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【宇都宮けんじ、候補一本化問題で吠える!】
−−− 今日のコメント −−−
■細川氏と小泉氏の決意
今朝の時事通信の記事を皆さんも読んだと思うが、小泉純一郎・細川護熙両元首相は、余生を賭けて脱原発の大仕事を成し遂げようと決意している。。。二人とも名誉も金も不自由しない悠々自適の生活を捨て、「原発再稼動=日本破滅の道」という国難に立ち向かっているのだ。
我々国民は、脱原発と言う国家的課題の下で恩讐を越えて結びつかなければならない。
下のインタビュー記事からは、細川氏が政治の弟子に当たる野田佳彦首相(当時)に「脱原発」を進めたが応じてもらえず、ずっと危機感を募らせていたことが窺える。。。そもそも、細川氏は年齢的なことを考えても本気でなければ都知事選出馬は決意できないのだ。
(以下、記事転載)
「細川・小泉」の元首相連合の参戦で大きなうねりを見せ始めた東京都知事選。2人をよく知る田中秀征元経企庁長官はインタビューに応じ、細川護熙元首相の出馬決断に至る経緯を明らかにするとともに、争点について「原発の問題は避けて通れない」と強調した。田中氏に細川氏出馬の舞台裏を聞いた。
−今回の都知事選について「災い転じて福となす」と発言しているが。
「2012年12月の衆院選を振り返ると、当時の最大のテーマは、有権者による『民主党処分』だった。そして、自民党まで『原発に依存しない』と唱え、脱原発を名乗るグループも分裂状況にあったため、原発の是非を問う選挙にはならなかった。今後3年間は国政選挙はないと言われる中で降って湧いた都知事選は、猪瀬直樹前知事の不祥事によるものだが、天が与えてくれた得難い機会だ」
「首都の問題イコール国の問題。それに都民の将来の経済と生活を語ろうとしたら、原発の問題は避けて通れない。この機会を無駄にしてはいけない。3年間は国政選挙がないから、その間に特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認をさっさと片付けてしまおうという(安倍政権の)考えも成り立たなくなったと思う」
◇細川氏、野田元首相に失望
−争点は何か。
「オリンピック、防災、高齢化対策、子育てなどの問題は、誰が知事でもやらなければならない共通の課題。違いはやはり原発だ。今は、原発依存度をゼロにした場合、何で補うかという供給の議論ばかりで、電力需要を減らす消費構造の議論がない。省エネルギーの技術開発、電力の無駄遣いをなくすなどの議論が必要だ。例えば、大学や商店街などが個別に『地産地消』に取り組み、都が補助金で応援することもできる。細川さんにはそういうことをやってもらいたいと考えている」
−細川氏の出馬決断に至る経緯は。
「彼は1993年に政権を取った時から、『質実国家』を掲げ、大量生産、大量消費、大量廃棄の経済社会を続けていいのかという問題意識を持っていた。原発を容認してきた『世代の責任』を強く感じており、野田佳彦首相(当時)にも働き掛けた。ある日40分間もかけて、『何をやっているんだ。もっと脱原発を鮮明にしろ』と気合を入れた。(しかし、野田氏は応じず)『全然駄目だ』と。自分の弟子だと思っていただけに、非常に失望して本当に怒っていた。その時、細川さんはそこまで脱原発に真剣なのかと思った」
「そういう中で、フィンランドのオンカロ(核廃棄物最終処分場)を見てきた小泉さん(純一郎元首相)に声を掛け、去年の10月21日に3人で会った。その時、2人の『本気』を感じた。『(脱原発は)どうしてもやらなきゃいけない最後の仕事だ』という雰囲気が漂った。小泉さんは『もう自分の仕事は終わったと思っていたのに、とんでもない大きな仕事が舞い込んだ』と言っていた。この年にして、こんなに熱っぽく、捨て身の覚悟で最後の仕事に臨もうとしていることに心を打たれた。2人はトップの政治指導者だっただけに、感じている責任の重みが違うということもよく分かった」
◇小泉氏「寝言すら実行」
−猪瀬氏の辞任はその後だが。
「だから、その時は都知事選うんぬんという話は全くなかった。動きだしたのは年末だ。小泉さんは、中川秀直元自民党幹事長から『細川さんに立って欲しいという声がある』と聞かされ、『細川さんが立てば、俺は応援する』と言った。その話を聞き、私から細川さんに伝えた。『小泉さんは寝言で言ったことも実行する人。つぶやきを翻すことすら知らない人間だ』と。そしたら、細川さんは『小泉さん、本当にそう言ったんですか』と。それまで他の人を擁立したいと考えていた細川さんも、そこから真剣に検討し始めたんだと思う」
−昨年10月の会合以降、細川、小泉両氏は何度か会ったのか。
「細川さんが出馬表明し、小泉さんが支援を約束した1月14日の会談まで全く会っていない」
−細川氏は年齢の問題もあり、逡巡(しゅんじゅん)したと思うが。
