権力を強めるものは何か？

その権力が主張する思想が正当だと人々に感じられたらその権力の基盤は強化される。

多くの人々が現在の権力を支持するとすればその権力の主張が正しいと感じられるからだ。

現在の権力の思想を批判するより正しいと思われる思想が登場すれば現在の権力の基盤は揺らぐ。

これが革命の本質である。

現在の権力は現在のシステムが最高のシステムでありこれ以上のものは作れないと主張する。

いや、表立っては改善が必要だと言うかも知れない。
しかし、肝心のシステムについては温存する。

その中核に存在するのが通貨発行権の私的所有である。
政府から独立した中央銀行という名の私企業が通貨発行権を所有している。

そのようにしている正当性を次のように説明する。
もし、政府に通貨発行権を与えてしまったら政府は通貨を乱発しハイパーインフレになってしまうではないかと。

しかし、政府ってそんなアホだろうか？
政府って選挙で選ばれた政治家の中から生まれてくるものではないか。
政府がアホだとすればそれは国民がアホであるからだ。

でも、国民はそんなにアホだろうか？

通貨を乱発すればハイパーインフレになる事が分かっていてそのような事をする政府を許すほど国民はアホだろうか？

この主張は通貨発行権という絶対的権力を国民の手から隔離する為の主張なのである。

以上述べてきた事を正当だと思ってくれる人がいればその人は革命を実現する仲間である。

現在の正当性の主張を批判し新たな正当性を打ち立てる仲間であるからだ。 　

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