http://www.asyura2.com/13/jisin19/msg/357.html
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四川大地震と同じ規模(写真はイメージ、枠内は上出孝之氏) :日刊ゲンダイ
「1〜2週間の間注意」警告と地震トリガー急減圧説
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-2421.html
2013.10.23 カレイドスコープ
台風などの低気圧が、地震のストレスが溜まっている地域を通過した後で地震が起きている、という各国の学者による「地震トリガー急減圧」説が、再び浮上してきました。
日刊ゲンダイ(10月15日)
台風一過が危ない…第一人者が警告「10・24までに首都圏地震も」
http://gendai.net/articles/view/wadai/145259
「今月24日までに、首都圏M7.5、震度6、7規模の地震が起きる」――。地震雲研究の第一人者が、緊急警告だ。
大地震の予測を出したのは、北陸地震雲予知研究観測所の上出孝之氏。
30年以上地震雲の観測を続け、スマトラ沖地震(04年、M9.3)や四川省地震(08年、M8.0)の発生などを予知し、2年半前の3・11直前の三陸沖地震も的中させた。
今回も上出氏は帯状の巨大な地震雲を観測。08年の四川省地震の直前に出ていた地震雲と、形や大きさがよく似ていたという。
「今月9日の午前9時から午後3時の間、自宅から見て南西の空から北東にかけて発生していました。
私の蓄積データや経験則から、この方角に地震雲が出る と、かなりの高確率で、東京湾から福島沖の範囲、つまり関東全域と福島県の間で地震が起きています。
発生した地震雲が四川省地震と同じくらいの規模だった ことから、今回はM7.5(±0.5)の地震が起きる可能性がある。
地震雲の発生から2週間程度は、要注意。震度6〜7の揺れを警戒してください」
<重なる不安要素>
12日未明には、茨城県北部と南部で震度4の地震が起きた。関東周辺の地震は収まる気配がないだけに心配だ。さらに、上出氏は続ける。
「関東大震災の直前が大嵐だったとの記録が残っているように、私が調査してきた過去の統計から見ても、台風の後や満月の前後は大きな地震が発生してい す。
今週は、16日に台風26号が本州に接近すると予報されており、19〜20日は満月。不安要素が重なっているだけに、なおさら注意が必要です」
上出氏の一連の地震予知は、マスコミや関係自治体に発信されている。昨年1年間は48回の予知のうち42回が的中。今年(10月14日現在)は31回中24回も的中させているという。それだけに侮れない。心構えはしておきたい。
この記事は、すでに多くの方が読んでいるでしょう。
「台風一過が地震が起きやすい」というのが、世界中の学者が最近、言い出していることです。
その発端は、2009年のニューヨークタイムズで発表されたことでしょう。
ニューヨークタイムズ(2009年11月20日)
嵐がどのようにして地震の引き金になるのか
http://www.nytimes.com/cwire/2009/11/20/20climatewire-how-storms-can-trigger-earthquakes-28304.html
(一部抜粋)
地震や泥流を引き起こす引き金になっているのが暴風雨ではないかと指摘する科学者が、ますます増えている。
このことは、気象の変化が、人命に被害をもたらす規模の地震に影響を与えているのではないか、という問題を提起している。
もしそうであれば、ある程度でも、保険会社と政府が※大気と地球との間の相互作用に対応することができるかもしれないのだ。
(※大気と地球との間の相互作用に適合する の意味
天候が地震の発生に何らかの作用を与えているという説が正しければ、政府と保険会社は、もっとも加入者のニーズに合ったパッケージ商品を開発できるし、同時に被害を少なくするために、早い段階から人々にを警戒警報を出したり、避難指示を適切に出すことができるはずだ、という意味)
これまでのところ、この問題提起に対する回答は、地震がいつ起こるのかという話と同じくらい未知であるといわざるを得ない。
しかし、最近の調査結果は、年々増加している強力な暴風雨(台風)が、地震の発生と何らかの関連性を持っていることを示唆している。最近では、低気圧が地滑りを促進する、といういくつかの証拠が出ているのである。
大気圧は、日中の暖かい大気が干潮時に会うとき、あるいは動きの早い暴風雨が起こったときに低下する。
地表にかかる圧力が急激に下がり、地下水や地中の空気が地表面に向かって押し上げられるとき、地滑りや地震の発生に影響を及ぼす。
大気圧の急激な低下は、地中のプレート同士の摩擦や、摩擦抵抗の高い泥や岩石によって滑らないように保持されている地層の間の摩擦を減じることになる。
「地滑り、地震、氷河、火山の噴火…これらのものはすべて土の滑り、岩石の滑りを含んでいる」と、米地質調査所の研究者であるウィリアム・シュルツ氏は説明している。
彼は、今月、ネイチャー誌「地球科学」の中で自分の研究を発表した。
「滑りは、摩擦というたったひとつの抵抗によって抑えられているだけだ」とシュルツ氏。
この6月、台湾の学者もシュルツ氏と同じ結論に達している。
ネイチャー誌の中で発表された研究では、台風に伴う低気圧がどのようにフィリピン海プレートとユーラシア・プレートの間の断層に沿って、小規模の地震を引き起こしたのか説明されている。
科学者たちは、断層が滑ることと、大気圧の変化との間には、決定的な関連性がある、と述べている。
重要なことは、この両方の研究が教えていることが、天候のインパクトが、遅かれ早かれ起こることが余儀なくされている地球の変動を加速させる可能性があるということである。
言い換えれば、低気圧そのものが、地震のトリガーではない、ということである。
(※この記事には、科学者によるいくつかの研究報告へのリンクがあります)
この「言い換えれば、低気圧そのものが、地震のトリガーではない」というのは、以下のような意味です。
管理人の補足説明
低気圧がやってくると、そのエリアの地表面にかかる圧力は下がります。
重要なのは、その変化の大きさと速さです。
たとえば、ついさっきま高気圧に覆われて晴れ渡っていたのが、突然、低気圧がやってきたという場合。
それまで高気圧の圧力によって地表面は下に押し付けられていたのが、低気圧が来たことによって、逆に上に持ち上げられるように地表面の圧力が減るという場合のことです。
それに、大量の雨が降って土壌に水が浸透すると、地層部分の摩擦によるストッパーが外れて、大島で起こったような大規模な地崩れに発展する可能性がある、ということを言っているのです。
ですから、地崩れは雨が大いに関係するものの、それ自体が原因ではなく、あくまで地表を押さえつけている大気圧の変化と、その速さが引き金になる、ということ。
高気圧から一気に低気圧状態に置かれると、その急激な圧の解放こそが地震・地崩れの引き金に違いない、という説。
この嵐(台風)が地震がなぜ引き起こすのかについては、すでに『西海岸の巨大地震とロシアの学者の「地震のトリガー」とは』に詳しく書いているのでご覧ください。
「2015年頃には富士山が噴火する可能性が高い」と警告している、日本ではもっとも有名な地震学者、木村政昭教授も低気圧と地震のトリガーとの因果関係に触れています。
木村政昭教授(低気圧が『最後の一押しに』(2012年5月20日)
「低気圧になると地震が起きる」という漁師の言い伝えは本当か?
