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最近なんだろ。音楽きくより言葉に接することのほうが多いじゃないか、と耳が言っている。
音楽に逃避したいという自我の声も聞こえるのだが、音より情報の出し入れを頭のほうが求めてしまうようだ。
昔にジミ・ヘンドリックスが面白いことを言っているんだが、「音楽は、思考・観念が社会の中で行き詰って停滞
したときに、それを飛び越えて革新へ我々を導くことのできる媒体だ」みたいな内容だったと思う。
つまり、簡単にいえば音楽は現実認識をワープさせてしまう力を持っているということだ。
これはスーパースターであろうとなかろうと、ロック音楽とドラッグを併用していようがなかろうが、
起こりうること。そして、僕にとっても。しかし、そのせいで現実的な一歩一歩を見失って、かなりの
人格を形成するプロセス、もしくは知的発展をとげるプロセスを音楽的な抽象性の中にぶちなげていた
のも事実。僕は音楽によって素通りした駅に戻ってそれを言葉の切符に書き換える作業が必要だと
思っているのだ。それは足踏みでも後戻りでもない、新しい扉を開くことなのだ。
人間関係におきかえると、パッションでごまかしてきたことを、デディケーションに変換しなおすこと。
そして、自分という人間を現実の文脈で再定義することである。
ところで本題。高倉健という有名な俳優がいる。彼は長年、武闘派の任侠キャラを演じてきた後、
突然、実母に捧げる愛のエッセーを発表してあまりにいままでのイメージとずれのある肩透かしを
くらわせ人々を驚きにつつみこんだことがあった。マスコミからはマザコンのそしりをうけ、
そこからホモやエイズにまで噂が広がったものである。
彼が著書まで出して言いたかったこととは何だったのか？それまで男らしさの象徴であった自分、
男の文脈の中で生きてきた俳優キャリアというものが、実は母の愛によって育まれ、母の期待に
そえたいがために現実化してきたものだという告白だった。母性こそが日本最大のヤクザ男優の
原動力だったということだ。
同時期に僕は、丸山明宏が「自分が世間を敵にしてもめげずにやってこれたのは、自分の中の
女の部分が強かったからに他ならない」と言っているのを耳にした。これは本当のところかもしれない。
母性を栄養にして男は一人前になるという前提の前に、母の愛を背にした男が一番強いという現実の前に
僕は自信を失いながらいつも目をそむけて素通りしてきたのだが、最近、そんなもんは他からダウンロードしよう
という結論に達した。母性などあるところからもってきて吸収すればいいのだ。
井上ひさしの名作「花巻物語」。あの素敵なお母さんをいただこう。ビートたけしの母上をいただこう。
国民的ママ三田佳子の愛をいただ・・・・やっぱ覚醒剤の異臭がしてきたのでいらん。
Mamma ジルベルト・ジル
So wide you should stretch your breast
and hold my life inside yourself again
きっつい歌詞だこりゃ。誰がどうきいても、子宮に戻ってしまいたいという
願望の言い換え。折角、いい曲だが、これはキモいのでＮＧ。マジで
やめてほしいわ。
・・・・・ワーグナーの歌劇など近親相姦の世界がモロに描かれているが、
どうして発禁対象にならないのか私にはわからない。
母上様 アニメソング
アニメの声優は下手なプロ歌手なんぞよりずっとずっと歌が上。
くだらん歌詞だが、曲と歌が最高すぎる・・・・・本当に日本の折衷文化のレベルは
高いんだな・・・・・
この板にもお母さんがいらっしゃたが、最近はみかけなくなった。オッサンばっかいらんっちゅうねん。
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