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小保方さん涙の弁明…「条件付き会見」になった“裏事情”
http://gendai.net/articles/view/geino/149350
2014年4月9日 日刊ゲンダイ
報道陣500人が詰め掛けた/(C)日刊ゲンダイ
「STAP現象は何度も確認された真実です」。
涙で目を潤ませながらも、あくまで彼女は研究の正当性を強調した。STAP細胞の論文問題で渦中にある理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーが9日午後、大阪市内のホテルで会見を開いた。
冒頭で「私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、多くの皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びする」と深々と頭を下げながらも、発言の大半は「改ざん」「捏造」と一方的に断定した理研の調査結果への不満や、夢の万能細胞が存在するという「揺るぎない自信」に費やされた。
小保方さんは午後1時の会見開始の予定時刻どおりにうつむきながら会場に現れた。おびただしい数のフラッシュの中、表情は緊張感に満ち、目はうつろ。報道陣に一礼した後、用意されたコメントを読み上げようとしたが、なかなか第一声が出てこない。数秒間の沈黙の後、やっと謝罪の言葉を語り始めた。用意された原稿に時おり目を落とし、涙で声を詰まらせながら、ゆっくりとした口調で発言を続けた。
小保方さんが公の場に姿を現すのは、実に2カ月以上ぶりのこと。会見の2時間前から記者たちが続々と詰め掛け、約380平方メートルという広い会場には最終的に500人ほどの報道陣が集まり、50台ほどのテレビカメラがズラリと並んだ。
■落ち着いた口調で質問に回答
弁護士の不服申し立ての説明後、質疑応答の時間になると、小保方さんは落ち着きを取り戻し、しっかりとした口調で記者の質問に答えた。
小保方さんは体調不良で7日から府内の病院に入院中。会見後も病院に戻る予定だ。医者の制止を振り切っての“覚悟の会見”だけに、ホテルの別室には医者が待機。小保方さんの様子をモニターでチェックしながら、体調不良を理由にドクターストップもあり得るという異例の会見となった。
そのため会見の参加条件として「心身の状態に配慮すること」「会見日時まで(小保方さんを)追いかけたり個別質問を行わないこと」「質疑応答に際して司会の指示に従うこと」などを提示された。
さまざまな条件が付けられた会見には、「マスコミが聞きたいことが聞けない。つまり、理研サイドにとっても、触れられたくない人事や研究費の問題などについて聞かれずに済むというメリットがある。小保方さんも理研に残って研究を続けることを希望している。理研との利害が一致して、今回の条件付き会見になったんじゃないか」(理研関係者)という見方もある。
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