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日本の精神科医療システムは大きな欠陥を抱えている。
神奈川精神医療人権センターより
https://kp-jinken.org/2023/07/26/5%e4%b8%875000%e4%ba%ba%e3%81%8c10%e5%b9%b4%e4%bb%a5%e4%b8%8a%e3%82%82%e7%b2%be%e7%a5%9e%e7%97%85%e5%ba%8a%e3%81%ab%ef%bc%8f2%e4%b8%875000%e4%ba%ba%e8%b6%85%e3%81%af20%e5%b9%b4%e4%bb%a5%e4%b8%8a/
>日本国内では25万8920人が精神病床に入院しています(2022年6月30日時点)。入院期間は1年以上5年未満が8万1251人、5年以上10年未満が3万4646人、10年以上20年未満が2万5479人、20年以上が1万8933人にも上っています。
長期入院している方が何万人もおられるようだが、全ての方が希望して入院しているわけではないだろう。むしろ本当は退院したくても出来ない方も少なくないと思う。
例えば、伊藤時男さんは福島県内の精神科病院に約40年入院し、東日本大震災で病院が被災し、茨城県の病院に転院したことがきっかけとなり、グループホームでの生活を経て地域移行した方です。
伊藤さんは「日本はあまりにも社会的入院が多く、社会的入院を一人でも多くなくしたい。退院できると思われるのに退院できない人が何人もいた。退院意欲を失った人もたくさん見てきた。私はそういう現状を見て見ぬ振りをすることはできない」
とおっしゃっています。
この精神科医療にまつわる、こういった悲劇的な事が起こる理由を僕なりに考えてみた場合、第一に医師の「主観的な」判断で患者を長期的に病院に縛り付ける事が可能な「システム」にあると思います。
つまり「主観」ですから、医師が「こう思う」となれば、それでいくらでも薬を出したり入院させ続けることが可能なわけです。
しかしもし医師の「こう思う」という主観が間違いであった場合、さらに言うと医師も人間ですから、例えば入院患者がいると国からたっぷり補助金がもらえるから、本当は問題ない患者なんだけど「問題あり」という事にしてしまおう、などと考える医者がいてもおかしくないですし、また実際にシステム上そのような事が可能なわけです。
「システム」に問題があるならシステムを改善すればいいわけです。
それは仮に医師が悪意をもって「主観的な」診察を繰り返したとしても、最低限の患者の安全が保証されるシステムです。
例えば、いくつかの客観的判断基準を設けるのです。
(例)
1.1週間以上問題なく過ごしている
2.4週間以上問題なく過ごしている
3.2か月以上問題なく過ごしている
4.3か月以上問題なく過ごしている
5.1年以上問題なく過ごしている
例えばの話ですが、上記に挙げた1から5の項目のそれぞれをクリアするごとに、患者に、医師の判断に関係なく、無制限に保証される最低限の事柄を決めるのです。
例えば、3.の「2か月以上問題なく過ごしている」に該当する場合は、例え医師が薬を出すと主張したとしても、患者には無制限にそれを断る自由と権利が保証されます。
また、4.の「3か月以上問題なく過ごしている」に該当する場合は、例え医師が入院させ続けると主張したとしても、患者には無制限にそれを断る自由と権利が保証されます。
これらはシステムの概略を説明するために、僕が例として適当に書いただけで、実際に適用する場合はもっと内容を吟味する必要があると思います。
この客観的判断基準は「元気そうだ、元気じゃなさそうだ」と言った、医師の「主観的な」判断が入り込む事柄以外の事を判断基準に選びます。
例えば、
作業所に休まずにちゃんと通っている
デイケアに休まずにちゃんと通っている
長期間暴れていない
などのこれらの事柄は単に客観的なデータなので医師の「主観的な」判断が割り込む余地が非常に少ないと言えます。
こういった客観的なデータとなりえる事柄を観察し、それがある基準を満たせば、その段階ごとに最低限の自由と権利を医師に関係なく、患者に無条件に与えるというシステムです。
何にせよ、医師の「主観的な」判断で長期的に病院に縛り付け続ける事が出来る現在のシステムは本当にまずいし、今後も悲劇を生み出し続けるシステムだと思います。
客観的判断基準を設けて、最低限の患者の自由と人権を守るべきだと思います。
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