http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/577.html
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研究センターの踊り場で首を吊った笹井氏/(C)日刊ゲンダイ
理研・笹井副センター長「自殺」 NHK検証番組が決定打か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/152368/1
2014年8月5日 日刊ゲンダイ
小保方氏宛てに遺書
5日午前9時ごろ、理化学研究所の笹井芳樹・発生再生科学総合研究センター副センター長(52)が神戸市内の同センター施設内で首を吊っているのが見つかった。センターに隣接する病院の医師が死亡を確認した。
兵庫県警によると、センター研究棟の4階と5階の踊り場で、手すりに、ひも状のものをかけて首を吊っていた。巡回中の警備員が見つけた。踊り場には革靴とカバンが置かれていた。カバンには遺書が残されており、県警は自殺を図ったとみて詳しい状況を調べている。
遺書は3通入っていた。うち2通はセンターの幹部と自分の研究室のメンバーに宛てたもので、もう1通は論文を共同執筆した小保方晴子ユニットリーダー(30)に宛てたものだった。
理研の同僚によると、笹井氏はSTAP論文の疑惑発覚後から心療内科を受診しており、最近は薬の副作用でハッキリと会話することが難しかったという。
笹井氏は新型万能細胞とされた「STAP細胞」論文の責任著者のひとり。論文は笹井氏が執筆を指導する形でまとめられた。小保方氏とともに今年1月末、論文の発表記者会見に出席。論文に疑惑が指摘された後も、細胞が存在する可能性を強調していたが、論文の撤回には同意していた。
理研の調査委員会は、笹井氏に「不正行為はなかった」としたものの、データの正当性と正確性などについて自ら確認することなく論文を投稿しており、「その責任は重大」と指摘していた。
理研は4月から11月末までと期間を区切ってSTAP細胞の存在を検証する実験を進めている。先月から第三者監視の下で小保方氏も加わったが、実験は難航しているもようだ。約1万5000人の基礎生物学者を抱える日本分子生物学会は「STAP細胞は今やネッシーみたいなもの」と厳しい批判を展開していた。
理研はきのう、一時停止している小保方氏の懲戒処分の審査について、新たな疑義に対する調査結果が出た後に、検証実験とは関係なく再開する、との見解を発表したばかり。日本学術会議は処分の審査の速やかな実施を求めていた。
■NHK番組が学者生命揺らぐ疑惑を指摘
笹井氏が自殺した背景には、先月27日、放映されたNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」も影響しているとみられる。
この番組では小保方論文が科学誌に掲載を3度も断られた後、ネイチャーに掲載された背景として、「論文執筆の天才」といわれた笹井氏の協力が大きかったことを指摘、その裏に米国特許本申請の締め切りが迫っていた事情などを取り上げた。
さらに論文には、STAP細胞で作ったとされるキメラマウスに対してTCR再構成の確認の記述がなかったことから、笹井氏が実験の不備を知っていた可能性も示唆された。
番組内では、小保方氏と笹井氏のメールのやりとりも公表。男女のナレーターが感情たっぷりに読み上げる演出もあったことから、小保方氏サイドは不快感を示していた。
また、番組内では笹井氏について、「企業のニーズを聞いて予算を取るマルチタレント」(神戸市医療産業都市推進本部・三木孝前本部長=現保健福祉局長)という論評も出てきて、学者生命を否定される格好となっていた。
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