http://www.asyura2.com/13/nametoroku7/msg/558.html
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スプートニク国際版に
"Sanctions Steadily Improving Quality of Russian-Made Foods"
と題してJBPressの菅原信夫氏の記事が紹介されていた。
http://sputniknews.com/business/20160115/1033171381/russian-food-sanctions.html
興味深い内容であるが、奇妙なことにリンク元記事の表題は
「ロシアで北方領土に熱視線、さらに遠のいた日本返還」
副題として「背景に経済制裁によるロシア産水産物の需要増加」
となっている。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45759
導入部の菅原氏の文章を長くなるが引用すると以下の通りである。
2015年という年、ロシアは最初から最後まで西側による経済制裁の中にあった。
ただ、モスクワで暮らした者としての印象を言えば、西側による制裁を感ずることは少なく、日常生活への影響は制裁への対抗措置としてロシア政府により導入された輸入規制措置によるものがほとんどだったと言える。
今回は、経済制裁以降、ロシア市民の食生活がどのように変わりつつあるか、ご報告したいと思う。
この文章からも分かる通り、実際にその記事の大半が「制裁のためにかえってロシアの食品産業が質・量ともに向上している」ことの紹介となっている。そして一番最後で短く、水産業の発展とからめてロシアにとっての北方領土近海の価値が向上し、領土交渉に暗雲を投げかけていることを指摘している。JBPressの表題はその部分を切り取って付けたものであるが、この記事の主旨から大きく外れていると言わざるを得ない。もっともスプートニクの方は最後の北方領土の条はスルーしているのであるが、少なくとも表題に関する限り、どちらの表題がより的確にこの記事の論旨を表しているかと言えばスプートニクの方であろう。
菅原氏の記事はJBPressにあってはロシアを敵視していない内容のものであるが、記事の題はそうとは限らず、相当の乖離がある。編集部が意図的にそういう題を付けているのか、あるいは菅原氏が編集部の考えを忖度してそうしてしまうのかわからないが、いずれにせよJBPressがそういったバイアスに満ちた編集がなされているものであることが、今更ながらの話であるが、はっきりしたと言えるであろう。
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