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台風８号、沖縄で県民の４割・５９万世帯に避難勧告
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2243855.html
非常に強い勢力となった台風８号が、沖縄を直撃しました。「暴風」と「波浪」、そして「大雨」や「高潮」の特別警報が出され、５９万人に避難勧告が出されました。
「今回が初めて。この年になるまで避難するのが初めて。怖かった」（避難した人）
「肌で感じる。今回は違った。隣の（家の）人に声かけて『逃げよう』って言った」（避難した人）
台風８号は、９３５ヘクトパスカルという非常に強い勢力を保持したまま北上、昼過ぎに沖縄本島に最も接近しました。
沖縄・読谷村では、倒れた木が車を直撃しました。さらに被害は建物へと及びました。風にあおられ、木造の食堂が完全に倒壊しました。ガスボンベや冷蔵庫が横倒しになり、木造の壁や柱が道路に散乱していました。この建物の崩壊によるけが人はいませんでしたが、沖縄県内ではこれまでに３０代の男性がドアに挟まれ、指２本を切断するなど２９人がけがをしています。
午後２時の沖縄・座間味村。激しく横殴りの雨が打ちつけ、樹木が折れんばかりに捻じ曲がっています。午後２時前、渡嘉敷島で５３メートルの最大瞬間風速を観測したほか、那覇市内でも午後２時半ごろに５０．２メートルを観測しました。
「風速５０メートル」とはどれくらいの威力なのでしょうか。突風による被害の検証実験で、用意したサンダルを風速５０メートルで飛ばしてみると、厚さ３ミリのガラスを粉々に粉砕しました。
糸満市や県内各地で停電、影響はこんなところにも・・・。
「今朝、５時すぎから停電。赤の地域は停電や不具合が生じている。職員も招集かかっているが特別警報で（出れない）。どういった被害が出ているか 把握できない」（八重瀬町役場職員）
庁舎間のやりとりや外でのパトロールができないなどし、テレビでの情報収集に頼らざるえない状況になっています。１０万戸が午後９時時点でも停電が続いています。
午後１０時現在、台風８号は東シナ海を北上しています。台風の予想進路に当たる鹿児島県の奄美諸島では・・・。
「心配してこっちに避難に来ました。１人は怖い」（避難した住民）
「公民館は鉄筋コンクリートだからそこでだったら安心」（避難した住民）
８日の夜、警報が出る前に市の公民館に住民たちが自主的に集まってきました。奄美大島では９日午前、激しい雨が降る見通しです。
渦を巻く白い雲の中心にぽっかりと開いた穴。ＮＡＳＡの宇宙飛行士が、８日午前にツイッターに投稿した台風８号の目の画像です。直径およそ７０キロ。宇宙飛行士はこうツイートしました。
「どうか無事でありますように」（リード・ワイズマン宇宙飛行士）
気象庁は、沖縄の「特別警報」を９日の朝に「注意報」に切り替える見込みと発表しました。１０日にも九州に上陸するおそれがある台風８号。今後、西日本と東日本では特に注意すべき点があると専門家は警鐘を鳴らします。
「雨が非常に強まる可能性」（名古屋大学地球水循環研究センター・坪木和久教授）
スーパー台風の予測で実績を上げている名古屋大学の坪木教授は、気象データと海洋データを組み合わせた独自のシミュレーションを行っています。去年１０月、台風２６号により伊豆大島が記録的な豪雨に見舞われましたが、実はその前日、坪木教授は伊豆大島の大雨を予測していたのです。そして今回のシミュレーションでは、台風の東側で１時間に５０ミリ以上という非常に激しい雨が降る地域がはじき出されました。
「この後、台風が進んでいくわけですけれども、上陸直前に九州で非常に強い雨。台風の東側に強い雨。関東付近まで移動するので、西日本から 近畿・東海・関東。台風の東側で強い雨」（名古屋大学地球水循環研究センター・坪木和久教授）
気象庁も今後、局地的に非常に激しい雨になるおそれがあるとして、引き続き注意を呼びかけています。（08日23:04）
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