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イエローストン噴火とカスケード地震、M10を超える地震が起こるか?
イエローストン噴火とは、ガイザース地熱発電所などがある、アメリカの西海岸から1000キロ程度内陸に入ったところにある火山帯での噴火のことです。カスケード地震とは1700年に起こったM9程度の大地震で、震源域は、イエローストン火山帯の西側の、アメリカとカナダの国境あたりの沖合です。
最初は、カスケード地震が起こったときにイエローストン噴火があったのでは思ったのですが、少なくとも大きな噴火は起こっていない様子です。
そして、このことはかなり驚きでした。たとえ1000キロ程度離れていても、アメリカ大陸のような硬い岩盤であれば揺れの影響は日本などの細かく砕けた軟らかい地盤に比べて格段に遠くまで及ぶはずだからです。
日本の火山帯は、海洋プレートが150キロ程度の深さに沈み込んだところにあるということです。イエローストン火山帯が太平洋プレートの沈み込みとどの程度関係があるのか分かりませんが、朝鮮半島の根元にある白頭山も日本海溝から1000キロ程度離れているので、海洋プレートの沈み込みと関係性がある程度はあるはずです。
イエローストン噴火の大きなものは、過去3回あり、210万年前、130万年前、63万年前に起こっているということです。130万年前と63万年前では67万年のずれがありますから、前回から既に63万年経過したということは万年単位で考えればそろそろ次の噴火が起こるころかも知れません。
ウィキペディアの「超巨大地震」の記事( http://ja.wikipedia.org/wiki/超巨大地震 )には、M9程度の地震のことが記されているだけです。しかし、地球で起こり得る最大級の地震はM10程度と考えることもできると記されています。要するに、人類が知ることのできる過去の地震が数千年程度前までなので、数万年という期間が経過してしまった地震については調べることが出来ないということの様子です。地上の地形の風化などにより、地震の痕跡が失われてしまうからかもしれません。
問題は、もし、イエローストンのような大きなカルデラ噴火とM10を超えるような大きな地震の関係です。マグマの活動により噴火は起こるのですから、大きなカルデラ噴火はそれだけ大きなマグマ活動があったことになり、大きなマグマ活動が起こるためには、大きな地層のずれがあったのではないかと思えるのです。
日本にもイエローストンと比べると3分の1程度の大きさとされるようですが大きなカルデラがあり、大きい順に、屈斜路カルデラ、阿蘇カルデラ、姶良カルデラがあります。世界最大はインドネシアのスマトラ島北部にあるトバカルデラであり、イエローストンの1.5倍程度の様子です。
興味深いことに、M9級の超巨大地震である2004年のスマトラ島沖地震が起こっても世界最大のカルデラであるトバカルデラは噴火に至っていません。震源域からトバカルデラまで500キロ程度のように見えます。トバカルデラの最新の噴火は74000年前ということです。
大きなカルデラがあるところでは大きな地震が起こるという仮説が成立するなら、北アメリカ大陸の西海岸やスマトラ島沖、そして、九州や北海道沖の沈み込み帯ではマグニチュード10の地震が起こることになります。
このことは、核廃棄物の地層処分に2つの問題を提起するはずです。一つは、現世代が生きているこの100年程度の間に破局噴火やM10程度の超巨大地震が起こる可能性は少ないはずだが、そのことが、地球のどこであれ、地層処分を許容することになるのか。もう一つは、破局噴火とM10程度の地震が起こったとき、核廃棄物の安全な保管が可能なのか、です。
2014年07月31日01時50分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。1376
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