http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/462.html
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STAP細胞研究を検証したCDBの自己点検からは、自身の記者会見で「文章の書き直しに加わっただけ」と主張していた笹井芳樹・CDB副センター長(52)の深い関与も浮かんだ。小保方氏の採用時から始まった理研の秘密主義に笹井氏による小保方氏の「囲い込み」が加わり、客観的な検証もデータ確認もないまま、論文発表に突き進んだとみられる。
関係者によると、笹井氏がSTAP細胞研究を知ったのは、2012年12月21日の小保方氏の面接時が最初。そこで竹市雅俊・CDBセンター長から論文作成の支援などを依頼された。笹井氏は小保方氏とともに面接のわずか1週間後、英科学誌ネイチャーに投稿する論文1本のたたき台を作り上げたが、小保方氏の過去の実験データを確認することはなかったという。
その後、笹井氏は論文1本の責任著者に入り、研究リーダーに就任した小保方氏が担うはずの人事や物品管理などを取り仕切り、特許申請の発明者にも名を連ねた。竹市氏が笹井氏に期待した研究の指導という枠を超え、論文に直接関与するまでのめり込んだことで、他の共著者の検証機会を奪い、小保方氏への教育もないがしろになった。
笹井氏の研究姿勢については、「秘密主義」と周辺の研究者が毎日新聞の取材に証言している。自己点検でも「囲い込み状態を出現させた」として、STAP細胞研究の密室化を生んだ責任を問われることになりそうだ。笹井氏は当時、CDBの予算要求担当を務めており、STAP細胞研究の影響の大きさから、新しいプロジェクト予算の獲得につながると期待した可能性があるという。
論文の報道発表でも、笹井氏の対応は異例だった。理研は通常、論文の筆頭著者か研究室主宰者(今回の場合はいずれも小保方氏)が広報と調整するが、今回は笹井氏が広報に準備の指示を出し、文部科学省への連絡に関する打ち合わせも担当し、小保方氏はほとんど関与しなかった。後に「不適切だった」として撤回されたSTAP細胞とiPS細胞を比較した資料は、笹井氏が記者会見の前日夜に作り、広報担当者との協議をせずに出席者に配られていた。
4月16日の記者会見で、笹井氏は「論文の最後の2カ月強に参加した。多くのデータは若山(照彦・山梨大教授)さんがチェックしたのを前提に見ていた」などと述べ、関与の小ささを強調していた。調査では、若山氏ら他の共著者についても、実験の再現性やデータの確認に消極的だったと確認されており、理研の懲戒委員会などが今後、どのように判断するかが注目される。【清水健二、須田桃子】
http://mainichi.jp/select/news/20140522k0000m040131000c.html
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