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株式日記と経済展望
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24時間に824ミリの雨が降ったにもかかわらず、大島山麓の住民たちは
なぜ避難しなかったのでしょうか? これほどの豪雨なら山崩れも予測できたはず
2013年10月18日 金曜日
◆大島町の防災体制、特別警報の問題点が明らかに 伊豆大島豪雨 24時間雨量824ミリの衝撃 10月18日 加藤順子 [フォトジャーナリスト、気象予報士]
http://diamond.jp/articles/-/43204
「土砂災害警戒情報が出た時点で、避難勧告は出すべきでした。現場の防災担当者が、正しく防災情報を理解されていたのか疑問です。気象業界の人間や、防災の研修を受けている人ならば、発令するもの。深夜になる前に出しておくことが、行政の仕事です」
?こうきっぱりと話すのは、長年メディアで気象解説者として活躍してきた岩谷忠幸さん(気象キャスターネットワーク事務局長)だ。
?岩谷さんが指摘するように、筆者も、今回の台風26号の大島町役場が「やることをやっていない」防災体制であった印象を受けている。
?町役場や自宅のネット回線でも、決断に値する十分な情報を得られたはずだった。以下に、アメダスの雨量や風向・風速データから当時の現象への想像力を膨らませて、発災前後の時間を追ってみたい。
?15日深夜から16日未明に掛けて、台風の北上に伴って関東の南海上に局地前線が発生した。この前線は伊豆大島付近に停滞し、台風から大量の水蒸気の供給を受けて、大雨をもたらした。大島の三原山の中腹で起きた土石流は、この雨が原因だ。
?15日の大島元町アメダスの記録によれば、朝のうちに降り出した雨は、午後には雨脚が強まっていった。台風特有の強風を伴い、夕方には横殴りの雨も降っていたと思われる。
?気象庁が、大島町に大雨警報を発表したのは夕方の17時38分。次いで18時5分に、東京都と気象庁が共同で、避難勧告を出す際の基準となる土砂災害警戒情報を出した。どちらの情報とも、気象庁のウェブサイトでもほぼリアルタイムで確認できるものだ。
?本来なら、この時点で、避難勧告が発令されているべきだった。外はまだ明るく、雨量の記録から推測するに、なんとか外出や運転のできる程度の雨脚だったはずだ。この後に台風本体が近くことを考えればなおさら、この時がベストのタイミングだったと思う。
?22時には、降り始めからの雨量が、大島元町アメダスで200ミリを超えた。筆者はこの時が、避難勧告あるいは避難指示発令の2回目のチャンスだったと考える。
「降り始めからの雨量?200ミリ」は、土砂災害が起きやすくなる目安として、防災に携わったことのある者ならば、誰もが知っている数字だ。算出方法は、アメダスの数字をにらみながら、電卓で足し算をするだけだ。
3回目のチャンスは、もっと直接的だった。23時30分頃、気象庁から東京都建設局河川部に電話があった。予報官が残したメモには、以下の様に伝えたと残されている。
<この時間帯、3時間に70ミリを越えるような雨が長時間にわたって観測され始めています。このまま続くと、尋常ではない状況になる可能性がある。台風が接近する可能性があるので、(東京都全体に)大雨警報や土砂災害警戒情報等発表中です>
?都によれば、この「尋常ではない」という予報官の言葉を、16日0時10分頃に大島町役場と大島支庁に伝えたという。
15日24時までの1時間に大島元町アメダスで観測された雨量は、54ミリ。雨脚はすでに、出歩けないほどの非常に激しい状態になっていたと思われる。この時点で、降り始めからの雨量は、ほぼ300ミリに達していた。
?日付が変わる頃から、雨はさらに猛烈な降り方になっていったと思われる。1時間に90ミリを超える雨量が5時までに4時間も連続した。
?気象庁は、1時35分頃にも、東京都の総合防災部に、電話で以下の内容を伝えている。
「伊豆大島で24時間降水量が400ミリを超え、なお、猛烈な雨が続いています。現地では、尋常ではない状況になりつつ(あるのではないか)と思慮しております。大雨警報や土砂災害警戒情報を発表中です」
?2度目の記録的短時間大雨情報を発表した直後の午前3時55分、気象庁はついに大島町役場に直接電話をした。この時に伝えたとされるのは、以下のような内容だ。
