http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/165.html
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「今年最高の天体ショー」の呼び声高いアイソン彗星(すいせい)が間もなくやってくる。「ほうき星」の珍しい姿が11月下旬には肉眼でも明け方の東方の空に見えると予測される。そのまま太陽系外へ飛び去り、二度と戻って来ない彗星の「最初で最後の輝き」に注目だ。
●尾の長さ、満月20個分
アイソン彗星は2012年9月、国際科学光学ネットワークのロシアなどの観測チームが発見し、同ネットの略称「ISON」から命名された。太陽系の外れにあり、彗星を降らせているとされる無数の小天体の集まり「オールトの雲」から来たとみられ、11月29日ごろ、太陽の表面から約120万キロ(太陽の直径の約8割)に最接近する見込み。近年では珍しく太陽に近づくことから「大彗星」として期待が集まる。1965年の「池谷・関彗星」の明るさには及ばないものの、尾の長さが満月20個分に伸びるとの推定もある。
彗星は氷と砂粒などのちりででき、「汚れた雪だるま」とも形容される。太陽に近づくにつれ、熱で溶けてちりなどをばらまき、ほうき星の尾ができる。太陽に近づくほど明るく、尾も長くなる。望遠鏡で詳しく観察すると、尾は2種類ある。彗星がばらまいたちりに太陽の光が反射した白い「ちりの尾」と、氷が蒸発して生じるイオンが光る青っぽい「イオンの尾」だ。
●金星より明るく
今は未明から明け方の空の火星近くにあり、望遠鏡による観測報告が相次いでいる。肉眼で観察できるのは、11月下旬ごろから12月中旬ごろまで(11月末の数日間は太陽に近すぎて見にくい)。明るさはマイナス6等〜マイナス1・5等程度になるとみられ、月以外で最も明るい金星のマイナス4等をしのぐ可能性もある。国立天文台の渡部潤一副台長は「彗星というのは非常に個性豊かで、実際に見えてくるまで明るさや形ははっきり分からない。それも興味をそそられる要素の一つ」と話し、予測通りの大彗星になることに期待を込める。
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京都産業大の天文学者でつくる有限責任事業組合「京都虹光房」では9月から、観察する人のための取り組みを始めた。光房が運営する私塾「アストロ・アカデミア」のフェイスブック(https://www.facebook.com/astroacademia)で、各地で観察されたアイソン彗星の姿などの関連情報を紹介している。メンバーの小林仁美さんは「観察の参考にしてほしい。双眼鏡や望遠鏡を使うと一層きれいに見える」と呼びかけている。【渡辺諒】
http://mainichi.jp/select/news/20131025mog00m040002000c.html
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