【上海＝河崎真澄】中国内陸部の雲南省昭通市で３日午後４時半（日本時間同５時半）ごろ、マグニチュード（Ｍ）６・５の地震が起き、中国中央テレビによると、同日夜までに１７５人が死亡し、１４００人以上が負傷した。行方不明者も１８０人以上という。

　震源地は同市魯甸県で震源の深さは約１２キロ。耐震性の劣るレンガ作りの建物が多い住宅など約１万２千戸が倒壊、３万戸が被害を受けた。土石流で道路が寸断された地域があるほか、電力や通信などライフラインが各地で途絶えている。

　李克強首相は関係部門に緊急対策を指示。軍部隊も出動した。地元当局も救助チームを派遣し救援を急いでいる。同省昆明市や四川省成都市でも揺れが観測され、余震も起きている。

　雲南省昭通市の周辺は地震の多発地帯だ。１９７４年にはＭ７・１の地震で約１５００人が死亡した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140804-00000500-san-cn

中国南西部の雲南省で3日、マグニチュード6.5の地震があり、これまでに少なくとも175人が死亡、1,400人が負傷した。
中国地震局によると、日本時間の午後5時半、雲南省昭通市魯甸県を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生した。
中国メディアによると、激しい揺れは、30秒ほど続き、魯甸県だけで1万2,000軒余りの家屋が倒壊したほか、一部の地域で、電気や通信がつながらない状態となっている。
この地震で、これまでに少なくとも175人が死亡、1,400人を超える負傷者が出ているほか、180人以上が行方不明になっている。
現場は、がけ崩れで道路が寸断され、軍などによる救助活動は難航している。

http://digital.asahi.com/articles/ASG836W1DG83UHBI011.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG836W1DG83UHBI011
中国雲南省でＭ６．５　２２１人死亡、１８１人不明
広州＝小山謙太郎2014年8月4日01時05分

中国・雲南省で３日に起きた地震で、倒壊した建物などの被災状況を確かめる昭通市魯甸県の住民ら＝ロイター
写真・図版
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　中国雲南省の昭通市魯甸（ルーティエン）県で３日午後４時半ごろ、マグニチュード（Ｍ）６・５の地震があった。中国中央テレビによると、３日午後１１時までに少なくとも２２１人が死亡、１８１人が行方不明となった。夜を徹して救出作業が続いているが、犠牲者はさらに増えそうだ。

　負傷者も分かっているだけで１４０１人にのぼる。同テレビのニュース番組は、山あいの住宅地でれんが造りの家が倒壊し、負傷者が次々に助け出されている様子を伝えた。雲南省では最近１８年間で最大の地震だという。中国地震局によると、震源の深さは約１２キロだった。

　震源地の魯甸県政府によると、県内で建造物１万３千棟が倒壊し、電話・インターネット回線が全面的に止まっているが、中心部は電力が回復した。被害の大きい県内の竜頭山地区などでは、れんが造りの家屋のうち８割が倒壊しているという。

　国営新華社通信は、現地の住民の話として、地震による土砂崩れでせき止められた河川の水位が上昇、せき止め湖となっていると伝えた。共産党機関紙・人民日報のネット版、人民網によると、大規模な土砂崩れで２０台以上の車が埋まった現場で、２人の死亡が確認された。まだ埋まっている車があり、救出活動が続いている。

　同通信によると、李克強（リーコーチアン）首相は、国家減災委員会と民政省に国レベルで災害救助の態勢をとるよう指示した。雲南省政府は、テント２千セット、折りたたみベッド３千床など、当面の物資を魯甸県に送った。

　同通信は専門家の話として、現場は地震の多い地域だと伝えた。震源から半径２００キロの範囲では、１９００年以来、Ｍ６以上の地震が１５回起きているという。

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http://www.yomiuri.co.jp/world/20140804-OYT1T50002.html
中国地震、死者３８１人に…政府庁舎も倒壊
2014年08月04日 12時50分

３日の地震で倒壊した家屋（雲南省で）＝ロイター

　【昆明（中国雲南省）＝比嘉清太】中国民政省によると、南西部の雲南省昭通市魯甸（ろでん）県で３日発生したマグニチュード（Ｍ）６・５の地震で、４日午前８時４０分（日本時間４日午前９時４０分）現在の死者は３８１人に上り、負傷者は１８００人を超えた。余震の発生に加え、通信網も遮断されており、救助活動は難航している模様だ。行方不明者もおり、死傷者はさらに増える可能性がある。

　新華社通信によると、李克強リークォーチャン首相は同日午前、救助活動を指揮するため、現地に向かった。

　同通信によると、地震によって、崩れた土砂が川に流れ込み、「せき止め湖」が生成。二次災害の可能性があり、周辺住民ら５万人以上が避難している。一部地域では政府庁舎も倒壊、住民が閉じこめられ、消防当局が救助に当たっている。

　同県の主要病院は負傷者であふれかえり、被災者の女性は地震発生当時の状況について、「ものすごい揺れで、生きた心地がしなかった」と語った。新華社通信などによると、雲南省内で起きた地震としては、２００１年以降では最大規模だったという。

2014年08月04日 12時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

雲南省付近は「地震帯」…大陸プレート同士衝突
2014年08月04日 11時31分
　多数の死傷者が確認された中国・雲南省の地震は震源の深さが約１０キロ・メートルと浅く、脆弱ぜいじゃくな建物が密集する地上を強い揺れが襲った。

　中国の地震に詳しい静岡大防災総合センターの石川有三客員教授（地震学）によると、中国南西部の雲南省と、その北に隣接する四川省は「南北地震帯」と呼ばれる地震の多発地帯で、マグニチュード（Ｍ）５〜７級の地震が頻発している。

　この地震帯の地下では、地球規模のプレート（板状の岩盤）運動で、ユーラシア大陸の巨大なプレートに、南からインドのプレートが衝突して強い圧力がかかっており、多数の活断層がある。今回地震が起きた昭通市周辺は、この「地震の巣」の東端に位置する。

　昭通市近郊では、１９７４年の地震（Ｍ７・１）で約１５００人が死亡、２０１２年の地震（Ｍ５・７）でも約８０人が亡くなった。四川省では０８年に約７万人が死亡する大地震（Ｍ８・０）が発生している。