http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/381.html
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「野依氏は辞めるべきだ」“ミスター文部省”寺脇氏が理研にモノ申す
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140418/dms1404181530022-n1.htm
2014.04.18 夕刊フジ
STAP騒動で、小保方氏とともに責任を問われている理研の野依理事長
新型万能細胞「STAP細胞」の論文不正問題で、文部科学省の元キャリア官僚が怒りの声を上げた。でたらめな論文を世に出した理化学研究所(神戸)の野依(のより)良治理事長(75)に、「トップの責任が問われるのは当然」と辞任勧告を突きつけたのだ。理研の監督官庁である文科省の関係者から飛び出した痛烈批判に、ノーベル賞受賞の大科学者はどうこたえるのか。
小保方晴子研究ユニットリーダー
筆頭著者の理研・小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)に続き、上司で論文作成の「キーマン」とされた理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹(52)も会見内容が批判を浴びるなど、収束にはほど遠いSTAP騒動。
寺脇研氏
科学界全体の信頼を揺るがす事態に、「日本の科学に対する重大な不信感を与えた。私が知る限りでは最大の科学スキャンダルだ」とメスを入れるのは、かつて「ミスター文部省」と呼ばれた名物官僚出身の寺脇研氏(61)だ。
寺脇氏は、東京大法学部卒業後、旧文部省に入省。2006年に退官するまで、文科省大臣官房審議官や同官房広報調整官などを歴任し、“ゆとり教育”で物議を醸したが一貫して教育改革に力を注いだ。現在、京都造形大教授。
理研の監督官庁で現役時代、複数の科学者と付き合った経験から、「不完全な論文を世に出した理研の責任はまぬがれない」と寺脇氏は指摘する。そのトップに君臨する野依理事長の進退にも言及した。
「あれほど大々的に論文を発表しながら、わずか1カ月で引っ込めるなんてお粗末の一語に尽きる。問題の処理の仕方を見ていると、組織の長としての見識と能力を疑う。粉飾決算を科学の世界でやったようなものなのだから、トップである野依氏が責任を取って辞めるべきだ」(寺脇氏)
野依氏は、理研トップとしての立場に加え、2001年にノーベル化学賞を受賞した日本を代表する科学者のひとり。だが、この輝かしい経歴が、野依氏への世間の風当たりを弱めていると、寺脇氏は見ている。
「ここまで、論文著者の小保方氏らへの非難はあるが、なぜか野依氏の責任を問う声が出てこない。世間に一種の『ノーベル賞タブー』があるからだ。現役時代に文科省内部でも見られたことだが、世間には『ノーベル賞受賞者は万能』という思い込みがある。その権威をありがたがるあまり、批判を許さないような風潮ができている」
野依氏は、ノーベル賞を獲得後、広く科学を振興する立場に活躍の場を広げてきた。日本学術振興会学術顧問に選任され、06年には第1次安倍内閣で、教育再生会議の座長を務めている。科学界における国威発揚が、その肩にのしかかっていたのか。寺脇氏は厳しく指摘する。
「今回の問題の責任の一端は、文科省にもある。日本学術会議で『2050年までに30個のノーベル賞』という数値目標を作って科学者を煽った。国のこうした姿勢が、悪しき成果主義を科学界にはびこらせた可能性はある」
結果的に、日本の科学界に甚大なダメージを与えそうなSTAP騒動。改めて、足下を見つめ直す時期かもしれない。
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