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あらゆるエリアで起こる可能性/(C)日刊ゲンダイ
猛烈台風は秋まで続く 「殺人豪雨」次に危ない地域
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2014年8月6日 日刊ゲンダイ
四国の集中豪雨は4日までに高知で1100ミリ、徳島で600ミリを記録。両県の雨量は降り始めから4日間で、1年間の降水量の約半分に達した。集中豪雨なんて生やさしいものではなく、まさに“殺人豪雨”といっていい。両県を中心に約55万人に避難勧告・指示が出され、徳島では男性が川に流され死亡した。
高知の中心部は水浸しで、冠水した道路には、乗り捨てられた車が相次いだ。突然の“殺人豪雨”に、運転手は逃げるのに必死だったのだ。
もうすぐお盆休み。帰省やレジャーに出かける人にとっても、“殺人豪雨”は人ごとではない。気象予報士の森田正光氏が言う。
「今回の豪雨は、本州の南に停滞していた太平洋高気圧と、九州西部から朝鮮半島の西に向けて北上した台風12号の気圧配置が強く影響しました。東に高気圧、西に台風がポイントです。この配置だと、高気圧と台風の“へり”に向かって、南からの湿った風がダブルで吹き込んでくる。2つの南風がちょうど高知付近で重なり、それが四国山地にぶつかって、上空に次から次へと大雨をもたらす雲が発生したのです」
つまり、気圧配置と地形の条件が重なれば、“殺人豪雨”はあらゆるエリアで起こりうるのだ。
夏の暑さをもたらす太平洋高気圧は、強くなったり、弱くなったりする。勢力を弱め、今回より東側にズレると、その分台風が本州側に近づく余地ができる。どれだけズレるかによって、豪雨のエリアが関西や東海、関東に移動する。
「特に危ないのは、南風が吹き込む太平洋沿岸で、山の南側のエリアです。たとえば関東では、丹沢や多摩丘陵に囲まれた小田原や鎌倉、葉山、海老名、大和、町田など、東海では、富士山の南側の富士や静岡など、関西なら、六甲山の南麓にある神戸や西宮などです」(森田正光氏)
■しばらく海水温は下がらない
太平洋沿岸ではないが、北関東の日光や桐生、前橋なども、北側に高い山地がそびえるため危ないという。
さらに今年の台風の勢力は衰え知らずなだけに厄介だ。
「『7月では過去最強クラス』といわれた先月の台風8号は、ピーク時の強さが930ヘクトパスカル。7日に沖縄に接近するとみられる11号は、それを上回る915ヘクトパスカルです。猛烈な強さの台風ラッシュは、台風が発生するフィリピン沖の海水温が例年より1度ほど高いため。海水温は今後も下がりそうになく、秋までは11号並みの台風が相次ぐ可能性は十分です。巨大台風が日本に近づき、東に太平洋高気圧がある配置関係になったら、要注意。山の南側のエリアは、“殺人豪雨”に巻き込まれかねません」(森田正光氏)
今回の台風12号の強さは980ヘクトパスカルだった。それ以上に猛烈な台風と高気圧が身近な地域に重なったら……。想像するのも嫌になる。
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