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NHKソングスで中島みゆきと「時代」という曲の特集をやっていた。
前にも書いたが、中島に関して、私は詳しくない。
私の友人(自称詩人)が中島の作詞家としての才能を絶賛していることは、
前にも書いたが、
いずれにせよ、
中島のつかみどころのないキャラクターと、
作詞能力と独特の歌い方(少々怖い唄い方・・)には、
強烈なインパクトを感じる。
番組では、中島は声だけの出演であった・・。
(理由はわからない・・)
「時代」という曲に関するおもいを語っていた。
番組は、小学生の卒業式でこの曲が唄われているということや、
311被災者支援のために高校生が
この曲を取り上げているとか・・
そんな、流れで番組は進行するが・・・
ある、熟女が登場し番組の雰囲気が一変する。
それは、八神純子である
私は八神についても詳しくない・・・。
本人曰く、
八神は高校2年生の時に世界歌謡選手権で、
グランプリを獲得すべく、
グランプリ獲得の為の作曲を行い、
準備万端、自信満々で選手権に臨んだが、
(自信過剰気味の八神である)
結果は惨敗。中島の「時代」が受賞したという。
音楽家人生の中で、
一番のショッキングな出来事が、
この時の惨敗だそうである。
なぜ、己が、なぜ己の作品が惨敗したのか?
には、一切触れない・・
語るのは、
中島に対し、「時代」対し、
嫉妬の鬼と化したことである。
惨敗の後、
ホテルのベッドで号泣し、
泣きながら寝てしまい朝を迎えたという。
(まるで、子どものようで可愛いが・・)
そんな、因縁の曲「時代」を、
311の被災者のリクエストで八神はカバーし、
今も歌っているという。
音楽家としての八神のギリギリのプライドか?
怨念と嫉妬の残り火か?
意地か?
それはわからんが、
中島本人、
そして「時代」という曲の評価は、最後まで聞けなかったが、
一言、
「中島さん、当時、若かったんですが、いろいろ経験していたんですね・・・」
と言っていたのが、
唯一の中島そして「時代」という曲への賛辞だったのか?
こういった、
八神の永年の中島と「時代」に対する怨念を聞かされて、
この番組の主役は、八神純子になってしまった・・・
と率直に、私には、そう思えた。
テレビというか映像というのは、
やはり、本人が画面に登場し、
己のどろどろした本音や感情ををぶつけた方が、
勝利するのである。
ひょっとして、
八神は、うん十年かけて、
こんな形で、
八神なりの落とし前をつけた・・
そして、世界歌謡選手権では、敗北したが、
ソングスという番組で勝利した・・と私は感じた。
たしかに、あの番組の主役は八神であった。
「あんたは、勝ったんだ・・」
と、
蛇足だが、
中島が、番組の最後で、
「無」の境地で、
この「時代」という曲を歌えたら・・
とも言っていたが・・・
この人も、まだまだ、目指す境地ってのが、あるようです。
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