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台風26号の影響で甚大な被害が出た伊豆大島=16日(本社チャーターヘリから)
「伊勢湾」クラスも さらなる脅威「スーパー台風」は来るのか 年30個ペース…
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131017/dms1310171212015-n1.htm
2013.10.17 夕刊フジ
大型で強い台風26号の爪跡はすさまじかった。直撃を受けた東京都・伊豆大島(大島町)では、大規模な土砂崩れで多くの住宅が倒壊し、大島町によると、17日午後1時半現在、住民18人が死亡、行方不明者は35人に上る。「10年に1度の大きさ」(気象庁)と指摘された自然の猛威だが、今年の異常気象は尋常ではない。「発生する台風は30個ペースで、26号をはるかにしのぐ規模のスーパー台風も起きる可能性もある」(気象関係者)という。一体どういうことなのか。
大島の悲劇−。猛烈な風雨と襲いかかる土砂崩れ。警視庁や東京消防庁などは16日、夜を徹して不明者の捜索にあたり、一夜明けた17日も懸命な救出作業を続けている。
大島町などによると、島中央の三原山の斜面で、土石流とみられる大規模な土砂崩れが発生。島西側の「大金沢」と呼ばれる沢沿いを中心に、全半壊や浸水などの被害があった住宅は、約280棟に上った。
ひとつの集落がほぼ消えるという大災害だが、台風の直撃を受けた16日未明、大島町の川島理史町長は島根県に出張中で、副町長も出張で島を離れていた。町は住民に対して、避難勧告や指示を出さず、それが被害を拡大させた恐れもあり、今後非難が集中しそうだ。
今回の台風は、年間の平均発生数の25・6個を上回る26個目。なぜ今年は数が多いのか。
元NHK気象キャスターの気象予報士、村山貢司氏は「日本の南の海上から台風の発生域である南太平洋にかけての海水温上昇が大きな要因だ」と話す。
「海面で発生した水蒸気は、蒸発し熱を保ちながら上空に上がって、水に戻る。そのときに放射する熱が台風を発生させたり、発達させるエネルギーになる。海水温が上昇すると、台風の発生数は多くなる」
気象庁によると、発生しやすい海面水温は26度以上。今年は台風を生む日本の南、フィリピン東海上の9月の海面水温が29・5〜30・2度程度と平年より高かった。
8月12日に高知県四万十市で国内史上最高の41・0度を記録し、10月に入っても異例の暑さが続いたのは、「海水温の上昇が関係している」と村山氏は解説する。
この海水温の上昇は相当厄介な現象という。
「温度が上がるごとに台風の規模も大きくなる。地球温暖化によって、この100年間で、海水温は平均0・5度上がった。日本近海は0・7〜1・5度とさらに上昇幅が大きく、台風が大型化しやすい。このままの状態なら、いわゆる『スーパー台風』が発生する懸念も出てくる」(気象学者)
「スーパー台風」とは、米軍合同警報センター(JTWC)で用いられる台風の強さの分類「1年間で最も強いクラスの台風」を表す「Super Typhoon」からきたもので、通常のものより、最大風速が大きいのが特徴だ。
一般的に日本で「猛烈な」と表現される台風は最大風速54メートル毎秒(10分間の平均)で、16日の台風26号は千葉・銚子での33・5メートル毎秒(同)が関東地方で最大だった。
「スーパー台風」はそれをはるかに上回る59メートル毎秒以上(同)の規模で、過去に発生したものでは、60メートル毎秒(同)の伊勢湾台風(1959年)が該当し、4697人が犠牲になる大惨事となった。
先の村山氏は「暑さが長引いた今年は、まだまだ台風が起きる可能性がある。30個にまで迫る勢いで、10月いっぱいは警戒が必要だ」と危ぶむ。
地球環境が激変するこの時代、何が起きてもおかしくはない。
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