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(回答先: 獄中結婚!小太り・40歳・拘置所生活・でありながらまだモテ続ける木嶋佳苗被告の驚異の女子力 投稿者 中川隆 日時 2017 年 3 月 20 日 19:24:47)
記事 NEWSポストセブン 2017年11月17日
筧千佐子被告 資産家の高齢男性を次々と籠絡していった手口
【筧千佐子被告の結婚相談所の登録写真】
次々に夫や恋人が死んでいく──逮捕された女は“後妻業”や“毒婦”と呼ばれ、ついに裁判では極刑を言い渡されたが、事件はいまだ多くの謎を残したままだ。一見して“関西のおしゃべり好きなオバちゃん”は、なぜ戦後史に残る殺人事件を起こしたのか。約3年前の事件発覚時から独自取材を重ねてきたノンフィクションライター・小野一光氏が、法廷で明かされた新事実とともに解き明かす。
* * *
交際あるいは結婚した高齢男性に対して、青酸化合物を服用させたとして、3件の殺人と1件の強盗殺人未遂罪に問われた筧千佐子被告(70)。
被害者は京都府の筧勇夫さん(75)、大阪府の本田正徳さん(71)、兵庫県の末広利明さん(79)、兵庫県の日置稔さん(75)で、起訴された4事件のいずれも有罪と認定され、11月7日、検察の求刑通り死刑判決が言い渡された。
この事件で明らかになったのは、短期間のうちに千佐子が資産家の高齢男性を次々に籠絡していった手口だ。
2005年に彼女がとある結婚相談所の自己紹介用紙に記した〈まだ見ぬ人へのメッセージ〉に、このような文面がある。
〈第2の人生に夢ふくらませてます。私の性格は明るくプラス思考で寛容でやさしいです。相手の方への思いやりと尽くすことが私の心意気です。健康管理と明るい家庭が“妻のつとめ”と思います〉
いざ交際が始まると、熱烈な愛の言葉を囁いていたことが、法廷で公開された携帯メールの文面から見てとれる。交際相手の日置稔さんへ送っていたメッセージは、以下のようなものだ。
〈楽しい2日間をありがとう。私のなかの稔への思いがつのる2日間でした。大好きな稔へ。恋する妻より〉
これと同様に、筧勇夫さんの場合は、出会ってから2か月後に、次のようなメッセージを送っている。
〈会えば会うほどあなたのことが好きになります。まじめで正直で思いやりがあり、物事をちゃんとわかっていて、すべて信頼できる人です。ふたりで楽しい新婚生活をしましょう〉
文章だけではない。実際に彼女に出会った男性たちが、ことごとく“落とされて”いたことが証人尋問で明らかにされた。
2012年1月に千佐子と知り合い、交際した奈良県の75歳の男性が検察側証人として出廷した際には、かなりきわどい質問が飛び出している。検察官による「肉体関係は?」との問いかけに、男性はこう答えた。
「(デート)4回目にありました。ホテルに行きました。そういうことが2回ありました」
この男性との交際は、千佐子から別れを切り出し、2〜3か月で終わったそうだが、彼に未練が残っていたことが証言から窺える。
「悪くないなと思ったので、そのまま前に進んでいければいいなと思っていました」
見合い相手としてやはり証人尋問に出廷した大阪府の81歳の男性もこう証言した。
「マナーのいい人で生活力もあると事前に聞いていましたが、まさにその通りだと思いました」
彼女と出会った多くの男性が、おおむね好印象を抱いていたようだ。
◆遺族は複雑な心境を語った
しかし、そうした姿は、“仮の姿”であったと思わせる言葉を千佐子は語っていた。拘置所で千佐子と面会した知人が、彼女にこれまでに本気で好きになった男性はいるのかと尋ねたところ、思いもよらぬ言葉が返ってきたそうだ。
「そやなあ、最初に結婚したときくらいやろうなァ」
そんな千佐子が、面会時に涙を見せたことがある。
「自分が産んだ子供と育ての親の話が出た時は、感情を露わにして泣いていました」(面会した知人)
自分の思い入れのある相手に対しては涙を流す千佐子だが、法廷で被害者やその親族に対して、反省や謝罪の言葉が出てくることはついぞなかった。それは、人の命を奪ってまでも、自らを満たすことを選択する姿と重なるように感じた。
この事件は、高齢男性の恋心を利用したものであるため、遺族に複雑な心境をもたらした。
私は複数の遺族に取材をしたが、「いい年してあんな女に夢中になって恥ずかしい。もう放っておいてくれ」と取材拒否した遺族もいた。だが、(被害者の)本田正徳さんの親族は私にこう言って怒りを露わにした。
「あの女は、葬祭場でいきなり遺産相続の話を始めたんじゃ。“公正証書がありますから”言うてな。兄弟みんな納得いかんかったけど、争いになったら面倒やろう。みんな家族もおることやし、大騒ぎすまいということで、諦めとったんじゃ。死刑? それよりも時間をかけて深く反省してほしい」
千佐子は死刑判決後すぐに控訴している。
(文中一部敬称略)
●おの・いっこう/1966年福岡県北九州市生まれ。「戦場から風俗まで」をテーマに北九州監禁殺人事件、アフガニスタン内戦、東日本大震災などを取材し、週刊誌や月刊誌を中心に執筆。著作に『震災風俗嬢』(太田出版)、『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』(文春文庫)などがある。
※週刊ポスト2017年11月24日号
http://blogos.com/article/259599/
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