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12日早朝、東日本を襲った強い揺れ。余震は100年続くという見方もある
M8級地震の前兆か…早朝に東北・関東で震度4 専門家、大地震を警戒
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140712/dms1407121528006-n1.htm
2014.07.12 夕刊フジ
突然の揺れが東日本の広い範囲を襲った。12日午前4時22分ごろ、最大震度4の地震が発生。東京など首都圏でも震度3を記録し、東北の太平洋沿岸地域で津波を観測するなど列島に緊張が走った。気象庁は東日本大震災の余震とみているが、これで終わりではない。専門家はマグニチュード(M)8級の巨大地震を警戒している。
早朝の静寂を突然のサイレンが切り裂いた。
緊急地震速報の直後、東北と関東を中心に強く長い揺れが襲い、気象庁によると、宮城、福島、茨城、栃木の各県で震度4を観測。東京都千代田区大手町や横浜市、千葉市など首都圏で震度3を記録した。
震源地は福島県沖で震源の深さは約10キロ。地震の規模はM6・8と推定され、宮城県石巻市鮎川、岩手県大船渡市で20センチの津波を観測。岩手、宮城両県で一時、計約1万1000世帯、約2万6000人が避難勧告の対象となった。
福島市消防本部の情報では、この地震で、福島市の女性(68)が自宅の階段から転落し、足首の骨を折る重傷を負った。東京電力、東北電力などによると、福島県の福島第1、第2原発、宮城県の女川原発、茨城県の東海第2原発で異常は確認されていない。
気象庁は、2011年3月11日に発生し、東日本大震災を招いたM9・0の東北地方太平洋沖地震の余震とみている。
本紙で「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」を連載する武蔵野学院大学の島村英紀・特任教授は、「(震源域が)陸地から140キロぐらい離れているからこれぐらいで済んだ。もう少し陸地に近ければ、もっと大きな被害が出ていただろう」と指摘し、こう続ける。
「『3・11』の余震はこれで終わりではない。これまでの統計によると、あれほどの巨大地震の後には、震源地近くで最大マグニチュードからマイナス1の余震が発生するとされている。これからM8級程度の地震が起きる可能性は残っている。それに明治三陸地震(1896年)の後、連動して昭和三陸地震(1933年)が発生したように、20〜30年後に東日本大震災をきっかけとしたアウターライズ(海溝外縁部)型の大地震が起きる危険もある」(島村氏)
警戒は怠れない。
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