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ウィル・スミス親子の
独壇場映画「アフター・アース」
をレンタルして観た。
脚本というか原作はウィル・スミスである。
意外だが、彼には、物語を書く才能もあったのである・・
しかし、それを凌駕するもうひとつの、特異な才能もあった。
息子を溺愛する才能である。
この物語は、ウィルが息子の為に書いた物語で、
最初から息子を主演にする目的で書かれたと言う。
挙句の果てには、
ウィル自身が主演する息子の父親としてキャスティングしている。
こんな映画、たぶん前代未聞である。
ウィルは、「世界最強の親バカ」ぶりを発揮するのである。
英語で、親バカ をなんと表現するのかしらんが、
メディアの評価はどうだったんだろう?
前置きはこのくらいにする。
レンタルしなきゃよかった・・・
とはならない程度の作品である。
ただ、この映画の中に、
我々、
人間・・
それも、
被支配者としての
我々人間の決定的な弱さについて、
語るシーンがある・・
それは、
人間が感じる恐怖、
その恐怖について語るシーンである。
恐怖の本質は、己にある。
己の中で恐怖を創造し、
自分で、怖がっている・・
そして怖気づき、
思考停止し、
やっこさんの
操られるまま、
不自由な人生をおくっている・・
たとえば暗闇・・・
我々人類は、
暗闇に、
本能的に恐怖を感じるようにプログラムされているらしいが、
暗闇の中に、
何か、
お化けがいたり、
怪物がいたり、
殺人鬼がいたりするのではなく、
己の中で、
それらを創造して、
自作自演で恐怖している・・
そのことが、
わかれば、暗闇も克服できる。
これは、この恐怖に関する、
人間の弱さや、ネガティヴな思考等、
世の中の万事にあてはまる・・・
将来に対する漠然とした恐怖があるから、
貯金したり、年金を支払ったり(己に支払わされないであろう)
保険をかけたり、して、
己の恐怖を消し去ろうとする。
これらは、みな、やっこさんたちの
いつものやり口である・・
我々の弱さに付け込んだ、
巧妙で壮大な、
集金システムである。
あるいは、
将来に対する漠然とした不安から、
教育熱心な親達は、意味もなく、
子どもに、勉強しろ!進学高へ行け!
とか、言う・・
自分の娘は、
やくざに嫁にやるより、
エリート官僚などに
嫁にやった方がよいとおもったり・・
それらも、安定した生活があると想像しているからで
娘の幸福→安定した収入のある結婚相手
→娘の幸福
などと、短絡的に考える・・
本人にとったら、大きなお世話である・・
いやな会社、いやな上司がいても、
会社を辞めた後に、
無職の恐怖が待っているので、
しかたなく、会社に行き、
いやな仕事を、して溜息をつく・・
ウィルは、そんな恐怖なんてクソ食らえ!
自分で、恐怖を煽ってどうする!
そんな恐怖なんて、実際はないんだ!
自分で恐怖を創造して、
ため息ついて、どうすんだ?
それは悲惨な人生だろ?
悲惨な人生・・
そんな悪循環、やめようや!
やっこさんたちは、
我々のその恐怖に対する
極端な弱さを充分にしっていて
執拗にその弱さにつけ込んで、
やれ、預金されたらいかがでしょうか?
このような金融商品いかがでしょうか?
このような生命保険はいかがでしょうか?
年金の方はいかがでしょうか?
将来の恐怖からあなたを解放しますよ!
と言って、やっこさんたち、
我々からどんどん金を巻き上げる・・
大勢の弱虫さんから、
かき集め、
巻き上げた金で、やっこさんは
巨大なファンドをつくり、
金融操作、市場操作、デリバティヴ・・
で、やりたい放題、そして
大儲けして、市場を乱高下させる。
我々の、虎の子の貯金や金融商品は、
あっけなく彼らのいとも簡単な操作で元本割れや紙切れになったりする・・
私は、ウィルはこのことを遠回しに、警告したのだと、
勝手に思っている・・
そこのところは、ウィル・・やっこさんの側ではなく、
我々の側にいる人間としてこの物語を書いたと思っている・・
まあ、そのように思うのは、私だけであろうが・・・・
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