「年の問題もあるし、オリンピック東京招致に賛成してこなかったこともある。佐川急便の問題も蒸し返されて、自分の思いがストレートに有権者に届かない場合もあるとも考えた。でも、そういう障害を全部乗り越え、どうなってもいいから、やろうという決断をしたのだと思う。ここで黙してやり過ごせば、原発政策が変わらないばかりか、次の大きな原発事故を待つだけという流れになってしまうと思ったんだろう」
◇「東京・東北五輪」に
−自民党などは、国政上の問題を都知事選に持ち込むのは筋違いとけん制している。
「相撲に例えると、原発以外の都政の課題は、一つ一つの相撲の取り組み、原発の問題は相撲を取る土俵をどうするかという問題だ。それを争点にしないと言うのは、議論を封じることでなし崩し的に原発を推進しようということ。原発が必要だと言うなら、正面から正々堂々と必要だと論陣を張るべきだ」
−東京五輪への細川氏の考え方は。
「彼は被災地支援に取り組んできて、東北をものすごく重視している。実質的に東京・東北オリンピックにしたいという気持ちがある。競技の一部、例えばマラソンを持っていくとか。そういうことを真剣に考えている。商業主義が前面に出たオリンピックよりも、もっと簡素にできないかとも考えている」
◇田中秀征氏略歴
田中秀征氏(たなか・しゅうせい) 長野県生まれ。73歳。東京大文、北海道大法卒。1983年衆院選で初当選。93年に自民党を離党し、武村正義氏らと新党さきがけを結成、代表代行に。細川政権で首相特別補佐、橋本政権で経済企画庁長官を歴任。小泉政権では、有識者による「小泉首相と談論する会」座長を務めた。96年の落選後もテレビ、雑誌などで発言を続ける。福山大客員教授。著書に「判断力と決断力」「舵(かじ)を切れ」など。
(聞き手=時事通信社編集委員・芳賀隆夫)(2014/01/17-18:02)
−−− 私のコメント −−−
■一本化反対の論理破綻
都知事選挙で細川護熙氏と宇都宮健児氏の一本化が実現し、脱原発の流れが加速して早期に国内全ての原発廃炉が決定することを願ってやまない。
当然、脱原発候補は細川氏に統一し、再稼動自民政策を呑んだ舛添氏に勝利して、自民安倍政権の独善独断が先行する日本政治転換の契機とすべきだ。
ところが、脱原発派の国民の中には、『細川氏・小泉氏は信じられない』という声が少なからずある。。。心情は理解できないでもないが、あまりにも非現実的だ。
自己矛盾に気付かなければならない。
脱原発は実現することが大事である。
脱原発社会の実現に向けては、これまで原発推進だった国民、学者、政治家らを脱原発路線に転換させ、マスコミの国民洗脳報道を止めさせなければならない。。。脱原発に転換した人に対して、『これまで原発推進だった人は信頼出来ない』と撥ね付けていては、いつまでたっても脱原発活動は成就しない。
矛盾してはいけない。
脱原発活動とは、原発推進から脱原発に転換した人を受け入れることそのものなのだ。
究極には、安倍晋三首相が脱原発に転換すればよい。。。日本政府の原発政策の転換を受け入れることが脱原発活動の終局の目標なのである。それを拒むことは考えられない。当たり前の話だ。
都知事選挙で、脱原発活動家から見て信頼に値する人(宇都宮氏)に脱原発運動の先頭に立ってもらうことは良いことだが、かつて原発推進だった人(細川氏・小泉氏)は信頼出来ないという理論は、全くの自己矛盾である。
これでは、脱原発運動を深く理解していないと言わざるを得ない。。。
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現在、様々な意見の中には、『細川氏や小泉氏が国民を騙して選挙勝利後は原発推進に変わる。』という危惧があるのだが、これは全く別物=政治倫理問題であって、脱原発問題ではないことに気付かなければならない。
そもそも、細川氏・小泉氏が内心の「原発推進」を隠して脱原発を装い、国民を騙しているという論理は当初から破綻している。。。何故なら、細川・小泉連合がでしゃばらずに放っておけば、自民党が推す舛添要一氏が当選し、こともなげに原発再稼動は進んでいたのである。
■選挙データから
細川氏が出馬しない選挙で、舛添要一氏が負ける要素は皆無だ。。。
宇都宮市では勝てないことは過去の選挙データから明らかである。これは不正選挙だという人がいるが、それこそ、宇都宮氏や純粋な脱原発候補ではいつまでたっても勝てないことに帰結する。
【2012年東京都知事選挙】
【2013年参院選東京選挙区】
今後、日本は、危険な原発を世界に販売するのではなく、平和憲法と自然エネルギー技術と「清潔かつ安全で便利な都市インフラ整備技術」をもって世界に羽ばたくことが出来る。
放射能汚染をばら撒く原発を世界に売り歩いては、将来必ず日本が世界中の人々から鼻つまみ者になる。世界から尊敬される日本を目指すには、先ず、国内で脱原発を実現し、自然エネルギー技術を確立して世界に広めなければならない。。。
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