http://www.asyura2.com/13/jisin19/msg/353.html
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一つは昨年の、もう一つは2008年の記事です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34896
東日本大震災は対岸の火事ではない
シアトル大地震の可能性
北米報知 2012年3月7日号
東日本を襲った激震からまもなく1年が経つ。当日はシアトル各所で追悼行事が予定され、あの凄まじい災害の記憶を再びともにする一日になるだろう。当地もまた地震とは無縁ではないがゆえ、人々の想いも強いものがある。
2001年2月の「ニスカリー地震」で崩れた市内パイオニアスクエアのレンガ建築など。(写真=国立公園局)
当地で起こった地震で思い起こされるのは、2001年2月28日に発生した「ニスカリー地震」だろう。マグニチュード6・8の地震は、多くの建造物やインフラに被害を与え、シータック国際空港やオリンピアの州議会議事堂にも被害が及んだ。経済的損失は20億ドルにのぼったとされる。
市民の体に地震の恐ろしさが植え付けられた11年前だったが、近年はこれを上回るマグニチュード9・0規模の地震が発生する可能性が大きく指摘されている。
専門家の見方では、大地震を引き起こす断層は、北カリフォルニアからカナダのブリティッシュコロンビアの南まで600マイルにわたり伸びる「カスケード沈み込み帯」。この地震帯の地震周期は300年から500年とされ、最後の地震は1700年1月26日にマグニチュード8・7−9・2の巨大地震が発生したことが、日本に到達した津波の記録で判明している。
2005年に地元地質学者らが出版した『みなしご元禄津波(邦題)』によると、高さ30メートル近くに達する大津波が発生したとされ、ワ州太平洋沿岸地域の多くが東日本大震災と同様の危機に直面した規模といえる。
シアトルは内海にある関係上、直接的な津波の影響は免れるだろうと予想されている。問題は津波よりも地震の揺れで、01年当時もレンガ造りの建物が深刻なダメージを受け、地震後数時間ながらライフラインの断絶が報告されている。
大地震発生の被害予想は
最大の焦点は大地震の発生時期だが、「明日起こるかもしれないし、100年後かもしれない」と、専門家によっても意見は分かれる。だがいずれも高い確率での発生を予想している。
オレゴン州立大学のある教授は、カリフォルニア沿岸北部からオレゴン州南部にかけての沈み込み帯において、80パーセントの確率で50年以内に巨大地震が発生するという。
ある地質学者は50年以内に37パーセントの確率でマグニチュード8・2以上の地震が発生すると予想。10パーセントから15パーセントの確率でカスケード沈み込み帯全体が破断することによるマグニチュード9以上の地震が発生するとした。
これ以降は会員のみ公開ということです。
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2008.10.28 TUE
巨大津波が日本も襲う、M9の米国北西部地震:50年以内に発生?
米国北西部の「カスケード沈み込み帯」で1700年に起きたマグニチュード9の地震は、日本にも甚大な津波被害をもたらした。これと同程度の大地震が、今後50年以内に75%で確率で発生するとの予測もある。
Betsy Mason
1700年におけるカスケード地震発生10時間後の津波、コンピューター・シミュレーション
画像:米国地質調査部(USGS)
米国で最大級の地震が起きている地域は、カリフォルニア州内ではない。少なくともマグニチュードの点から見ると、はるかに大きな危険を抱えているのは米国北西部の太平洋沿岸部、つまり、サンアンドレアス断層の北方で、北米大陸の下に沈みこんだ海底プレートに圧力がかかっている部分だ。
この「カスケード沈み込み帯」は、ワシントン州オレゴンおよびカナダのブリティッシュコロンビア州南部の沿岸およそ80キロメートルに位置しており、全長がおよそ1100キロメートルに及ぶ。サンアンドレアス断層が持つ最大威力よりも30倍以上強力な、マグニチュード9の地震を引き起こす力を秘めている。
オレゴン州コーリバスにあるオレゴン州立大学の海洋地質学者、Chris Goldfinger氏はこう語る。「先に発生する可能性のある地震はほかにも多数あるが、これほど規模は大きくないだろう」
大規模な地震が起きれば、オレゴン州ポートランド、ワシントン州シアトル、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーを含むこの地域は完全に壊滅するだろう。米国内でだけでも、地震が原因で何千人もの死者と未曾有の被害をもたらす可能性がある。主要な交通手段は利用できなくなる。振動は丸4分継続する可能性があり、もっと短時間の振動なら持ちこたえるであろう建造物が破損、あるいは破壊すると考えられる。
さらに大きな危険は、津波が沿岸の低平地に押し寄せてくることだろう。カスケード沈み込み帯は、2004年にスマトラ島沖地震と大津波を引き起こしたのと同じ種類の断層だ[2004年12月26日に起きたスマトラ島沖地震では、スマトラ島北西沖からアンダマン・ニコバル諸島にかけてのプレートの境界(ジャワ海溝)が1000km超にわたる巨大な範囲でずれ、マグニチュード9.3のエネルギーが解放された。次ページで、この時発生した津波のシミュレーション画像を紹介する]。
カスケード沈み込み帯を全長にわたって破裂させた前回の巨大地震は、1700年に発生しており、その規模はマグニチュード9程度だった。津波が太平洋全域に発生し、日本の複数の沿岸地域にも被害をもたらした(日本語版記事)。
[上記リンク先の過去記事によると、1700年1月26日に起こった地震は、発生からおよそ14時間後に、高さ約4.5メートルの津波を日本にもたらした。津波は半日間にわたって繰り返し来襲し、「波は河川を逆流し、河口から2キロメートルの地点まで達した」と推定されている。
当時の日本の文献などを基に推定。独立行政法人・産業技術総合研究所、カナダ地質調査所、米国地質調査所が共同で研究した成果。産総研のサイトに詳細なプレスリリースがある]
幸運なことに、こうした断層による巨大地震は数百年に1回程度しか発生しない。だが不幸なことに、次の「数百年に1回」に、今日か明日にも遭遇する可能性があるのだ。
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