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昨日、キアヌ・リーブスの47浪人を観てきたが、
アメリカ人向けのハリウッドのエンターテイメント映画だったので、
ここで、語ることは何もない・・
それより、高畑勲である・・
先日、WOWOWでかぐや姫の制作ドキュメントをやっていた・・
高畑さんは、絵描きではない、
漫画家でもない・・
最低限の、
絵コンテは、
多少は書くそうだが・・
宮崎のような絵の書き手では決してない・・
絵描きや絵の書き手は、
絵で、すべての表現をやろうとするのが、
絵描きの本能である・・
絵を描いた時点で、
表現が完結している・・
ほとんどの絵描きや、漫画家上がりの
アニメーターの限界がそこにある・・
高畑さんには、その限界がない・・
そのかわり、
絵を描く人に、
限界までの創造力を
想像力を期待する・・
望む、要求する・・・
我慢の限界まで・・
それが高畑さんの真骨頂である・・
絵描きじゃないから、
結局は、
他人が書いた絵に、
生命を
心を
芽生えさせ
はぐくみ
成長させ
完結させる
並々ならぬ、
精進が必要になる
これはとてつもない仕事である・・
絵を書かない高畑さんだから、
登場人物の繊細すぎる
心の揺れ動きを見事なまでに
演出できるのである・・
絵描きなら
絵を書いて、
ハイ!コレ!完成!
ハイ!次!
とまあ、言葉は悪いが、
流れ作業のようなものである・・
一枚一枚の絵に命を宿らせる作業が、
作品を生き生きしたものにする・・
それを感じないような観客は、
かぐや姫をみても時間とお金の無駄である。
キアヌ・リーブスのわかりやすい映画を観たほうがいいだろう・・
あと、声優の声を入れる作業は、
一枚の絵もできていない時に行われていた・・
声優(俳優)は皆、
戸惑った・・
演技の道しるべたる
絵がないのである・・
途方に暮れた、
地井さんは、
休みの日に、
個人的に、
高畑さんに、
この物語のテーマがなんなのか?
詰め寄った・・
それだけ、あのベテランの百戦錬磨の
俳優(声優陣)に、難題を与えたのである・・
俳優のすべてのキャリアや
俳優のスベテの人生経験が、
強烈に試された・・
想像力と創造力に乏しい
俳優は、
高畑さんの要求にこたえられなくなり、
降板したであろう・・
高畑さんの演出は、
本当に、俳優の人間力、俳優の俳優としての力量を
試される・・
地井さん・・・
あの感動の、子どもたちとのヤジ合戦・・
「たっつけのこー!」
「ひ〜めー!」
のヤジ合戦の、場面の録音シーンも
番組で、放送されていた・・
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