17. 2013年11月16日 23:48:42
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関東直下は知らんが、スロースリップでエネルギーが解消される は、南海トラフ地震では間違いだよね。 南海トラフ地震の特徴 • 地震発生の繰り返し間隔が短くなる。 • 地震の規模が小さくなる。 • 紀伊半島の東(東南海や東海)と西(南海)の地震の間隔が長くなる。 • そして、この、繰り返し間隔が早くなる。また、地震規模が小さくなる事により、だんだん、東西に破壊が伝播しなくなり、破壊残しが生じ、その場合、破壊開始域付近だけで「ゆっくりすべり(スロースリップ)」が生じまた、破壊残しが生じた部分では、次第に地震の破壊の圧力が蓄積されていき、その結果、次の大連動に向かう 巨大地震の連動性と発生間隔の変化のメカニズム 独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター 堀 高峰 http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21/P253.pdf
§1. はじめに 歴史地震の研究にもとづいて,南海トラフではマグニチュード8クラスの巨大地震が繰り返し発生してきた ことが知られている.その繰り返し間隔や規模は一定 ではなく,また紀伊半島を境に東西で別々に地震が 発生したり,同時に発生したりといった連動性の変化 も起きていたとされている.従来このような発生間隔 や連動性の変化は,不規則なものであると考えられ てきた.しかし,少なくとも最近の地震(1707年宝永東 海・南海地震(モーメントマグニチュード(Mw)8.7), 1854年安政東海地震(Mw8.4)・南海地震(Mw8.5), 1944年東南海地震(Mw8.1)・1946年南海地震 (Mw8.4))については,規則性があるようにも考えら れる.すなわち(i)繰り返し間隔が短くなる,(ii)南海 地震の規模が小さくなる,(iii)紀伊半島の東(東南海 や東海)と西(南海)の地震の間隔が長くなるという3 つの特徴がある.これらの特徴が偶然である可能性 は否定できないが,このような現象が必然的に生じる メカニズムがあることを,地震発生サイクルのシミュレ ーションにもとづいて示す§2. 地震発生サイクルシミュレーション プレート間の相対速度(既知)からのずれによる境界面での応力変化のもとで,プレート境界面の摩擦 法則(すべり速度・強度・応力の関係と強度変化則) に従って変化する,プレート境界面のすべり速度の 時空間分布を求める.プレート境界面の摩擦法則に は岩石実験から導かれた法則を用いる.媒質は半無 限均質弾性体と仮定し,GPS データ解析や構造探査 等の成果にもとづいてプレート間相対速度と境界面 の摩擦特性に不均質を与える.特に紀伊半島付近 や東海沖には,数十 km スケールの構造不均質に対 応した壊れにくい摩擦特性を持つバリアを仮定した. 図 1 はその計算結果から得られた地震時のすべり分 布と地震発生間隔等を示したものである.発生間隔 の変化の幅は実際の地震よりも小さいものの,紀伊 半島の両側でほぼ同時に地震が発生する場合が最 大規模(南海側だけでも Mw8.61)で,その後上記の 3 つの特徴を再現しつつ地震が発生している3. 発生間隔等の変化のメカニズム 破壊が紀伊半島東側で開始した後,その西側にある紀伊半島付近のバリアでは破壊(東南海地震や東 海地震)の西への伝播が停止し,西側で破壊が開始 するまでに時間がかかる.この東西の地震の発生間 隔が長い程,東側での断層強度の回復度が高く,西側のすべりによって東側で応力が増加してもすべりに よって解消されなくなり,高い応力レベルで次の地震 に向けた応力蓄積を始めることになる.その結果,次 の地震が早く発生することになる.地震の繰り返し間 隔が短くなると,バリア付近以外では応力レベルの高 くなる要因がないので,その間に蓄積される応力が低 くなり,地震の規模が小さくなる.規模が小さい地震 の場合,東西の発生間隔が長くなるので,上記のメカ ニズムにより次の地震までの間隔はさらに短く,規模 はさらに小さくなるこのメカニズムに従うと地震の規模が小さくなり続け るように思われるが,繰り返し間隔が短すぎると,応力 レベルが低すぎて破壊が伝播しなくなる.その場合, 破壊開始域付近だけでゆっくりすべりが生じる.この すべりによって紀伊半島付近のバリアで応力レベル が高くなったり,深部の定常すべりが加速したりして, バリアが壊れ易い条件が生じる.また再び破壊開始 域で応力が蓄積されるまで,破壊が達しなかった所 では応力を蓄積し続けるので,次の地震の規模が大 きくなる.実際,図 1 の次のサイクルではゆっくりすべ りが生じ,さらに次のサイクルでは紀伊半島の東西で 地震発生間隔が極端に短くなり,東海〜四国が連動 する巨大地震が発生した 東南海・南海地震セグメント境界で発見された不整形構造 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu6/sonota/06101812/003.htm 2000年東海スロースリップ http://docsrv.godac.jp/MSV2_DATA/12/be73_10.pdf
2006 年1月、紀伊半島中部から愛知県まで約200kmのスロースリップ。 http://www.hinet.bosai.go.jp/researches/tokai2006/tokai2006.pdf
1707年に 宝永東海・南海連動地震(M8.7) その、147年後の 1854年に 安政東海地震(M8.4) → 32時間後に 安政南海地震(M8.5) 90年後の 1944年に 昭和東南海地震(M8.1) → 2年後の1946年に 昭和南海地震(M8.4) • 地震の繰り返し間隔が、147年後 → 90年後 • 紀伊半島の東と西の地震の間隔が 32時間後 → 2年後と長くなっている。 • 地震の規模が、南海側 M8.7 → M8.5 → M8.4、東南海側M8.7 → M8.4 → M8.1と小さくなっている
147年後 → 90年後 → 56年後
発生間隔 90 / 147 ≒ 56 / 90 ≒ 約0.62 2000年 + (56年 × 0.62) = 2034年? 貞観地震の9年後には、関東地方でM7.4の地震、 18年後にM8.0〜8.5の南海大地震 2011年3月11日の9年後は2020年 2011年3月11日の18年後は2029年
2029年と2034年は、何となくニアイコールかな〜〜!
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