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南海トラフ地震の前兆か? 沖縄と伊予灘の地震 〜学者と予言者、そして神のお告げ〜
http://tocana.jp/2014/03/post_3842_entry.html
2014.03.24 TOCANA
3月になってから「沖縄」と「伊予灘」でM6クラスの地震があった。特に、3月3日に起きた沖縄本島北西沖M6.6の地震は昨年10月以来の日本でM6超の地震だった。その後、同日に沖縄本島近海でM5.0の地震があったほか、10日に奄美大島北東沖M4.5、17日に与那国島近海M5.4と、南西諸島周辺で地震が相次いでいる。19日には台湾でM6.0の地震もあった。また南西諸島以外でも、14日に伊予灘でM6.2の地震があり、広島県などで最大震度5弱という大きな地震となった。
これは南海トラフ地震と関係はないのだろうか?
■木村政昭氏が沖縄北西沖地震を予測していた
東日本大震災など数々の大地震を予測していた木村政昭・琉球大学名誉教授は、沖縄は地震が少ないと言われるが、そんなことはないという。1911年に奄美大島沖で起きたM8.0の喜界島地震の2年前には、沖縄本島近海でM6.2の地震があった。この時は震源が北へずれたことから、今回も奄美沖を警戒エリアとしてマークしているという。
実は、3日のM6.6の地震は、木村氏が「2011±2年(M7.0)」と予測していた沖縄本島近海の地震に対応するものだったと、自身のHPで書いている。だが、「一回だけとは限らないので今後もこの付近はしばらく注意すべきだと思われます」(「木村政昭ホームページ」)と警戒を促している。
http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2014/03/05/799/
■大地震の前触れだった!?
1771年の八重山地震(M7.4)は、波の高さ85mとギネス記録になった津波を伴うものだったが、「今回も巨大地震の前触れと考えた方がいい」(日刊ゲンダイ、2014/03/05)と木村氏は語る。更に、「このエリアで“ギネス級の地震”が発生したら、地震の規模は3.11並みのM8.5は覚悟すべき。向こう3年は注意した方がいい」(日刊ゲンダイ、同上)とまで言っている。これが現実のものとなれば、九州から関東にかけても大津波に襲われるだろうという。
■村井俊治教授が伊予灘の地震を予測していた
その後、14日未明に伊予灘で発生したM6.2の地震では、日本の西半分が揺れた大きな地震となった。実はこの地震は、今年3月までに「南海トラフ地震」が起きるとしていた、村井俊治(しゅんじ)東大名誉教授の予測に対応するものだった。村井氏は自身のTwitterで、「場所はぴったり的中はしていませんがほぼ当たっています。人が死ななくてホッとしました」とツイートしている。つまり、国土地理院が全国1,240ヶ所に約20Kmの間隔で設置した「電子基準点」を利用したデータによる変動は、南海トラフ地震ではなく、伊予灘の地震の前兆だったというのだ。だが、話はこれで終わらない。村井氏が顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)が発行する有料メールマガジン『週刊MEGA地震予測』では、南海地方の変動に監視が必要と、更なる注意を呼びかけているのだ。
女性セブン4月3日号の記事によると、地殻の変動は伊予灘の地震の前兆だったのかもしれないとしているが、震源は近いが規模は予測よりもはるかに小さいものだったという。そして、「あと3か月くらいは南海地震、そしてそれに連動する南海トラフ地震が起きる危険性は充分にあると思っておいた方がいいでしょう」(『女性セブン』2014年4月3日号、小学館)と述べている。
■松原照子氏も警戒
伊予灘の地震は、フィリピン海プレートスラブ、つまりプレートが大きく潜り込んでいるところで起きたものだった。予言者の松原照子氏は、今年1月12日のブログで今後地震が起きそうなところを挙げているが、そこで「日向灘に飛んじゃいますが何故か気になります。それと慶長地震ってどこで起きたのかなぁ?」(「幸福への近道」、2014/01/12)と書いている。例によって、松原氏が「不思議な世界の人々」と呼ぶ存在からの情報を、理解できないまま書いているようだが、「慶長地震」は17世紀に起きた南海トラフ地震だった。この地震が起きた9年前には、数日間隔で3つの大地震が、以下の順番で起きている。
1596/09/01 慶長伊予地震(M7.0)…現在の愛媛県
1596/09/04 慶長豊後地震(M7.0〜M7.8)…死者710人
1596/09/05 慶長伏見地震(M7.1〜M7.2)…京都や堺で死者千人以上
1605/02/03 慶長地震(M7.9〜M8.0)…南海トラフ、津波の死者1〜2万人
このように、これらの連動地震の発端となったのが、伊予(愛媛)で起きた地震だった・前述の松原氏の意味深な発言は、14日の伊予灘の地震が南海トラフ地震につながることを暗に示しているのだろうか。
この伊予灘の地震の2日前、3月12日のブログで松原氏は、「フィリピン海プレートが活動的だし」と書いていた。そして、確かにM6.2の地震をはじめとして、フィリピン海プレートが沈み込むところを含めた一帯が活動的になっているようにも思われる。
■神も地震を予言?
「大地震を予言する諏訪大社!!」の記事で紹介したが、佐賀県みやき町の千栗八幡宮で毎年3月15日に行われる「お粥試し」は、お粥を炊いて、その出来具合によって世相などを占う神事なのだが、これが地震を当てることで話題になった。2005年に地震のことを伺ったところ、「大いに見ゆ」と、地震の発生を示唆する結果が出た。そして、その5日後に福岡県西方沖地震(M7.0)が発生し、1204名の負傷者が出る大きな被害地震となった。今年もその時と同じ「大いに見ゆ」の結果となったために、九州または西日本で大きな地震があるのではないかと心配の声が上がっている。
今年に入って、日本海側でダイオウイカやリュウグウノツカイなどの深海魚が続々と出現しているが、3月17日にはリュウグウノツカイが北九州市の海岸に打ち上げられた。どうも、深海魚の出現地域が次第に南下してきているようにも思われる。
前述のように、慶長伊予地震の時には、9年後に南海トラフ地震(慶長地震)が発生しているが、14日の伊予灘の地震も南海トラフ地震の前触れとなるのだろうか。慶長時代の連動地震のように、南海トラフ以外のところでも大きな地震が連動する可能性もまったくないとは言えず、特に西日本はこれから数年、大きな地震に注意した方が良いかもしれない。
■百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose。
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