http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/584.html
Tweet |
3月に入院していた/(C)日刊ゲンダイ
6億円研究費に不透明支出 理研・笹井氏自殺「本当の理由」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/152437
2014年8月8日 日刊ゲンダイ
「死ななくてもいい人を亡くした」――。
国内外の研究者から続々と哀悼の声が寄せられている笹井芳樹・理化学研究所CDB副センター長(52)の自殺。最大のナゾはなぜ、このタイミングで命を絶ったのか、ということだろう。
STAP細胞論文の共著者として、その存在を信じ続け、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)に宛てた遺書にも「必ず再現してください」と書き記していたという笹井氏。論文の疑惑が指摘され始めた3月ごろから心理的ストレスを感じ、辞意をほのめかしていたとされる。自殺は、思いつめた末に選んだ「最後の手段」と受け止められているものの、今になってプッツリと生きる意志が絶えてしまった理由はハッキリしない。
「8月中には理研が進めている『STAP細胞』の検証実験の中間報告が公表されます。いまだに再現に成功したという情報はないものの、小保方さん本人が実験に加わることにもなり、わずかだが『希望』は残っている。笹井副センター長が直接、手を出すことはできなくても、間接的に小保方さんをフォローすることはできたはず。このタイミングで自殺を図る意図が分からないのです」(兵庫県警担当記者)
「辞意をほのめかしていた」とされる3月、笹井氏は生命科学分野で優れた研究者に贈られる「上原賞」の贈呈式に出席、副賞として報奨金2000万円を手にしていた。「STAP細胞疑惑」について質問しようと集まった報道陣の前から走り去った姿は、とても「疲労困憊していた」ようには見えなかった。4月に開いた釈明会見でも、難解な専門用語で記者の質問をケムに巻き、したたかな一面を見せている。
■「詐欺」「横領」の指摘
秀才にありがちな「打たれ弱さ」を感じさせなかったし、仮に理研の検証実験で「STAP細胞ナシ」との結論が出たとしても、小保方さんの管理責任を問われただけだ。自ら積み上げてきた研究成果そのものにキズがつくわけではない。
それなのに「最悪の結末」を選んだのはなぜか。理由のひとつとしてささやかれているのが、研究費の“不正流用疑惑”だ。
「笹井氏は年間6億円の研究費が配分されていましたが、なぜか小保方さんの出張旅費やタクシー代まで肩代わりしていた。2人が1年間で55回出張し、約500万円が支出されていたとも報じられています。一緒に出張していたケースもありました。こうした不透明な支出について、理研内部から『詐欺』や『横領』を指摘する声が出ていたのです」(科学ジャーナリスト)
仮に「詐欺」や「横領」で事件化すれば科学界追放は避けられない。ある捜査関係者は「県警が研究費の流れについて調べ始めたと聞いた」と明かす。これが事実なら、笹井氏にとっては屈辱的な展開になっただろう。
危機管理コンサルタントの田中辰巳氏はこう言う。
「人が最終的に死を選ぶには複合的な理由がありますが、笹井氏のように優秀な人の場合、思い描いていた将来像と直面した困難とのギャップに対する失望感、喪失感が大きくなる傾向があります。企業経営者が事件に巻き込まれて逮捕などを予感し、失業や家族を失う恐れを感じるケースと似ています。頭が良過ぎるゆえに先が見えてしまったのかも知れません」
笹井氏にはどんな将来が“見えた”のだろうか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。