「10月の平均雨量の倍に相当する大雨になっており、記録的大雨情報を、複数回発表しています。このような状況はあと数字時間続く(と思われます)」
?気象庁はこの間も、台風位置や予測情報、大雨や暴風の見通しなどを記した気象情報や、東京都と共に土砂災害警戒情報を度々更新している。これらは、ファックスで大島町役場にも伝えられている。
(私のコメント)
東日本大震災の時も書きましたが、あれほど大きな地震があり津波も予想できたのに、被災者たちはなぜ高台に避難しなかったのでしょうか。車で逃げて渋滞で巻き込まれた人もいますが、大災害時に車で逃げる事は渋滞で逃げられなくなることは常識です。ビルの二階以上に避難すれば助かったのにと思います。
今回の大島の土砂崩れの被害の大きさに驚きますが、火山灰地の山裾であり、大雨が降れば山崩れの危険性があるところだった。24時間に800ミリを超える豪雨が降ったのだから土砂崩れを警戒して避難すべきだったのに避難しなかった。気象庁や警察なども大島町に警戒を呼び掛けていたのに大島役場は避難指示を出さなかった。
このような非難は結果論だという事を言う人もいますが、大地震があれば大津波があるのが常識だし、記録破りの大雨が降れば山麓地域では山崩れが起きる可能性が高いのも常識だ。それなのにどうして避難しなかったのでしょうか? 大災害が予想されても「たぶん起きないだろう」という楽観論をどうしても信じてしまう。
台風が予想よりも東にそれて大島を直撃しましたが、台風が近づいているにもかかわらず大島町長と副町長は不在だった。会合があったからという事ですがどちらか一人大島に戻るべきだったのではないだろうか? 福島の原発災害の時も東電の会長も社長も不在だったことが決断の遅れになっていますが、中間管理職では責任のある判断ができない。
山崩れがあれば命の危険性があるにもかかわらず、避難命令を出せばかえって危険だという事で出さなかったという事ですが、結局は山崩れは起きないという楽観論になってしまったのだろう。防災無線も完備されていても生かされなければ意味がない。危険地域だからこそ防災無線も備えたのでしょうが、1日に800ミリの集中豪雨は山崩れは想定の範囲に入る。
結果論だから責任者の責任を追及しても意味がないという意見もありますが、大災害が起きた背景には多くの原因が重なり合っている。原因を浮かび上がらせて今後の災害に備える事が大切ですが、責任追及に偏りすぎれば責任者たちは問題点をずらしてごまかしてしまう。東日本大災害の時も大川小学校の悲劇がありますが、その時も校長が不在で決断が遅れた。
大災害の原因としては責任者の不在や誤った判断ミスがあったからですが、ではどうしたら責任者に不在の時の対応や緊急時の誤った判断ミスをしない仕組みづくりが大切です。いくら防災設備を作ったところで生かされなければ意味がない。東日本大震災の時も停電で防災警報が出されなかった。大災害が起きる時は当然停電も起きるのですが間の抜けた話です。
責任者の判断ミスは、ある程度は起きる事は防ぎようがなく、最終的には自主的な判断で自ら行動するしか命が助かる方法はないのでしょう。福島原発災害の時も原発の大爆発が起きれば東京も核汚染される心配がありましたが、危機一髪で消火に成功して最悪の状況は回避できた。もし大爆発が起きていれば東京の人はなぜ逃げなかったのか?と問われただろう。
私自身も逃げませんでしたが、中には職場を放棄して西日本や海外に逃げた人もたくさんいる。核燃料棒が収納されたプールの水がなくなれば核燃料棒は核反応で大爆発する可能性があった。だから最悪の事を考えれば東京から逃げるべきでしたが、福島と東京は200キロしか離れていない。
もし最悪の場合はどういったことが起きてどうするべきかを検証すべきなのですが、いろいろ調べてみてもそのような情報がなく、実情がどうだったのかもまだ検証されていない。政府が国民のパニックを恐れて公表しないからなのでしょうが、4号機が倒れて核燃料棒が核反応を起こして大爆発する可能性も否定しきれない。そうなったら東京の住民はどうすればいいのか政府の研究がなされていない。
政府は福島原発の終息宣言や安定状況にある事ばかり発表していますが、最悪の状況も想定して情報公開すべきなのだ。しかし政治的判断でそれはなされない。だから国民一人一人の自主的判断で最悪の事が起きた時の事も考えておくべきだ。4号機は傾いており再び大規模余震が起きる可能性もあるのだ。
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