日本の歴代の首相の中で、安倍首相ほど、「自分の思い」を国政に出してしまう首相はいなかったと思われる。
　「自分の思い」を自分でコントロールできない、「悪い癖」と言われてもしようがない。
　個人の立場と、日本の内閣総理大臣という立場を混同しているのかも知れないし、ずっと人生そのように、やってきたのかも知れない。
　安倍首相は随分と純粋で、いい面も持っているのだが、残念ながらそれが活かされてはいない。
　今まで日本の首相の靖国神社参拝に、公式に反対しなかった、日本の同盟国アメリカでさえ、今回さすがに、「失望した」と。
　「日本は大切な同盟国であり友好国だが、日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」。
　安倍首相は、「やれるうちに、やっておく。後は野となれ、山となれ」の支配者階級の正体を全世界に暴露し、その言い訳は、「政権に力のあるうちに思いを果たしたい。首相は『今参拝しなければ、政権終盤まで行けなくなる』」（『朝日新聞』２０１３年１２月２７日付朝刊）。
　国民の知る権利を奪う、「特定秘密保護法」成立を急いだのも、政権の寿命を考えてのことだろうけれども、しかし。
　しかし、一旦合法的に政権を得たヒトラーが、ドイツ敗北最終段階で「自分を選んだのはドイツ国民だ。最後の最後まで付き合ってもらうさ」。

コメント
01. 2013年12月28日 11:34:12 : tCWTwoTq52 強い国の指導者を演じたいから、その為には敵が必要。 ちょっとやりすぎたので米国からもお咎めが来た。 ご機嫌取るために沖縄の揺すりの名人も受け入れて、さらに米軍に貢ぐんでしょう。

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