それから、キューブリックの「シャイニング」。これは正月映画で、「男はつらいよ」を見てほのぼのしようとしたしてたのに、なぜか映画館を間違えちゃって、こっちに入ってしまった。ホラーを見る気分ではないので「出たい」という気持ちと、「せっかく入場料を払ったのに」という未練がましさとの葛藤を抱えながら。結局、最後まで見ましたけど、怖い映画だった。ジャック・ニコルソンがタイプしていた山のようにある原稿を、妻が見て、夫が狂っていることを知る・・・あのシーンが特に怖かったですな。小林信彦がこの映画を貶しているけど、なぜだか分からない。

で爺

http://www.youtube.com/watch?v=sRHblWkn_iU

上に挙げたシーンが無いんだよな。似たようなシーンはあるが、覚えている映像と違う。母親でもないし。どうも、いろいろ記憶違いしているようですな。

それでは

最近観た『人肉列車』という如何にもえげつなさそうなタイトルの、
しかしスタイリッシュな映像で血をまき散らすホラー映画の原作者が
この『ヘルレイザー』と同じクライブ・バーカーで、
このクライブ・バーカーが「モダン・ホラー界の匠」やら「本当の変態の書く変態の文章」やら、とにかく色々な人に熱烈に評されていたので面白くって
そこから『ヘルレイザー』に辿り着きました。

キューブリックのシャイニングもいいですね。
なにせジャック・ニコルソンだから始めっから頭狂っていそうに見えるんですけど、
益々狂っていくせいで、そこだけは笑えてしまいます、、。
スティーブン・キングが怒って撮り直したというシャイニングも観ましたけど、映画として面白いのは断然キューブリック版、というのも面白いです。

シャイニングは、ステディカムを本格的に使ったはじめての映画みたいなふれこみじゃなかったかな。スーッとよっていく感じが怖いですね。手持ちの追っかけのシーンも、今までと違うヘンな感じだったような。

それから、双子の女の子が立っているところに、ダーっと血の波が押し寄せてくるとか・・・。ああいうのも怖い。それから、大ホテル（でしたよね？）に数人しかいないのに、煌々と明かりがついて、ガランとしているあの感じ。広場恐怖症の人は見れないでしょうね。

そうそう、奥さんの顔も怖かった。シャリア・タイアみたいに、口が異常に大きく開くのね。なんというか、生きたまま苦悶する骸骨顔になっちゃうのですな。それから口がぶるぶるぶるぶる震えたたり・・・（笑）

で爺

未知のものって信じて距離取るより解明に熱中してしまいそうだから
取り返し付かない所まで来てしまうんですかね
知的好奇心と欲望の垣根ってちょっとわからないですが
ヘルレイザーの場合はもっとわかりやすい欲望かな
最寄りのレンタル店では続編、続々編、続々々編まで貸出中で、根強い人気なんだなあと

考えもしなかったですけど正直、デ・ニーロのシャイニングは観たいです、
恐怖の質がカラッと変わりそうです
ブライアン・デ・パルマの撮るシャイニングも観てみたいなとふと思いました

私は、あまり健康的そうでない雰囲気の奥さんと トチ狂った夫と亡霊たちしかいない中で
息子ダニーの可愛いらしさはちょっとした心のオアシス(？)で
指と喋ってるのも可愛いなあ〜、という記憶でした、、
あの映画で、奥さんの恐怖顔を除いて、何が一番怖いかと考えると、後半のパニックシーンでぱっと挿入される謎のおじさんときぐるみ・？
オープニングや前半の不気味な映像は、というかキューブリックの映像は もう別格で美しいと思います、そう、カメラマンなんですよね。なのでリテイクが異常に多いって話を聞いたことがあります。
個人的には、フルメタルジャケットのエンドロールでストーンズのPaint It Blackが流れてきた時が一番衝撃でした。

怖いのは、多分、ずっと「引き絵」だからだと思いますね。中心に映ってるものより、むしろ、あの後ろの暗がりや、立っている人の感じが怖いのですな。それから、手持ちの絵で、安定しているのに、時々、波打つでしょ。あれは意識的にやってるんじゃないですかね。

では