★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5 > 124.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
すばる望遠鏡、木星の数倍の惑星を直接撮像  AstroArts
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/124.html
投稿者 ダイナモ 日時 2013 年 8 月 06 日 23:51:51: mY9T/8MdR98ug
 

中心星GJ 504と、その惑星GJ 504 b(右上)の赤外線像。右はノイズ成分を取り除いた画像。(提供:国立天文台)


【2013年8月5日 すばる望遠鏡】

すばる望遠鏡による観測から、木星の数倍程度の質量を持つ惑星が直接撮像で見つかった。これほど軽く低温の系外惑星を直接検出したのは世界で初めてだ。

東京工業大学・東京大学・国立天文台を中心とする研究チームが、おとめ座の方向約60光年彼方の恒星GJ 504(おとめ座59番星)を回る惑星をすばる望遠鏡で撮像して検出した。これまでに見つかっている系外惑星の多くは、中心星の手前を横切る際の明るさの変化や、惑星の重力に振り回される中心星のわずかなブレなどから間接的に検出されたものであり、今回のように直接的に検出された例は総発見数の3%ほどしかない。

直接撮像された惑星はその年齢と明るさから質量を推定するが、これまでに撮像された惑星は年齢が約5000万歳以下と若いため質量の推定が難しく、褐色矮星(惑星と恒星の中間的な質量を持つ天体。木星の約14倍程度の重さより軽いもの)かどうかの判断を難しくしていた。

今回観測された惑星GJ 504 bは年齢が1〜5億歳と古く、そこから推算した結果、木星の3〜5.5倍の質量であるらしいことがわかった。直接撮像された惑星としては、これまででもっとも軽いものとなる。

また複数の赤外線波長での観測から、GJ 504 bは低温度で大気中の雲が少ない惑星とみられることもわかった。

GJ 504 bは、太陽系での冥王星軌道に匹敵するほど中心星から遠くを回っている。太陽系のデータを元にした惑星形成理論ではこれほど離れたところで惑星が作られるのは難しいとされており、GJ 504 bがどのように生まれたのかもよくわかっていない。研究チームでは、中心星であるGJ 504の金属量(水素やヘリウムよりも重い元素)が比較的多いことが関係している可能性も指摘しており、今後のさらなる観測・検証での解明が待たれる。


http://www.astroarts.co.jp/news/2013/08/05gj504b/index-j.shtml  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年9月04日 11:38:34 : niiL5nr8dQ
2013年 9月 02日 17:21 JST
ブラックホールは全てをのみ込むわけではない=米研究
記事 
By GAUTAM NAIK
[image]
NASA
天の川中心にあるブラックホール周辺の合成画像。はめ込みの画像にはX線の放射も映し出されている

 天文学者たちが宇宙の謎を解き明かしたかもしれないと言っている。つまり、なぜブラックホールとして知られる引力の怪物が全てのエサをのみ込むわけではないのか、ということだ。

 ブラックホールは巨大な星が死滅し、星を構成していた物質が粉々につぶされてはるかに小さな物質に変わる際に生まれる。それによって生じる引力があまりに巨大であるために光さえも逃げられないほどだ。この力を考えると、ブラックホールはその引力の及ぶ範囲内に近づくものはすべて見境なくのみ込むという1つの理論が成り立つ。


Astronomers say they may have solved a cosmic mystery: why gravitational monsters known as black holes are inept at swallowing their prey. Gautam Naik explains on Lunch Break. Photo: NASA しかし、科学者たちは最近、常にこのシナリオ通りになるわけではない現象を観測した。そして、彼らは今、その理由がわかったと確信している。

関連記事

ブラックホールは実際どのように活動しているのか
 米マサチューセッツ大学アマースト校の天体物理学者、Q・ダニエル・ワン氏は「物質がブラックホールへ向けて流れる際、その99%以上ははじき出されることを発見した」と指摘する。ワン氏は今回の研究チームを率いた人物だ。

 科学者たちはブラックホールの仕組みについての数多くの理論は持っていたが、実際の観測に基づいた事実はほとんど持ち合わせていなかった。

 ブラックホールの引力は、そこで生じた熱量を示すX線の放射量で測定することができる。研究者が以前、ブラックホールのX線を調べた際、それは驚くほどかすかなものだった。これはブラックホールが放射線という形では大きなエネルギーを発生させていないことを示唆している。

 これに対して、最新の研究が答えを出した。この答えはNASA(航空宇宙局)が運営するチャンドラX線観測衛星から送られてきた実際のデータに基づいている。8月29日付の米科学誌「サイエンス」に掲載されたワン氏のデータは、天の川銀河の中心にある巨大なブラックホールに狙いを定めてチャンドラが5週間近くにわたって収集したものだ。

 この観測でわかったことは、天の川銀河のブラックホールに向かって流れている高温ガスの分布が、ブラックホールを周回している数百の若くて高温の星の分布パターンと一致していることだ。これは重要なことだ。ブラックホールの方向に高温ガスが星から吹き流されていることを示しているからだ。

 ワン氏は「誰も以前に、この関連性を観測した者はいない」と指摘した。

 天文学者は、ブラックホールに落ちていくガスはさらに高温になり、輝くはずであることがわかっていた。このため、天の川銀河のブラックホール周辺が期待ほど輝いていないことに戸惑ってきた。

 ワン氏のチームはこのほど、天の川銀河のブラックホールに向かって流れているガスの99%がはね返されていることを示して見せた。これは、ブラックホールからの放射線量がかすかなものであることを説明する。

 今回の研究には携わっていないNASAの天体物理学者ジェレミー・シュニットマン氏によると、これまでの理論は「ブラックホールに注いでいるガスのすべてが中に入っているわけではないのか、もしくは輝くことなしにのみ込まれているかのどちらか」だったが、後者の理論は「これではじかれたようだ」と述べた。

 今回の研究による説明はこうだ。ブラックホールに引きずり込まれるガスや他の物質の量は引力の強さだけではなく、粒子の速度や方向にも関係がある。

 ワン氏は「粒子は引力と戦いながら速いスピードで動いている」と話す。通常、粒子の方が勝つため、大部分のガスはブラックホールには落ちないのだという。

 また、他の天体物理学者たちは最近、これとは異なる現象を観測した。G2として知られるガス雲が天の川銀河のブラックホールの引力によって引き伸ばされる現象だ。

 サイエンスに掲載された今回の研究は、この現象についても意味を持っている。

 G2はブラックホール周辺を公転しており、星々から発生した周囲のガスの流れと相互に作用し合えば明るさを増す可能性がある。この増光の度合いは周囲を取り巻くガスの濃度と関係がある。G2の増光は科学者の予想より相当小さいはずであることを今回の研究は示唆している、とワン氏は指摘する。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323748004579050320956904430.html?mod=trending_now_5


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