http://dot.asahi.com/science/s-general/2012092601171.html
異常気象が地震を引き起こすと警告する専門家もいる。琉球大の木村政昭名誉教授(海洋地質学)だ。
「かつて大地震の発生前に、発光現象や 特異な雲が出現した例が伝えられています。
それに、漁師の間には『低気圧になると地震が起きる』との言い伝えもあります。
地面を押しつける気圧の力がグッと弱まって、地震が起きる可能性があるのです。
地震発生の臨界状態にある場合には、低気圧が『最後の一押し』になるかもしれません」
科学ジャーナリストの大宮信光氏は、地表に降り注ぐ宇宙線も地震の引き金になると言う。
「宇宙線は地球を貫くほど強いエネルギーを持っているので、地中深くのマントルを刺激して火山活動を活発化させると言われています。火山活動が活発になれば、地震も起きやすくなる。昨年3月11日の東日本大震災も、太陽活動の変化によって誘発された可能性があります」
一方、木村氏は東日本大震災が、異常気象を招いた可能性にも言及する。
「3.11後はどうも気圧配置がおかしい。大地震で地軸が揺さぶられ、地球の回転に影響を与えているのではないでしょうか」
「地震のトリガー急減圧」説については、すでに何ヵ国かの地震学者が何年か前に論文を出しているので、新しい説ではありません。
気象変化についてのデータはあるので、問題は、どの地域一帯が地層深くで地殻の崩壊や滑りを発生させるほどのストレスが溜まっているかがある程度分かれば(わからないから地震予知は難しいのですが)、この説は科学的根拠を持つことができます。
それが分かっていれば、トリガーが発動すると予想される時期には、特に警戒することができます。
現段階で、私たちがこの説を地震防災の一つの要素として取り入れるのであれば、「起こる、起こる」と言われている地域を、進行速度が速くて中心気圧の低い台風が通過した後が特に注意ということになります。
上陸時(直前)の中心気圧が低い台風
順位 台風番号 上陸時気圧(hPa) 上陸日時 上陸場所*1
1 6118*2 925 1961年9月16日09時過ぎ 高知県室戸岬の西
2 5915*3 929 1959年9月26日18時頃 和歌山県潮岬の西
3 9313 930 1993年9月3日16時前 鹿児島県薩摩半島南部
4 5115 935 1951年10月14日19時頃 鹿児島県串木野市付近
5 9119 940 1991年9月27日16時過ぎ 長崎県佐世保市の南
7123 940 1971年8月29日23時半頃 鹿児島県大隅半島
6523 940 1965年9月10日08時頃 高知県安芸市付近
6420 940 1964年9月24日17時頃 鹿児島県佐多岬付近
5522 940 1955年9月29日22時頃 鹿児島県薩摩半島
5405 940 1954年8月18日02時頃 鹿児島県西部
気象庁発表
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/ranking/air_pressure.html
最近は、中心気圧が950〜960hPaなどという大きな台風が珍しくなくなりました。気象が変わってしまったことは間違いありません。
以下は参考までに。
・「10月22日から5日以内に、中の上の地震の可能性。関東、南東北が注意」(このサイトの管理人は閲覧のみ許可しています)
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/ikase832.html
・「国内大きめ体感あり。 M5前後,震度4〜5 体感抜けて一週間内で 注意していきたいと思います」−的中率の高い主婦
http://blog.livedoor.jp/kirakiradoor/archives/50713725.html
・「台風通過後3日以内のM5超or震度4発震7割 過去3年間の統計ですが、現在の対応率は68%と無視できない高確率です。 仮に、台風27号の通過が10/26の場合、3日以内は10/27〜29が該当期間となります」
http://boppo20110311.blog.fc2.com/blog-category-10.html
・「ロシアの地震予測サイトで、東北の太平洋岸にめったに出ない緑マークが出ている 23日更新」
http://quake_vnb.rshu.ru/pics/eq_1.gif
・ハザードラボ 10月22日更新
http://www.youtube.com/watch?v=ULzLY_r-dq0
毎回の地震予測ハザードラボ地震予測情報(Full)
http://www.hazardlab.jp/know/news/
とにかく、腰より高い家具などは整理しておいたほうがいいと思います。
足裏は絶対に怪我をしないように。
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