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ニホンウナギが絶滅危惧種に? 指定なら価格上昇も[日経新聞]
国際自然保護連合、12日公表
2014/6/6 23:38
ニホンウナギが絶滅の恐れがある野生生物に指定される可能性が出てきた。世界の科学者らで組織する国際自然保護連合(IUCN)が12日に公表するレッドリストの最新版で、ニホンウナギが絶滅危惧種として追加されそうだからだ。指定されれば国際的な輸出入の規制につながる可能性もあり、ウナギの卸業者からは取引価格の上昇を懸念する声も出ている。
IUCNは野生生物の研究者らがつくる組織で、科学的な視点から絶滅の恐れがある生物種を毎年公表している。ニホンウナギを含めた19種のウナギについては2013年から検討を始め、12日に公表する最新版で追加するかどうか明らかにする見通し。
IUCNはすでに追加するかどうかの検証作業をほぼ終えているとみられ、国内の研究者からは「指定される可能性が高い」という見方もある。
レッドリストで絶滅危惧種と指定されても法的な拘束力はなく、すぐに捕獲禁止や売買規制にはならない。ただ野生生物の国際取引を規制するワシントン条約は保護対策の参考にしている。IUCNが指定し、16年に開く同条約の会合で保護対象となれば、輸出入が規制される可能性がある。
日本人が食べるニホンウナギは稚魚のシラスウナギを川で捕獲して育てる養殖ウナギがほとんど。食用に向けた乱獲と環境汚染で、シラスウナギの国内漁獲量は減少している。農林水産省の統計によると、1960年代は年間100トン前後だったが、13年は5.2トンと過去最低となった。
日本は成魚やシラスウナギ、かば焼きなどの加工品を中国や台湾などから輸入する。輸入品は国内シェアの半分以上を占めるとみられる。
日本鰻輸入組合の森山喬司理事長は「中国が輸出を許可しないということは考えにくく輸入品がなくなるわけではない。ただ供給が減る可能性は高く、市場の縮小や取引価格の上昇といった影響が出るのではないか」と話している。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG0600O_W4A600C1EA1000/?dg=1
- ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定 あっしら 2014/6/12 18:16:39
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