http://www.asyura2.com/13/jisin19/msg/784.html
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朝日の記事では「住民側が1級建築士に依頼。古い地形を調べて設計図と照合したところ、杭が旧地形の地表に届いていない可能性が浮かんだ」という。しかも、「2003年の完成直後から住む40代の男性」は、「異変を感じたのは入居の数年後。自室を出てエレベーターに向かうため、渡り廊下を毎日通る。2棟の接合部がややずれているのが気になった。」としていて、これだと、2011年の大震災以前から傾きが始まっていたことになる。
しかし、最後に引用してある日経の記事によると、当初熊谷組は「東日本大震災が原因」と説明していたらしい。そして、どうも、その可能性がかなりあるように思う。
以前、土木の記事で、杭は実際には支持層に届いていず、単に建物の基礎にぶら下がるようになっているがそれでも基礎を安定させるのに役立っているというような内容のものがあったと記憶している。
そもそも、支持層といってもアメリカの地盤のように一枚岩の岩盤があるわけではなく、砂礫層があるだけのことが日本では普通だ。もちろん、砂礫層以外のところは砂礫層よりも軟弱であり、だからこそ砂礫層が支持層と呼ばれている。
そして、どの程度の深さに支持層があるかはいちいちボーリング調査をやってたしかめるのが普通だが、それでもかなり大まかで、地域全体を調査はしていないはず。ボーリング調査をしても、地下のことはよく分からない。支持層の厚さも変化するし、形状も変化する。だから、そもそも杭打ちをしても支持層に到達していないことはかなりあるはず。
更に、もし311の大地震以降に傾きが始まったのであれば、地震で地盤が変化している可能性もある。
マンションの基礎に直接接している杭の部分が破壊されている可能性もある。地震衝撃波がある程度強く発生するとこういったことが起こり得る。
また、横浜港から2キロもない地域であるので、地盤の液状化がごく部分的に起こって杭が軽く折れてしまっている可能性さえある。
もし、首都直下型地震が起これば、同様の被害がより大規模に起こるかもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140608/trd14060818040009-n1.htm
「推定した(地盤の)深さが実際と違った」 施工ミスの熊谷組
2014.6.8 18:04
横浜市のマンションで建物がわずかに傾く施工ミスが見つかった問題で、施工した熊谷組は8日、「支持層」と呼ばれる強固な地盤に建物を支えるくいが届かなかったのは、推定した深さが実際と違ったことなどが原因とみられると発表した。「作業は手順通りだったが、支持層の形が特異なケースだった」と説明している。
熊谷組によると、複数箇所のボーリング調査で支持層の位置を推定してくいを打つが、実際は推定より急激に深くなっていた。また、工事では支持層より浅い場所から同種の土が掘り出されたため、支持層に達したと判断を誤ったという。
マンションでは通路の手すりがずれるトラブルが多発し、販売した住友不動産は住民に仮住居への転居を呼び掛けている。熊谷組は応急工事を実施する予定。
関連ニュース
施工ミス、マンション傾く 住友不動産、転居呼び掛け
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140607/crm14060721220010-n1.htm
施工ミス、マンション傾く 住友不動産、転居呼び掛け
2014.6.7 21:22 [企業・経済事件]
建物を支えるくいの長さが足りない施工ミスが見つかったマンション=7日午後、横浜市
建物を支えるくいの長さが足りない施工ミスが見つかったマンション=7日午後、横浜市
住友不動産(東京都新宿区)は7日、平成15年に販売した横浜市のマンションで、建物を支えるくいの長さが足りない施工ミスが見つかったと発表した。建物がわずかに傾いており、同社は「安全性が担保できない」として住民に仮住居への転居を呼び掛けている。
ミスがあったのは準大手ゼネコンの熊谷組が施工した横浜市西区のマンション。全5棟のうち数十戸が入る1棟で、くい数本の長さが不足し「支持層」と呼ばれる強固な地盤に達していなかった。
この棟では、通路の手すりがずれるトラブルが多発。熊谷組は「東日本大震災が原因」としていたが、管理組合からの要請を受けた住友不動産が調査、ミスが判明した。住友不動産で補修や建て替えなどの対応を検討しているという。
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http://digital.asahi.com/articles/ASG667HY7G66ULOB02C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG667HY7G66ULOB02C
