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STAP細胞の“黒幕” 理研・笹井芳樹氏の「素性」と「評判」
http://gendai.net/articles/view/geino/149542
2014年4月16日 日刊ゲンダイ
小保方さんとは“蜜月”/(C)日刊ゲンダイ
いよいよ“黒幕”が登場だ。理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)の上司で、発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長(52)が16日午後3時から東京都内で記者会見を開く。
笹井氏がメディアの前に登場するのは、理研が1月下旬に開いた「STAP細胞」発見の会見以来。笹井氏は論文執筆の中心メンバーで、小保方さんをユニットリーダーに大抜擢する一方、「STAP細胞」の広報戦略を練った張本人といわれる。欠陥論文が投稿された経過や、上司として論文構成にどこまで関わったのか、なぜ事前にチェックできなかったか――などを説明するとみられている。
「笹井さんは万能細胞『ES細胞』研究の国内第一人者です。86年に京大医学部を卒業後、内科研修医として神戸市立中央市民病院に赴任。そこで難病に苦しむ患者を目の当たりにし、脳や神経の研究を目指すようになったといわれています。2年後、脳の分子生物学の権威で知られる京大大学院の中西重忠教授(現・大阪バイオサイエンス研究所所長)の研究室に入り、両生類の未分化細胞から神経を作る研究に取り組み始めたのです」(科学ジャーナリスト)
93年に博士号(医学)を取得。米国カリフォルニア大(UCLA)の客員研究員、京大医学部助教授を経て、98年、36歳で京大再生医科学研究所の教授に就任した。京大医学系の教授としては戦後最年少のスピード出世だった。
■小保方さんを寵愛
「2000年に理研に移り、01年に初めてマウスのES細胞から神経細胞を作ることに成功。その後、ES細胞から大脳皮質の組織や立体構造の網膜組織を作ることに世界で初めて成功し、文科大臣表彰など国内外で数多くの科学賞を受賞しています。今年3月も生命科学の著名研究者を表彰する『上原賞』を受賞し、賞金2000万円を手にしました」(文科省担当記者)
科学者としての実績は間違いなく「ピカ一」。iPS細胞の作製でノーベル生理学・医学賞を受賞した京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長と並ぶ国内再生医療の双璧と言っていい。そんな超一流の科学者がなぜ、小保方論文のデタラメを見抜けなかったのか。
笹井氏は理研内で部下の小保方さんを“寵愛”していた。少なくとも、そう見る関係者がいる。一部週刊誌によると、小保方さんのことを「ボクのシンデレラ」と呼んでいたというから、それが目を曇らせたのか。もうひとつは、山中所長の成功だ。iPS細胞に対抗すべく、STAP細胞に“過剰の期待”をかけていたのは間違いない。いずれにしても、このままでは学者生命が危うい笹井氏も必死だ。
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