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巧みに世論の同情誘う 「小保方陣営」の戦略にハマった理研
http://gendai.net/articles/view/geino/149680
2014年4月22日 日刊ゲンダイ
小保方さんを支える三木秀夫弁護士/(C)日刊ゲンダイ
長期ドロ沼化の可能性もあるSTAP細胞問題。現時点でイニシアチブを握るのは、どうやら小保方さん側のようだ。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の弁護団が21日、理研側に対し、不服申し立ての補充書を提出したことを明らかにした。不正行為を認定された画像について、「悪意のない間違い」などと改めて主張する内容だ。
小保方さん側がコメントや文書を発表するのは、4月9日の2時間半に及ぶ会見以来、これで6回目。本人こそ会見から、公の場には姿を見せないが、実に積極的じゃないか。
■先制パンチとカウンターで翻弄
「もちろん、三木秀夫弁護士をはじめとする弁護団の戦略でしょう。在阪の弁護士連中は、さすがキレ者と、三木氏に対して感心しきりですよ」(法曹関係者)
特徴は、「先制パンチ」と「カウンター」の両方を、ケースバイケースで巧みに使い分けていることだ。
11日には、<再調査するかしないかの判断を急がないで欲しい>と理研に対して先にクギを刺した。
9日の会見で<STAP細胞は200回以上作製に成功した>と言ったことに各マスコミや専門家が疑問を呈すると、14日に文書で説明。朝日新聞が12日の紙面で<マウスの幹細胞はオスしか作っていない>と報じると、<メスの幹細胞も作製されている>とすかさず反論した。
16日にあった理研発生・再生科学総合センターの笹井芳樹副センター長(52)の会見後は、<尊敬する笹井先生が私の過ちのために会見で厳しい質問にお答えになっている姿を見て、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。申し訳なさ過ぎて言葉になりません>とのコメントを発表した。そして、21日の補充書提出だ。
「理研は小保方さん側からの不服申し立てに対し、再調査するかしないかの結論を出すまでは、ダンマリを決め込むしかありません。笹井氏の会見も、結局は責任逃れに終始してしまい、世論が小保方同情派に傾く結果になりました。小保方陣営は今後も、ここぞとばかりに二の矢、三の矢を繰り出すでしょう」(科学ジャーナリスト)
「プロ集団」の凄腕で、この流れはしばらく変わらなさそうだ。
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