マンション傾き転居要請 横浜・西区、業者の施工ミス
太田泉生、興津洋樹2014年6月7日17時57分
住友不動産(東京都新宿区)が2003年に販売した横浜市西区の11階建てマンションで、建物を支える杭が規定に反して強固な地盤に到達しておらず、建物が傾いていることがわかった。同社は「安全だと言い切れない」と判断し、住民に仮住居への転居を要請。補強や建て替えの検討を始めた。
傾いたマンション、応急対策を 横浜市が施工業者指導へ
問題になっているのは、同区宮ケ谷の「パークスクエア三ツ沢公園」。6棟約260戸のマンションで、熊谷組が施工し、住友不動産が販売した。
住民で作る管理組合によると、6棟のうち2棟をつなぐ渡り廊下に「ずれ」が見つかったが、住友側が当初は「問題ない」としたため、住民側が1級建築士に依頼。古い地形を調べて設計図と照合したところ、杭が旧地形の地表に届いていない可能性が浮かんだ。
住民の要請で住友側はボーリング調査を実施。4月になって、約60戸が入る1棟の杭の長さが不足し、強固な地盤部分まで到達していない可能性が高いと判明した。体感はできないが、この棟が部分的に沈下したり傾いたりしているという。
建築基準法施行令はマンションなどの大きな建築物について、杭を「支持層」と呼ばれる強固な地盤まで打ち込んで固定するよう定めている。杭の長さが不足すると重みを支えられず、建物が傾いたり沈下したりする可能性があるほか、地震に対する安全性が低下する恐れがあるという。
住友側は「安全と言い切れない」として、問題が発覚した棟の住民向けに仮の住居を無償で用意。6月から一部の住民が引っ越しを始めた。他の棟も問題がないか調査を進めるほか、横浜市も両社から報告を受けて調査を始めた。
住友不動産は「売り主の責任を痛感している。修繕や建て替え、買い取りなどあらゆる手段を検討する」と説明。熊谷組は「コメントできない」としている。
■大手の物件「信じていたのに」
「住友不動産と熊谷組というブランドを信用したのに」。傾いた棟に2003年の完成直後から住む40代の男性は衝撃を隠せない。
4千万円台で購入した当時は、子どもが生まれたばかりだった。緑豊かな三ツ沢公園に隣接し、古くからの落ち着いた住宅街。子育てや教育環境の良さにひかれて購入を決めた。横浜駅までバスで10分弱という便利さも魅力だった。
異変を感じたのは入居の数年後。自室を出てエレベーターに向かうため、渡り廊下を毎日通る。2棟の接合部がややずれているのが気になった。ずれは年々大きくなったが、「そういうものかなと気にとめなかった」という。
だが昨年に入り管理組合で問題になり、組合が住友側に調査を求めた。住民に対し住友側は当初、杭について調べずに「問題はない」と説明していた。
「建設時に誰も気づかなかったのか。我々は信じるしかなかった」
住友側は近隣に仮住まいを用意したが、狭くて古い物件ばかりだという。男性は自分で探した物件に夏前には転居するつもりだ。その間もローンの支払いは続く。「仮住まいがいつまでになるのかわからない。人生設計が大きく狂った」と憤る。(太田泉生、興津洋樹)
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http://www.nikkei.com/article/DGXNZO72438180Y4A600C1CR8000/
マンション傾き、住民に転居要請 横浜で施工ミス
2014/6/8 0:40
住友不動産は7日、2003年に販売した横浜市のマンションで、建物を支えるくいの長さが足りない施工ミスが見つかったと発表した。建物がわずかに傾いており、同社は「安全性が担保できない」として住民に仮住居への転居を呼び掛けている。
同社などによると、ミスがあったのは、準大手ゼネコンの熊谷組が施工した横浜市西区のマンション。
全5棟のうち数十戸が入る1棟で、くい数本の長さが不足し「支持層」と呼ばれる強固な地盤に達していなかった。
この棟では、通路の手すりがずれるトラブルが多発。熊谷組は「東日本大震災が原因」としていたが、管理組合からの要請を受けた住友不動産が調査、ミスが判明した。
建築基準法施行令は一定以上の規模の建築物をくいで支える場合、先端は支持層に達しなければならないと定めている。
住友不動産は「施工不良が原因だが、売り主として全責任を持って対応したい」とのコメントを出し、補修や建て替えといった対応策を検討している。熊谷組の広報担当者は「施工業者としての責任を痛感している」と話した。〔共同〕
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