疑わしいですけども」

隔靴掻痒というのは、まさしく、こういうことをいうのではないか。
「最終的には検証できませんでした」というだけで、具体的な話はいっさい出てこない。「我々は疑ってます」とか「思っていません」とか、あんたの感想を聞いても仕方ない。質問した記者も含めて、我々の聞きたいことは、

(1)小保方さんが「保存している」といった、その胎盤の標本は発見されたのか。
(2)その標本を調べた結果、どうだったのか。

‥‥なのである。じつにシンプルである。
ところが、この肝心の点について、桂氏はいっさい答えていない。もどかしく思った記者が「胎盤の形状を保持したままのものは確認されていないんですか?」とズバリの質問をしたのだが、この質問を完全にはぐらかしている。「図によっては」‥‥図のことのなんか、聞いてねえだろ。標本のことを聞いてるだろ。なぜ、それに答えようとしないんだよ。
もちろん、調査委としては「STAPはすべてES」という結論を出しちまったから、ここで今さら「光る胎盤」が見つかったらヤバイわけだ。
まさか密かに処分したのではないだろうな。


10. 2015年2月14日 09:40:51 : efYYgyF3F6
>>08
一生懸命長文書いてくださってご苦労様ですけどw、あんまり意味のない論議ですね。

「誰かがFES1を捻じ込んだ!」と仮定しても、「じゃあ何のために?」ってことになります。小保方ファンは「小保方を貶めるため」と主張するつもりかもしれません。しかし、STAP細胞にFES1以外のES細胞がすり替えられていて、FES1以外のES細胞が冷凍庫に残っているにもかかわらず、さらにわざわざ外からFES1を捻じ込む意味が全くない。小保方を追い詰めるどころか逆にむしろ小保方ファンの外部陰謀説を支える最後の希望にすらなっているw

ということで、そのリンク先のコメント欄で[水音]さんが指摘されているとおりでしょう。もし覆したいなら、FES1以外のES細胞をすべて覆してからじゃないと意味がありません。はい。

おいおい、あんた「安易に陰謀論振りかざし」過ぎw。FES1の件は多少なりとも根拠らしきものがあったから百歩譲って見逃すとしても、それ以降はガバガバじゃねーか。


11. 2015年2月14日 10:30:33 : efYYgyF3F6
>>09
胎盤以外についてはぐうの音も出ないってことですねw


>1)小保方さんが「保存している」といった、その胎盤の標本は発見されたのか。

桂「最終的には検証できませんでした。」
発見されてたら検証できるでしょ。つまり発見されてない。また小保方が嘘ついただけ。よって、残る証拠は「図」だけ。「図」だけでは何の証拠にもならないから「疑ってます」。

>まさか密かに処分したのではないだろうな。

なんのために?「小保方が作れる」という証拠を隠滅するためとか?でもだとしたらもう一回「小保方が作れ」ばいいだけなんだから処分しても意味なくね?ね?w


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