http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/235.html
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「出来るだけ早く調査結果を公表する」――。
3日、都内で記者団にこう語った理化学研究所の野依良治理事長の表情は硬かった。それもそのはず。理研の小保方晴子ユニットリーダー(30)らが英科学誌ネイチャーに発表した万能細胞「STAP細胞」の論文をめぐる“疑惑”が次々に明らかになっているからだ。
01年にノーベル化学賞を受賞した野依理事長は、この問題の影響が国内で収まらないことを十分理解しているはずだ。トップがコミットメントすることで、騒動の沈静化を狙ったのだろうが、論文の不自然さを指摘する声は後を絶たない。日刊ゲンダイ本紙は先週、小保方論文の“コピペ”疑惑を報じたが、今度はその論文中に「あり得ない記述がある」と大騒ぎになっている。
「小保方論文では、実験にライカ社製の蛍光顕微鏡とフォトメトリクス社のCCDカメラを使った、と記されています。これらは90年代後半の器具で、今は現場でほとんど見られないといいます。そのため『小保方さんらは本当に実験したのか』との声が出ているのです」(科学ジャーナリスト)
小保方さんが所属する理研の研究センター(CDB)は、国の支援を受けて2000年4月に設立された最先端の研究機関だ。実験器具などの「物品調達」を見ても毎年、高解像度のCCDカメラや解析センサーなど最新器具を購入している。特に細胞研究に欠かせないとされる生体の蛍光、燐光(りんこう)現象を観察する蛍光顕微鏡は定期的に調達している。小保方さんのグループだけが10年以上も前のポンコツ器具を使わされたとは考えにくい。
となると、最新器具を使ったと考えるのが自然だが、そうすると今度は「論文通りの手順で実験していたのか」という新たな疑問が湧く。それでなくても、世界中の科学者から「同じ手順を踏んでもSTAP細胞を作れない」と不審の声が上がり始めているのだ。まさに疑惑が疑惑を呼ぶ構図である。
「(指摘が事実であれば)極めて深刻な問題であり、弁解のしようがありません」(東大医科学研究所の上昌広特任教授)
もはや小保方さんだけでなく、論文の「不自然さ」を見逃した共著者の笹井芳樹・理研CDB副センター長にも批判の声が出始めたこの問題。まだまだ長引きそうだ。
http://gendai.net/articles/view/newsx/148436
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