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M9クラスの地震が起きる恐れがある地域
沖縄・小笠原にM9級地震のエネルギー? 学会発表へ
http://www.asahi.com/tech_science/update/1004/TKY201310040341.html
2013年10月4日23時47分 朝日新聞
【合田禄】地震を起こすエネルギーが世界各地の地中にどれほどたまっているかを調べたところ、沖縄など南西諸島や小笠原諸島の付近など17カ所で、マグニチュード(M)9クラスが起こるおそれがあることが分かった。静岡大の生田領野(いくたりょうや)助教(地震学)らが7日から始まる日本地震学会で発表する。
地球の表面を覆うプレート(岩板)の境界では、移動するプレートが陸側のプレートを引きずりながら潜り込み、陸側に元に戻ろうとするエネルギーがたまる。はねあがる時にエネルギーが解放され、地震が起きると考えられている。
生田助教らは、公開されている地質調査や全地球測位システム(GPS)などからはじき出したプレートの動く速度から、1900年から2010年までの過去111年間で沈み込んだ長さを推定。国際地震センター(英国)が持つ同期間の9248個の地震の記録と照らし合わせて、プレートが元に戻った長さを求めて、たまっているエネルギーを算出した。
その結果、M9クラスの巨大地震を引き起こすほど沈みこむ長さが蓄積され、エネルギーがたまっている恐れがある地域は、日本国内の南西諸島や小笠原諸島、北海道の太平洋沿岸など、世界17カ所で見つかった。いずれも地震が起きる場所として知られる地域だが、史料をもとに地震の発生や規模が予測されることが多かった。
生田助教は「この手法が本当に正しいか検証していく必要があるが、結果で示された地域ではM9クラスの地震が起きてもおかしくないと思う」と話している。
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