http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/536.html
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小保方晴子氏=大阪市北区で2014年4月9日、貝塚太一撮影
STAP細胞:ネイチャーが論文撤回へ 研究成果白紙に
http://mainichi.jp/select/news/20140630k0000e040147000c.html
毎日新聞 2014年06月30日 11時04分(最終更新 06月30日 12時16分
STAP細胞の論文不正問題で、英科学誌ネイチャーが関連論文2本を撤回する見通しであることが、複数の関係者への取材で分かった。小保方(おぼかた)晴子・理化学研究所研究ユニットリーダーをはじめとする著者たちは撤回に同意していた。「生物学の常識を覆す成果」として世界の注目を集めた研究成果が、発表から5カ月あまりで科学的根拠を失うことになる。
論文が撤回されると、その研究成果は白紙となる。ただし、出版社や公的な科学論文のデータベースからは削除されず、撤回時期や理由と共に公開され続ける。このため、論文撤回は研究者にとって避けたい不名誉な対応とされる。
今年1月30日号のネイチャーに掲載された論文は、STAP細胞の作製方法などを示した主論文「アーティクル」と、STAP細胞から作った幹細胞の性質などを分析した論文「レター」の2本。理研調査委員会は4月1日、アーティクルの二つの画像に捏造(ねつぞう)や改ざんの不正があったと発表し、理研が小保方氏ら著者に撤回を勧告していた。
レターについては理研の調査で不正認定をされなかったが、科学者の間で複数の疑義が浮上。レターの責任著者の若山照彦・山梨大教授が撤回を呼び掛け、全著者が同意した。外部識者による理研改革委員会はレターの徹底調査を求める提言をまとめているが、理研側は調査する意向は示していない。
一方、STAP細胞が存在したのかどうかを確認するため、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)は現在、STAP細胞の検証実験を小保方氏の助言を受けながら進めている。今夏に中間報告をする予定。また、小保方氏ら今回の論文発表にかかわった関係者の処分については、理研懲戒委員会が検討を続けている。【八田浩輔、須田桃子】
【ことば】STAP細胞
理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが作製に成功したと発表した新しい万能細胞。論文には、生後間もないマウスのリンパ球を弱酸性の溶液に約30分浸すことで作製できると書かれた。簡単な方法で作れること、ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)ではできない胎盤組織にもなるとされたことから、注目を集めた。だが、発表直後からインターネットなどで疑義が相次ぎ、ES細胞の混入を疑う声も上がっている。STAPは「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(Stimulus−Triggered Acquisition of Pluripotency)」の略。
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