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奴隷国家におけるSTAP細胞発見へのバッシング
http://m-hyodo.com/court-case-10/
2014年04月12日 兵頭正俊 兵頭に訊こう
この国は奴隷国家であるが、奴隷には上級奴隷と下級奴隷とがいる。
1%の既得権益支配層は上級奴隷であり、99%の一般国民は下級奴隷である。その身分格差を示す現実が最近起きた。
下級奴隷(99%)には4月1日から消費税8%の増税である。しかし上級奴隷(1%)の国会議員の歳費削減は4月で切れ、歳費を元に戻す。かれらは定数削減もやらない。国民には増税するが、国会議員は決して身を切らないのである。
国家公務員(約56万人の上級奴隷)の給与も4月から8%増になり、元に戻った。
東日本大震災の復興にあてる名目の給与減額は、わずか2年間で終了するわけだ。
『Yahoo ニュース』(4月10日付)によると、「国家公務員の35歳のモデルでみると、この4月から給与は月額約2万1000円アップする。年収ベースでは、ボーナスも増えるため、総額36万7000円も増加している」とのことだ。上級奴隷(1%)と下級奴隷(99%)との、格差がますます広がる。
企業(上級奴隷)に負担を求めた「復興特別法人税」もわずか3年で終了する。
同じ名目で下級奴隷(99%)の負担「復興特別税」は、所得税が25年間、住民税が10年間の長きにわたって続く。しかも消費税率は、2015年には8%から10%に引き上げられる予定だ。
官僚、政治家、経済人と、なべて上級奴隷は下級奴隷を馬鹿にしきっている。選挙になればどうせ既得権益支配層に仕える政党が大半だから、わが身は安泰だと思っているのだ。
そんな状況裏に、たいへん遅れたが、上級奴隷の笹井芳樹が、「STAPは本物の現象」と、やっと来週記者会見を開く。
STAP細胞が、実は別の万能細胞(ES細胞)が混ざったものではないか、という専門家からの指摘について、笹井は「他の万能細胞を混ぜても、一つの塊にならない。実験をやったことのない人の机上の考えだ」と反論している。
笹井は、ES細胞からつくれない組織がSTAP細胞ではつくれたことなどをあげて、「ES細胞では説明のできないことが多すぎる」「STAPが存在しないなら、私たちが再立証に力を入れることはない」と指摘した。それなら、ますます小保方晴子を丹羽仁史らが検証チームから外した意味がいかがわしい。
検証実験統括責任者の相沢慎一特別顧問が「彼女から情報を求めることはあっても、検証チームの一員として、彼女を加えて検証するということはありません」と述べるのも、まるで小保方晴子に成果が行くのを阻んでいるかのように見える。
STAP細胞の再現実験はもちろんのこと、再生医療には、医師の手技(小保方晴子のいうコツ)がきわめて大きく左右する。
「再生医療の実用化・産業化に関する研究会」のまとめた「再生医療の実用化・産業化に関する報告書」では次のように述べている。
「(2 )再生医療の工程と役割
再生医療は、従来の医薬品の投薬や医療機器の使用とは異なり、細胞・組織の採取や最終加工品の移植などの再生医療における各工程において、患者の状態並びに医師の手技が大きく影響する。
特に、自家細胞を用いた再生医療においては、治療の目的に叶った細胞・組織の採取が行われる必要があり、また、医師による移植が、十分な技術および環境の下で行われなければ、患者への治療効果を確保することは困難である。
すなわち、医療は、医薬品・医療機器と異なり、最終製品や中間製品における管理のみにより治療の有効性を確保することは極めて難しい」 http://bit.ly/1ggpH8r
「各工程において、患者の状態並びに医師の手技が大きく影響する」、「医師による移植が、十分な技術および環境の下で行われなければ、患者への治療効果を確保することは困難」という指摘は、そのままSTAP細胞の再現実験に顕在化している。
小保方晴子のノートを見せられたからといって、あるいは論文を読んだからといって、誰でもが簡単に再現できるものではないのだ。
これはちょうど外科の名医の執刀場面をすべて録画し、それを見た藪医者が再現できなかったからといって、あの名医の成果は嘘だ、といえないのと同じである。
相手は生き物であり、すべての工程においてその生き物の状態と研究者の手技が大きく関与しているのである。小保方晴子は、その手技の奥義を自家薬籠中のものにしたためにバッシングを受けているのだと思われる。
