http://www.asyura2.com/13/music12/msg/811.html
Tweet |
何年か前にマイケル・ムーア(アイルランド系アメリカ人)の新作が出たとき日本出身(韓国系ハーフ)の映画メディア人、町山智浩が公開インタビューを試みたことがあった。
内容は殆ど忘れてしまったが話を聞いている際、ムーアが「このガイジンは大丈夫なのか?」といった感じの突っ込みをいれてきた。そのとき、それまで緊張していた町山が軽い人格崩壊を起こし急にスラングを使って楽なノリに変えたことで、その後のインタビューがスムーズにいくようなことがあったのだ。
ムーアは、自他共に認める偏向した日本人びいきの監督であり、日本人が相手ということでこうやって相手の懐にはいってゆさぶるような愛嬌をみせた。これがもし嫌いなインタビュアーであったなら、潰すような方向に持っていったかもしれない。
人間には、思い切り挫折を味わって失意のどん底に陥ったほうがよい場合もあれば、軽快にトラブルをさばきながら直進したほうが利益になる場合もある。僕には、この時のムーアがふるまったような「ちょっと相手をゆるがしながらも真摯な態度でいれるボディーブロー」のようなちょっとした行為が非常に大切に思える。
感情的でも倫理的でも事務的でもない。甘やかすわけでもなければ、恐怖心を与えるわけでもない。さりげない突っ込み。
それを曲にしたら、こんな感じだろうか。
トッド・ラングレン(http://www.stormfront.org/forum/t57185/ アメリカ人)がソロ初期に録音したブリーディングは、僕にとって子供の頃も、若さと別れる頃(25くらい)も、晩年を延長する今も、まるで兄貴分にいれられるボディーブローのようなものに思えるのです。
曲も歌詞もアレンジも全てが完璧。はじめはギターソロがスローだからか少し物足りなさを感じたが、あとになって全部トッドによる計算づくしの最高の作品だということがわかった。わからさせられた。全て計画されていたんだな〜、と。
If you lose your body, don't lose your head. You're only bleeding!
何度、脳裏にこのラインが流れても同じ心地よさに包まれる。そして次の瞬間、はっきりと明日が見える。明日でない場合は、今夜って孔子か!
僕は一度、トッド・ラングレンを見に行ったことがある。アメ公のミュージシャンになんかいちいち金払って客になってやるか!と普段は思っているのだがトッドは特別だった。近くにいたリーマンが話しかけてきて「俺の学生の頃はやってさ〜」とかしゃべってる。俺は「うるさいな!あなた達にトッドがどうだったかなんてどうでもいいんだ」と独り言。そしてトッド・ラングレンの登場。ダダだーーーん!!!!
格好よすぎるよ、ちょっとは謙虚になれよなバディ!僕は自分だけが特別なトッド・ラングレン・ファンを任じようとしていたことを泣く泣く恥じた。自分の醜さ、オーラのなさ、日本人であることにも絶望した。特にルックス!もう嫌!格差ありすぎ!親が悪いわ絶対。あのね、見た目だけじゃ本当にわからないんだから、わかる?いや、わからないっていってるの、わかれ!僕なんて、どうせ・・・・・なんとも思われてないよ。
失礼、ただの独り言です。
日本びいきのトッド・ラングレンは、さんざん中国の悪口を言って帰っていきました。翌年か翌々年になってCD店で再会したトッド。新盤が並んでいたところをちらっと横目で。お久しぶりですね・・・・・ほんとに。久しすぎ。七夕じゃないんだよ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。