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淡路島地震 発生の1か月前からFM波異常を観測していた
2013.10.2
今年4月13日に発生した淡路島地震(マグニチュード6・3、最大震度6弱)で、地震発生の約1カ月前から、淡路島付近で、地中の地震活動の活発化で起こるとされる電磁波による電波異常が観測されていたことが2日、分かった。一般的に地震と電波異常は関係あるといわれているが、大規模な地震で関連性を示すデータが明確に観測され、分析されたケースは極めて珍しいという。関係者は「観測点を増やし、データを蓄積していけば、南海トラフ巨大地震などの予測につながる」としている。7日から横浜市で始まる日本地震学会で発表される。
地震活動が地中で活発化し破壊が進むと電気と磁気エネルギーが発生。それらが電磁波として空中に出ると地上の電磁界に影響を与える。その結果、FM波や短波などが影響を受け、普段は届かない遠距離まで届くとされている。逆に、近距離では届きにくくなる傾向があるといい、こうした変化は、地震発生の直前(静穏期)に正常に戻る傾向がある。
今回、データを採集し、分析したのは地上のFM波や短波などを観測し、地震予測の可能性を探っている「JYAN研究会」(大分県国東市)。会のメンバーはアマチュア無線技士らで、北海道大など他の地震研究機関と連携して分析を行っている。
同会代表の国広秀光・元国東市消防長によると、同会が展開している20の観測局のうち、大阪府貝塚市の観測局で、地震発生の約1カ月前の3月15日から発生6日前の4月7日まで、姫路のFM電波がおおむね10デシベルからそれ以上強くなり、その状態が続いた。地震までの6日間は、通常のレベルに戻った。
同会の過去のデータでは、10デシベル程度上昇し、収まってから1週間ほど後に地震が発生する場合、マグニチュード6クラスで震度5〜6の地震が発生。20デシベル程度上昇した場合、最大で震度7。東日本大震災の際にも後に確認されたという。淡路島地震はマグニチュード6・3、島内の最大震度6弱だった。多くの観測点でクロスチェックができれば、震源を想定することも可能だが、淡路島地震の場合、貝塚の1局のみのデータだったため「震源は貝塚と姫路を結ぶエリアのいずれかの場所」との判断にとどまったという。
国広代表は「観測局が増えるほど正確な地震予測が可能になる。無線に関心があれば誰でも参加できるので、南海トラフの震源域周辺で観測局を増やしていきたい」としている。
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http://www.iza.ne.jp/kiji/events/print/131002/evt13100221050065-c.html
研究概要(理論と観測、空中・地表・地下など)
観測による配信サービス(現在は、要請があった公的機関に限定しています。)
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「地震と電磁気の基本理論」
日本地震学会、日本地球惑星科学連合学会、電磁気学会等で諸現象と地震前兆現象などの解明や基礎理論等の研究を行っています。
地震前に震源で発生する電磁気による諸現象をいろいろな観測方法で捕捉し、観測データを解析しながら理論と経験則によって地震の予測にまで発展させたいと考えています。
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「FM電波と観測NET」
FM放送電波の観測によって、地震の前兆現象が変動データとして記録できるようになりました。異常現象の根拠となる電波の伝搬変動について予想理論を裏付けるように、観測データの集積が進んでいます。
実は、FM放送電波の観測装置には、ハムの英知が詰められています。それは世界最新のネットワーク技術と観測データの解析技術が小さな受信機に観測網として導入されているからです。最初は、数局で始まったFM放送電波の観測も、大分ネットから、今は横浜から沖縄迄に拡大し21局、84放送電波の観測網にまでネットが成長しました。今後は全国ネットとして広げ、全国的な地震予測網として活用できるよう前進させたいと考えています。
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「AMから短波他の観測」
阪神大震災で、地震直前にAMラジオが聞こえなくなるという前兆現象が報告されています。また短波放送やV・UHFの通信にも伝搬異常がありました。それで、私は当初から0〜30Mhz の全バンドを受信してデータとして記録していますがいろいろと前兆現象が有ることが判ってきました。地表面からノイズが出るとか、短波の電波にノイズが載ってくることもあり、ノイズは情報源として見直しをする必要があります。
東日本大震災でも、AMラジオでノイズが入ったと聞きました。AM放送をいつも聞いていれば地震がわかるかも?と思いますが、短波等の遠距離電波の受信と解析によって、数千q離れた地域の地震予測が可能になるかも知れません。
(AMラジオ)
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「移動観測とアース電磁気観測
ノイズ探しの移動記録中に面白い発見をしました。50Mhzで異常なノイズが入るのでどこから来ているのか、VHF受信機とSDR-14とPCセットを持って自宅から移動観測に出かけました。各方面を廻って海岸に行ったときアンテナ(HB9CV)を持つ手が疲れて、支柱を上にして地上に置きました。するとノイズが増えたので、あれっと思って置き直しましたが、やはりパリパリッとノイズが増えます。それで
地表面からノイズが伝わってくるとはどういうことなのか?地震感知が目的であれば、地震の震源地での異常を直接アースから感知できれば、最もわかりやすいと思ったのです。現在は、ボアホールを掘って震源地を捜す実験研究が実際に行われていますが、これからの研究や発展が最も期待されている分野です。
(写真が移動アンテナのHB9CV)
(アースアンテナ)
京都地震学会-2009年10月発表-
京都地震学会での発表.pdf
静岡地震学会-2011年10月発表-
静岡地震学会での発表.pdf
FM放送帯.pdf
VLFから短波帯.pdf
JGU連合学会-2012年5月発表-
JGU連合学会での発表.pdf
横浜地震学会-2013年10月発表-
横浜地震学会でのポスター発表.pdf
横浜地震学会での発表.pdf
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