http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/250.html
Tweet |
STAP細胞 理研が論文取り下げ検討を表明
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140314/k10015978081000.html
3月14日 14時32分 NHK
「STAP細胞」を巡り、論文の画像やデータに不自然な点が相次いで指摘されている問題で、理化学研究所は、小保方研究ユニットリーダーなど所属する共同著者が論文を取り下げる可能性について検討していることを明らかにしました。
神戸市にある理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーなどのグループがことし1月、科学雑誌「ネイチャー」に発表したSTAP細胞の論文については、画像やデータに不自然な点が相次いで指摘されています。
理化学研究所は14日、記者会見を行い、その中で野依良治理事長は「今回、信頼を揺るがしかねない事態を起こしたことにおわび申し上げます。論文の制作過程で重大な誤りがあったことは甚だ遺憾です。調査を進め不正と認められた場合は厳正に処分します」と話しました。
また、小保方研究ユニットリーダーなどの理化学研究所に所属する論文の共同著者が、論文を取り下げる可能性について検討していることを明らかにしました。
この中で共同著者は「論文の不備で混乱をもたらしていることを心よりおわび申し上げます。事態を重く受け止め論文を取り下げる可能性についても著者の間で連絡をとり検討しています」などとするコメントを公表しました。
さらに小保方さんが所属する理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は「論文の中に信頼性を著しく損ねる誤りが発見され、論文を速やかに撤回し研究をやり直すことが最も重要であると判断し、私は論文の撤回を著者に勧めました。このような状況は誠に遺憾で、再びこのような事態が起こらないよう最善を尽くします」と述べました。
◇
STAP細胞:「論文取り下げ検討」 小保方さんらがコメント発表
http://mainichi.jp/feature/news/20140314mog00m040003000c.html
2014年03月14日 毎日新聞
新たな万能細胞「STAP細胞」(刺激惹起性多能性獲得細胞)の作製成功を発表した英科学誌ネイチャーの論文に数多くの疑問点が指摘されている問題で、筆頭著者の小保方晴子・研究ユニットリーダーらがコメントを発表した。
コメント全文は以下の通り。
STAP現象に関する私共の論文の不備について多方面から様々なご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのことが混乱をもたらしていることについて心よりお詫び申し上げます。本件に関して、理化学研究所で行われている調査に、今後とも迅速に応じて参る所存です。また、論文内に確認した複数の不適切または不正確な点に関しては、速やかにNatureへ報告して参りましたが論文にこうした不備が見つかったことはその信頼性を損ねるものと著者として重く受け止め、今回の論文を取り下げる可能性についても所外の共著者と連絡をとり検討しております。
今回は、経過中の調査の中間報告がなされる場であることから、書面でのコメントになりますが、適切な時期に改めて説明する機会を設け、誠意をもって対応してまいります。
2014年3月14日
小保方晴子、笹井芳樹、丹羽仁史
独立行政法人理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
◇
研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/
2014年3月14日 独立行政法人理化学研究所
要旨
独立行政法人理化学研究所(以下「研究所」)は、発生・再生科学総合研究センター(以下「CDB」)の研究員らがNature誌に発表した2篇の研究論文に関する疑義について、様々な指摘があることを真摯に受け止め、調査委員会を設置して調査を行ってきた。
調査は、現在も継続しており、最終的な報告にはまだしばらく時間を要するが、社会的な関心が高いことを踏まえ、調査委員会が調査を行ってきた6つの項目に対し、これまでの調査で得た結論及び調査継続中の事項について、中間報告を行うものである。
具体的な内容としては、以下の点となる。
2つの調査項目については、調査の結果、データの取扱いに不適切な点はあったが、研究不正には当たらないと判定したこと
継続して調査が必要とした4つの項目があること
なお、現在も継続している調査については、事実関係をしっかりと把握した上で結論を導く必要があり、結論を得た時点で速やかに報告する。
経緯
平成26年2月13日、研究所の研究不正に関する通報窓口に、研究所職員が発表した論文に疑義がある、との相談があった。研究所は同日から直ちに規程に定める予備調査を実施し、その結果、事案の重要性に鑑み、科学的裏付けに基づいた更なる調査が必要と判断し、2月18日に調査委員会(委員長:石井俊輔 独立行政法人理化学研究所 石井分子遺伝学研究室 上席研究員)を設置して調査・審議を行ってきた。
調査対象者
小保方晴子
(CDB細胞リプログラミング研究ユニット:研究ユニットリーダー)
笹井芳樹
(CDB器官発生研究グループ:グループディレクター)
丹羽仁史
(CDB多能性幹細胞研究プロジェクト:プロジェクトリーダー)
若山照彦
(前 CDBゲノム・リプログラミング研究チーム:チームリーダー、現 国立大学法人山梨大学 生命環境学部生命工学科 発生工学グループ 若山研究室:教授)
調査方法
調査委員会は、平成26年2月20日より関係資料の分析・検討及び関係者のヒアリングを行った。
調査対象項目、調査結果等
(1)結論が得られた項目
@Obokata et al., Nature 505:641-647(2014) Article(以下「論文1」と記載):Figure 1f のd2およびd3の矢印で示された色付きの細胞部分が不自然に見える点については、この図を作製する過程には改ざんの範疇にある不正行為はなかったと判断される。
AObokata et al., Nature 505:676-680(2014) Letter:Figure 1b(右端パネル)の胎盤の蛍光画像とFig. 2g(下パネル)の胎盤の蛍光画像が極めて類似している点については、Fig. 2g 下の画像は、本文及び図の説明の中に言及されておらず、規程に定める「改ざん」の範疇にあるが、論文作成過程で図を削除し忘れたという説明に矛盾等は認められず、悪意があったと認定することはできないことから、研究不正であるとは認められない。
(2)調査継続中の項目
@ 論文1:Figure 1iの電気泳動像においてレーン3が挿入されているように見える点。
A 論文1:Methodの核型解析に関する記載部分が別の論文からの盗用であるとの疑いがある点。
B 論文1:Methodの核型解析の記述の一部に実際の実験手順とは異なる記述があった点。
C 論文1:Figure 2d, 2eのSTAP細胞からの分化細胞、及びキメラマウスの免疫染色データにおいて画像の取り違えがあったこと及び調査過程で、これらの画像は小保方氏の学位論文に掲載された画像と酷似することが判明した点。
理研の基本的な考え方
本件に関しては様々な意見が研究所に寄せられるとともに、インターネットや報道でも指摘されているが、研究所としては、これらを以下の4つの視点から対応する必要があると考えている。
(1)研究不正の有無の確認
(2)STAP細胞の再現性
(3)Nature誌2編の論文の取扱い
(4)今後の対応
今後の再発防止策
現時点では中間報告であるが、これまでに判明した点を踏まえ、以下の再発防止策の検討を開始する。
(1)全所に対する論文作成上の留意点について改めて周知徹底
(2)研究所としての論文投稿の際の規則(ガイドラインなど)の制定
今後の対応
現時点では中間報告であることから、これまでに十分に解明されていない疑義について、研究所として重く受け止め、引き続き厳正な調査を行う。事実をしっかりと把握した上で結論を導く必要があると考えており、これらがまとまり次第、研究所としての対応とともにすみやかに報告する。
添付
野依良治理事長コメント
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-1.pdf
竹市雅俊センター長コメント
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-2.pdf
著者コメント
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-3.pdf
調査委員会調査中間報告書(全文)
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-4.pdf
調査委員会調査中間報告書(スライド資料)
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-5.pdf
▲上へ ★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。