2、3日前にも、テレビで、ある大学教師が、論文を読んで、実験したが再現できなかった、とうそぶいていた。視聴率をとりたいだけのテレビを喜ばせていたが、自分の無知と無能を表出しているようなものだ。ちなみに、ちなみにテレビに出るときは、テレビが小保方晴子バッシングで視聴率をとろうとしているぐらい知っていた方がいい。
いわれた通り、教えられた通りにやれば、誰でも効果が実現できるなら、世の小説学校からは文豪が誕生し続けることになる。同じものを見ても、感じるものが違うから、表現が変わってくる。こればかりは教えようがないのだ。
このSTAP細胞問題は、日本の男たちがいかにダメになっているかを、理研の野依良治、調査委員会の石井俊輔らが見せつけてくれた。しかし、そのなかでも特筆すべきは、この笹井芳樹である。
小保方晴子の指導役として、ある意味で、もっとも責任が重い立場にあった。マスメディアを含めて素人のバッシングが大半なのだから、どうして正面に立って、専門家として説明し、論破してこなかったのだろう。最後まで小保方晴子の背後に隠れて出てこなかった。
才あれど徳なし、とは、笹井芳樹のような男をいうのだろう。指導役が、若い研究者をメディアバッシングにさらす。自分は後ろに隠れ、研究者としての小保方晴子の芽を摘みつつある。
ひとりが「STAP細胞は確かに存在する真実だ」というのと、ふたりが、それも指導役が一緒にいうのとでは、まったく世間の受け取り方は違う。
笹井芳樹は、リアルとネットの無責任なバッシングの渦中に、下級奴隷(ピペット奴隷)の小保方晴子を放り出し、さらし続け、まったく救済しなかった。呆れた男である。小保方晴子が記者会見をやって、いよいよ残ったのが自分ひとりになったので、仕方なく出てくるのだろうが、しっかりして欲しいものだ。
http://bit.ly/1izNT2I
最近、小保方晴子バッシングをしている人物が、原発推進派と重なっていることを指摘するツイートが増えてきた。
これは正しいようだ。わたしも、これまで小保方晴子バッシングには右翼が関係していると指摘してきた。
ツイッターの情報によると、福島に避難者を戻そうとする上昌広(大学教師)がミヤネで小保方バッシングを繰り返している。また、小保方晴子の記者会見会場には、「放射能は安全」の安斎育郎を礼賛するサイエンスライターの片瀬久美子が来ていて、小保方に噛みついたということだ。
小保方晴子も自分を押しつぶそうとする「大きな力」の存在を感じているようだ。STAP細胞が成功すると困る既得権益支配層が存在することは確かである。
STAP細胞に関する小保方晴子の発見は、これが外国だったら国を挙げて支援にまわる。成功は喜び、失敗は励ましの声になる。しかし、わが国では異様なことにそうはならない。
それが複雑に屈折するのは、わが国が奴隷国家であるからだ。民族の矜恃、同胞としての連帯がないので、世界が驚愕する発見も、小さな瑕疵を見つけては、これも世界が驚くバッシングの嵐になる。
石が後ろから飛んでくるのは、小沢一郎へのメディアバッシング、メディアリンチと同じである。
だから、記者会見では何度も謝罪の言葉を繰り返されねばならなかった。メディア様と世間様に対して、判で押したように深く頭を下げる儀礼が要求される。人類の医療に貢献する可能性のある、偉大な発見をしても、論文に不備があると、「お騒がせしました」と謝罪しなければならないのだ。ほんとうに愚劣で息苦しい日本である。
これが外国人には不思議に見えるらしく、悪くないのだったら謝罪する必要はない、という論理的な指摘が出てくる。
小保方晴子の記者会見は世界中が注目していた。中国版ツイッターでも、最も多かったツイートは、悪くなかったら謝る必要はない、といった論理的なツイートだった。
「もっとも多かった反応は「別に謝罪する必要はない。実験を再現して説得力ある結果を出せば良いだけ」、「組織に抵抗して不服申し立てをするのは勇気あることだが、もっとも重要なことは実験を再現して証拠を出すこと」など、論文内容の再現を期待する声だった」」 http://bit.ly/1sJLwmn
尖閣領有権を巡って険悪な緊張関係にある国から、この冷静で好意的な大人の意見である。逆にわが国のバッシングの幼稚な惨状が恥ずかしくなる。
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