http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/298.html
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「STAP(スタップ)細胞」の論文が不正と認定された問題で、実験ノートが十分に残っていないなど著者のずさんなデータ管理を、理化学研究所の調査委員会は「科学に対する誠実さ、謙虚さの欠如」と厳しく批判している。データ管理ができていなかったため、研究の正当性を確認する材料がなく、そのことがSTAP細胞の存在を証明できない理由のひとつになっている。
3年間で実験ノート2冊、日付の入っていない記録――。1日の理化学研究所の会見で、調査委員会が強調したのが、「生物学の常識を覆す発見」を裏付ける記録が圧倒的に不足していることだった。
理研の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーは、論文の画像が「捏造(ねつぞう)」とされたことに「単純ミスによる取り違え」と反論した。だが、科学的にその訴えを追跡しようにも、実験ノートはわずかで詳細な記載もなかったため、最終報告では「論文は不正」とされた。
実験ノートには、研究計画や過程、成果を記録する。その日の研究内容や日付、署名を記載。ページに余白が残る場合は、後日の追記を防ぐため、斜線を引くなどする。
理研発生・再生科学総合研究センターによると、実験ノートは最終的に理研が保管するのがルール。5年以上保管し、勝手に破棄したら処分の対象。実験の日付がはっきりするように切り離しができないノートを使うのが常識という。
奈良先端科学技術大学院大の佐藤匠徳教授(組織再生工学)は実験データは必ずその日のうちに日付とともにノートに記録する▽ボールペンを使い、間違えた部分は、修正がわかるよう線で消す――などと指導している。政策研究大学院大学の隅蔵康一准教授(科学技術政策)は「要件を満たしたノートは、研究不正が疑われたときに自分を守る手段になる」と話す。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11064652.html
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